ひとすじの光も無い暗闇を、黒く大きな何かが覆いかぶさってくる。

拒絶する手を押しのけ、そいつは何度もやってきた。

 

「ちょっといいかしら。鷺宮さん」

 冬場の観光特集についての写真を整理していた鷺宮悦子は、急に編集長から呼ばれ手を止めた。

「なんでしょう。高野編集長」

「あなた・・・もうここに入って何ヶ月になるかしら?」

「はい。・・・七ヶ月・・・ですが」

「そう・・・もう七ヶ月・・・それではそろそろ現場の方も知っておいたほうがいいわね。頼まれたいことがあるの」

「・・・なんでしょうか」

「結構山奥の田舎なんだけど、四ヶ月の間出張して欲しいのよ」

「えっ?今すぐですか?」

「ええそうよ。もちろん滞在費や必要経費は全額会社が負担するし、向こうとのアポも取ってある。

地元の人と契約して案内もしてくれるから取材もスムーズに運ぶと思うわ。

どう?やってみない?」

「・・・わかりました。がんばります」

「まあ観光旅行に行くつもりで気楽にね。おみやげも忘れずに」

編集長は肘をついてにっこりとデスクの向こう側で微笑んだ。

 

「ふう・・・」

 帰宅し、スニーカーを放り投げるように脱ぎ捨てる。

途中で寄ったコンビニの袋をどさっとフローリングの床に転がすと、服も脱がずにベッドへ突っ伏した。

 鷺宮悦子。二十三歳。今年大学を卒業し、この小さな出版社に就職。

生まれつき何にでも顔を突っ込みたがる性格で、おまけに真面目。

小、中、高と新聞部だった。

カメラにも結構詳しく、鞄には常に自前のビデオカメラを忍ばせている、といった具合だ。

 都心から新幹線で一時間。地方都市の駅で在来線に乗り換える。時間が経つにつれ窓の景色が白くなっていった。

ジーゼルの振動に揺られること三時間。

さらに単線のローカル車両に乗り換え数駅。聞いた事も無い無人駅に着く。

ホームに降りた時には日が落ち、真っ暗であった。

積もった雪が青白い。

誰も居ない改札口に、裸電球に照らされぼうっと浮かび上がる人物が居た。

「鷺宮様・・・ですね?」

近寄ると、ショートヘアの小さな顔が白い息を吐いて見上げていた。

「えっと・・・」

同い年ぐらいと思っていた彼女は少しばかり驚いた。

「はじめまして。今日から四ヶ月間案内させていただきます鈴野燐ともうします。よろしくおねがいいたします」

はきはきと挨拶をしながら傘を差し出した。

「あっ・・・ありがとう」

「今からなら間に合いますのでバス停まで急ぎましょう」

「ええっ?まだ先なの?うわあ・・・」

「うふふ・・・だってすごい山奥にあるんですもの。私の村って。たぶん鷺宮様で二人目じゃないかな?ここに来られた人って・・・」

いささか照れ顔で答える少女。

「ごめんそういう意味じゃ・・・わー大きな山」

しんしんと牡丹雪が降るなか、バス停留所につくころにはすっかり二人とも打ち溶け合っていた。

「それにしてもすごい雪ね。私の町じゃ考えられないわ」

標識にコンクリートの重りのみの簡素なバス停に突っ立ち、すっかり暗くなった周りを見渡した。一八0度見渡す限り山、山、山だ。

「ええ。でも今日はまだ少ない方なんです・・・雪。バスもありますし」

「そうなんだ。あっなんかの記事で読んだ事ある。電信柱が隠れちゃうんですって?」

「そんなのはめったにないですけど二メートルぐらいは余裕かな?つららとかも大きいですよお?」

「へえ・・・そういえばこの村って初めて聞く村だけど、歴史は随分とあるんでしょ?」

「うーん・・・それはわからないですね。ただ鷺宮様みたいなソトから来た人って見かけませんからあまり知られてはいないのかも」

「ちょっとちょっと・・・様って言うのはもうやめてよ。悦子お姉さん・・・でイイわよ?」

「すみません。他人の方とお話しするのは初めてなので」

「ふーん・・・」

「そうですね・・・。あっバスが来ました」

口から白い息を吐いて鈴野という少女がうれしそうに言った。

