一方、隣のベッド。
「ああーっ」
乾いた声を部屋いっぱいに響かせているのは、もちろんユウだ。
もう、彼の腰は一寸たりとも動いてはいなかった。母親である遼子のレズ友達の幸恵の、たっぷりとした肉腰に自分をすっかり捧げきっている。
華奢な体に似合わない巨根がずっぷりと突き刺さっていた。
幸恵はむっちりとしたふくらはぎの内側でがっしりとユウを抱え込み、下からうねうねと肉感的な腰をそよがせていた。
「あはあーっ」
上半身を支えている両腕が折れんばかりに震え、鷲掴んでいるシーツが千切れんばかりだ。
「ふふ・・・ずいぶんとガマン出切るようになったわ。エライわよユウくん。やっぱり私が鍛えただけはあるわあ〜」
日本人離れした胸の谷間から幸恵が淫らに見上げている。真っ直ぐな濁りの無い視線で。
左右の手は肘で後ろについたまま、上体を起こしてユウが喘ぐのをジットリと舐めまわす様にたのしんでいる。
「おばさんのナカはどう?」
囚われのあわれな獲物に、わかりきった質問を囁く。
さっきからかなりの時が経つが、幸恵は絶妙な締め付け加減でユウの射精をコントロールしていた。絶頂を敏感に察知し、
直前ですうっ、と力を抜くのだ。
「はあっ・・・はあっ・・・おっおばさっ・・・ン もうっ・・・出させて!」
ユウは質問に答えるどころではない。頭の中にあるのは溜まりにたまったモノを吐き出すことだけである。
「フウッ・・・フウッ・・・は、や、く・・・出させてえっ」
幸恵の、びっしり生えた下の毛がからみつく。そして巨根にねっとりまといつく入り口が、腰の動きにあわせてぐねぐねと柔軟に形を変えるのだ。
そしてその度に強烈な摩擦感をユウに与え、さらに残酷に快楽の証を呼び起こすのである。
下から捕らえられながら、隣に住むこの淫らなカマキリの餌となっているユウの体から汗が滴となって幸恵の豊満なボディにぼたぼた落ち始めた。
ユウが幸恵に童貞を奪われたのはつい最近のことである。
きっかけは単純であった。
隣に越してきた幸恵は、母親の遼子と3つ違いだった。同世代、隣同士ということで、お互いの自宅に招き招かれ、の付き合いが自然に行われた。
それぞれ年齢は35、32。ふたりとも厚着をしていても明白に分かるほどの、他人もうらやむ巨乳の持ち主だ。
自宅のリビングならではの開放感からか、ふたりのおしゃべりはとても他人には言えない事がメインになる。
定番の自分の夫のサイズのことや、夜の生活について、それに関する不満などがぽんぽんと遠慮なく発せられた。
そして、互いに興奮しきった30超えの熟れた体をまさぐりあうまではそう時間がかからなかったのである。
その日も遼子の自宅で、真昼間からアルコールのまわった身体を重ね合わせていた。
遼子も幸恵も夫は大手の商社マンである。収入もかなりのものであったが、海外出張も多く不在になることが多かった。
必然的に家で待ち続けるものの身としては欲求不満になる。
だから、帰宅した時の夜は凄まじいの一言に尽きた。「家族総出」で夫に「奉仕させる」のである。
だが、偶然同じ境遇のふたりが知り合うことで長年の不満が解消されることとなった。無論夫には内緒である。
「ふんっ ちゅうっ ちゅ」
広いリビングに似つかわしくない湿った音が延々と臭う。おそらく何も知らない若い男が部屋に入ればその臭いだけで射精するだろう。
熟れたふたりの身体からは何もしなくとも強烈な香りを発していた。
むんむんとした大人の、案山子をも奮い立たせる強烈な臭いだ。
肉びらを舌先で縦方向に割り広げている音を、遼子は幸恵にわざと聞こえるよう大げさに鳴らす。
いつもと状況が違うのは、遼子の実の息子ユウがそばに居ることだった。
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