ボンネットバスが黒煙を噴いてやってくる。ふたりがのりこむとよたよたと走り出した。

しばらくふたりで他愛ないおしゃべりが続く。が、車内の暖房のせいでしだいに眠りについてしまった。

「・・・さん・・・さんっ」

揺り動かされ鷺宮は目を覚ました。どうやら着いたようだ。

そこは古びた旅館の前だった。

「へーっ・・・ふっるそうな宿。でも結構重厚な造りね」

「この村でひとつだけの宿泊施設です。ここにひと月の間泊まっていただくことになります」

「・・・わかったわ。今日は本当にありがとう」

「はい。思ったより綺麗な方で私も安心しました。明日は九時に迎えに上がります。それではおやすみなさい」

「ふふ・・・じゃね」

にこりとお辞儀すると紺の学生コートにチェック模様のマフラー姿が、降り続ける雪道の中を消えていった。

「寒・・・」

姿が無くなるまで見送ると、急に寒気を感じた鷺宮は旅館へとびこんだ。

 夕食を済ませ入浴するために浴場へと向かう。なんでも露天風呂だそうだ。

「この出張はあたりかも・・・」

上機嫌で廊下を歩いてゆく。

着いてみると先客が居た。年齢が五十ほどのがっしりした男と、女の子が三人。親子のようだ。

(あら・・・男の人だわ)

ちょっと躊躇ったがこういったところでは混浴はよくあることだ。

あまり有名ではないマイナーな場所だとわざわざ混浴の明示をしないことは珍しくない。

「あの、失礼します」

湯浴みを全身に巻きつけ、すばやく湯の中に身を滑り込ませた。

「ああ・・・どうも・・・すぐあがりますので・・・。こらっ・・・妙っ・・・お風呂で泳ぐんじゃないっ!」

やはり親子のようである。

「もっ申し訳ないっ・・・お湯・・・かかりました?」

あわてて男が声をかける。

「いえいえ大丈夫です。元気なお子さんですね?おいくつ?」

「いやどうもすみません。どうにも言うことをきいてくれなくて・・・。この子は妙。末っ子です。こいつは冥子。・・・いくつだ?言ってみろ」

「ななつ〜」

「よしよし。よく言えたな偉いぞ。・・・そしてこの子が長女の塔子です。ほらお辞儀しろ」

少し離れてじっとこちらを見つめる顔がぺこりとしてきた。

落ち着いた声だ。観光客だろうか。

「そして私は斉藤剛三といいます。この子達の親でして・・・。

どうぞよろしく・・・」

「こちらこそよろしくおねがいします。東京から来ました鷺宮と申します。

・・・ここへは観光で来たんですの」

とっさに嘘をついた。

「ほお・・・これはまた・・・。私は教師を営んでいまして。いやあ生来の子供好きが高じてなんですがね・・・」

「まあそれは・・・。中学校ですか?」

「いえいえ。冴えない小学校の先生でして・・・」

「そうなんですか。それは失礼しました」

「・・・しかし何故またご旅行でこんな過疎村に・・・わざわざご苦労ですなあ」

相手がかなりの美人だと分かると無遠慮にじろじろとした視線を投げかけてくる。

「一度豪雪地帯を訪れたかったので・・・斉藤さんもやっぱり有給休暇かなにかで?」

不快に感じながらもそしらぬふりの彼女。

「いえ・・・恥ずかしながら我が家の風呂が故障しまして。直るまでここをお借りしているのですよ」

「まあ・・・そうでしたの・・・大変ですね」

 そのうちふと妙なことに気がついた。

父親に左側から抱き寄せられた妙という子の様子が変だ。なにか熱っぽいぼうっとした表情をしている。

(まさか)

湯の中に視線を落とすが、にごり湯のために状況が全く分からない。

徐々に目がうつろになり、口を無防備に丸く開け、小さく息を荒げ始めた。

湯の中でなにが起きているのか・・・。

とはいえ斉藤と名乗る男はあくまで無表情だった。

むしろ鷺宮の反応を楽しむかのようにこちらを観察するように見つめている。

(なっ・・・なんなの?・・・一体なにが・・・これは注意した方がいいのかしら・・それとも黙っているべき・・・?)

頭がまっしろになり思考が止まった。

もしこっちの思い過ごしなら大変なことになる。しかし・・・。

さらに、冥子が父親に近づき寄り添ってきた。

妙に向き合って、父親の分厚い胸に右側からしなだれかかる。

とたんに目を閉じて低い呻き声をあげる父親。

冥子の右肩が動くたびに父親は顔を歪ませる。

もう鷺宮が目の前に居るのも気にする様子は無い。

(な・・・なにやってんの?この人たち・・・親子・・・でしょ?・・なのにこんなこと・・・)

 湯の中で固まる彼女をよそに、この親子はしだいにエスカレートしていった。

最後に塔子が父親の背後にぴったりと密着してきた。

同時に父親が激しく唸り始める。

親子の周りに、しだいに大きな波紋が列を成し始めた。

ちゃぱっ・・・ちゃぱっ・・・ちゃぱっ・・・ちゃぱっ・・・

冥子の動きも激しくなってきた。

喘ぐ父親の表情を見上げながら、自分の息も荒くなっている。

どうやら反対側の手で自慰をしているようだ。

耐え切れず父親の胸に顔を埋め、オナニーに専念しだす。

塔子がかわりにバトンタッチした。父親を背後から絶頂へと追いやる。

やがてほどなくして男は呻きながら醜く顔を歪ませた。

それから今夜の寝床までの記憶は全く無い。

気がつけば布団の中で熱く焼けた秘芯をこれでもかとこすりたてていた。

(いっ・・・異常だわ・・・親子であんなこと・・・)

ほぼ全てが湯の中の出来事ゆえ行為をはっきりと見たわけではないが、

(アレに決まってる・・・)

親子の挙動からしてほぼ間違いは無い。

その晩、鷺宮はついに一睡も出来なかった。

 

 明くる朝、約束どおり鈴野が迎えに来てくれた。

「あら?夕べはあまりおやすみになられませんでした?」

いぶかしげに訊いてくる。

「あは・・・なんでもないのよ?燐ちゃん・・・それより今日からよろしくね」

「ハイ!あのう、神社行かれます?白川神社というんですけど」

もちろん断るでもなく首を縦に振る。

神社か・・・。もうすぐ年も明けることだし初詣はそこに決定だな。

気温は低いが晴天の中を鈴野燐と田舎道を歩いてゆく。足元の雪が眩しい。

昨日は暗がりで分からなかったが、鈴野はかなりの美少女だった。

女の目から見てもレベルが結構高い。

へえ・・・と鷺宮が見とれていると鈴野が変な顔をする。

「えっ?・・・なに?」

「もう・・・きいてなかったんですか?悦子姉さん?」

「ご、ごめん、全然聞いてなかった」

ぺろりと舌を出して誤魔化す。

「それで何だっけ?」

「もう・・・お姉さんって一人っ子ですか?」

「え?ええそうよ」

「へえ、そうなんだー。私の家族はすっごい多いの。私は上から三番目。一番上はサキ姉ちゃん。次がヨミ姉。ヨミ姉、来年は受験生なの。んで末っ子がちまちゃん。・・・多いでしょ?」

「うわあ。それだけ多いと賑やかで楽しそう。お母さんは?」

「ん〜居ないの・・・死んじゃった」

さびしそうに笑う鈴野。

「あらそうなんだ。ごめんなさい・・・」

「いえ・・・いいんです。お父さん文句一つ言わずに仕事、頑張ってるし、一番上のサキ姉も高校から帰って毎日バイトとかしてるし・・・」

「そうなの。偉いわね。私の父は・・・」

はっとした鷺宮は口をつぐんだ。

「バスの本数って一日何本なの?」

「一本です。それも天気がよければ・・・」

「ええ〜っ?たったの一便?うーん・・・まあでもしょうがないわよね?あまり人来なさそうだし。なーんにも無いし」

「くす・・・東京はやっぱりすごいんでしょうねえ」

「ん〜・・・どうってことないよ?空気悪いし治安は悪いし物価は高い!・・・燐ちゃんは東京行ったこと無いの?」

「無いです。この村から出たこと、無いから・・・」

「でも修学旅行とかで京都とかに行ったりしない?今の高校はすごいよ。ロサンゼルスとか。なんという贅沢」

「いえ。サキ姉もそんな旅行は無かったです。この村の人たちは皆そう。

一歩も出たことが無いんです」

「へ、へえ・・・そうなんだあ」

 

 小一時間ほどで鳥居が見えてきた。石が見当たらないので雪を丸めて投げ、

中をくぐる。

雪が解けて綺麗に石畳が奥までのびていた。

「本殿はこの奥。もう少しですよ」

賽銭箱が置かれてある拝殿の向こうにある大きめの建物を指差し、

鈴野が静かに顔を向けた。

「ふーん。結構立派なのねえ・・・」

もっとボロボロな廃神社を想像していたのだが、隅々まで手入れが行き届き

落ち葉やゴミひとつ見当たらない。

「ええ・・・なにしろ選りすぐりのお巫女さんが勤務していますから・・・」

ぎいいっ。

本殿の格子扉を開け、中へと入る。

真っ暗な室内は奥の方だけ明るい。足元に注意して進んでいく。

木彫りの一抱えもある御神体が据えられ、ろうそくの炎で朱に染まっている。

板張りの床には敷布団が置かれていた。

二人とも布団から少しはなれて正座する。

「熱いわね。ちょっと上着、脱いでもいいかしら」

「あ、どうぞ。私もちょうど熱いなーって思ってたところなんです」

確かに熱い。外の寒さが嘘の様だ。

「まだのようね・・・」

「もう始まりますよ。これから行われるのは埃払いです」

「ほこりばらい?」

「ええ、分かりやすく言えばその・・・童貞、処女の是非を調べる儀式ですね」

少し俯いて鈴野が答える。頬が赤い。

 すっと音も無く巫女が現れた。ずいぶんと小さな巫女だ。墨汁を落としたような黒髪のおかっぱである。吸い込まれそうなほど艶のある黒さだ。ろうそくに照らされ天使の輪をつくっている。

平坦な上半身を真っ白な装束に包み込み、緋色の袴に白足袋姿で御神体の前に音も無く座る。そのまま目を閉じ動かなくなってしまった。

やがて反対側から白い羽織を身に着けただけの少年がふたりの巫女に付き添われ、敷かれた布団に仰向けで横たえさせられた。

この巫女たちは鷺宮とやや同じ年齢である。

少年は十代半ばといったところか。

少年の頭上と足元に正座した巫女たちが、中央で静かに佇む幼巫女に向かって深々と頭を垂れる。

そして頭を上げるやするりと少年の着物を取り払ってしまった。

(うわ・・・大きい・・・)

鷺宮は顔を赤くしながらまじまじとそれを見つめた。

先端は完全に包皮で覆われ、かろうじて少年らしさを醸し出していた。

 じわっと濡れるのが自分でも分かった。しかしここはぐっと我慢である。

足元側の巫女がにじりよると少年の両足に割って入り、左手で根本近くを、右手で先端をそっと握り締めた。

途端にだらりとしていた胴の部分が、巫女の手の中でみるみる強張らせる。

心なしかうっすらと汗をにじませている。巫女もかなりの興奮状態にあった。

ぐっ、と右手に力をこめると、巫女はじわっと根本に向かって下ろした。

巻きついていた表皮が下に引っ張られ、僅かにピンク色の肉が顔を出す。

痛みを訴える少年。

皮を戻すと再度繰り返す。

引っ張られるたびに少しずつ先端が顔を覗かせてきた。

透明な玉状の雫がぷっくり浮き出ている。

そして少年もいつしか喘ぎ声を漏らしはじめていた。

数分後。

ずるん、っと音を立てて包皮が剥かれた。気持ちよさげに樹液を放出する。

右手でしごきあげ、少年を最後まで搾り終えると巫女は両足を抱え上げ、なんの躊躇も無く菊の窄まりに口を近づけた。

(はあっ・・・あんなところに舌を入れて・・・)

少年はかなり驚いたらしく、ばたばたと細い脚をばたつかせる。反対側の巫女が少年の顔に馬乗りになり、両足を押さえつける。

さすがの少年も巫女ふたりに動きを封じられ、大人しくなった。そして、馬乗りになった巫女も顔を近づけそこを責め始めた。

巫女がふたり、顔を寄せ合って少年のそこに舌を躊躇いも無く挿入する。

少年は初めて経験する異常な事態に、はやくも透明な糸を垂らし始めた。

肛門を二枚の舌で無理やりこじ開けられ、奥まで犯されるのだから無理も無い。

(ああっ・・・お尻だけであんなに太くなってる・・・血管もあんなに浮き出て・・・)

下腹をはみ出て敷布団まで亀頭の先端が達していた。カウパーで出来たシミがみるみるうちにまるく拡がってゆく。

ときおり元気よく若茎が跳ね上がり、引き締まった少年の下腹をたたく。。巫女の舌先がしきりに前立腺を擦るせいだ。

ほどなく、少年はあっさりと若い樹液を噴きあげた。

一回、二回、三回・・・。

射精の間も休むことなく往復する巫女たちの舌先。

少年は三度体を震わすと、馬のような量の精を吐き出した。

死んだようにぐったりとなる。

本殿に若々しく青臭い臭いがたちこめる。

(スゴい量・・・)

うっとりと精通を見入る鷺宮。巫女たちの直腸刺激で吐き出されたオスの樹液がこっちに流れてくる。

「ダメです」

触りかけた手が静かに遮られた。鈴野が首を横に振ってたしなめる。

少年に休みは与えられなかった。ふたりの巫女がただちに彼をうつ伏せにしてしまったのだ。

 今まで静かに座って目を閉じていた幼巫女がすっくと立ち上がった。

黙って少年の足元につく。ばさっ・・・と袴を解いた。

と、何かが勢い良くはねあがった。

「ちょっと・・・男?」

「しいっ・・・。お静かに。ご神体の気が乱れます」

「ご、御神体?・・・ううっ・・・初めて見た・・・なんかすごい・・・」

確かに股の間にはありえないモノが生えていた。

どう見てもつくりものではない。本物の両性具有だ。

目の前には高々とあがった少年の尻が期待に震えて待ち構えていた。

白装束に足袋のみの姿の幼巫女は黙って膝立ちになり、その尻を引き寄せた。

自分のモノを数回しごいた後、先端を窄まりにあてる。

首を仰け反らす少年。萎えかけた男根がびくりと反応する。

少年の背中に覆いかぶさると、幼巫女はぐいと華奢な腰を前方へとすすめた。

巫女の肉塊があっけなく消える。

いちど大きくため息をつくと、少年はあっけなく精を吐いた。

敷布団に何度も白いものをたたきつける。

(すご・・・ゼリーみたい・・・)

若さゆえか、放出した量に衰えは全く無かった。

 しかし幼巫女は容赦が無い。そのまま背中にぴったり覆いかぶさった。

足が届かないのでからだがややグラグラしている。

やがて、ゆっくりだが大きなストロークで前後に運動を始めた。

陰嚢の裏側がなんども叩きつけられ、少年はボタボタ先走りを垂れ流す。

(うわ・・・タマ同士が・・・スゴい・・・)

ふたつの陰嚢が水風船のごとく変形する。

鷺宮ののどがごくりとなった。

ふとももと同じ太さのものがやすやすと出入りしている。

ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ・・・

ケモノのように動かす幼巫女にも心なしか表情が出てきた。

こっちも猛烈に狭い直腸にしごかれているのだ。無理も無い。

小さな口から吐く息が白い。

しかしやはり少年の方が先に根を上げた。

二度目の放出。

体の真下に、さらに大きな精液の池を作る。

射精と同時に少年の尻にキュウッと大きなエクボが出来た。

急激な締まりに巫女が小さな体を反らせ、少年の体内に己を放つ。

ぐったりとなった少年を鞭打つように再び責め始める幼巫女。依然として背中から降りず、まわした両手で少年の乳首を弄り始めた。

さらに背中へぽってりと舌を落とし、背筋に沿って舐め上げる。

(ああっ・・・男の子も乳首・・・感じるんだ・・・)

少年のモノは、度重なる絶頂後も糸を引きながら激しく下腹を叩きつづけた。

 「ふう・・・スゴかった・・・。お尻だけであんなに・・・やっと終わりね」

「いえ。まだです。まだこれからが本判定なんですよ」

「ええっ?でもいくら若くてもこれ以上したら・・・死んじゃうわよ」

「その点なら心配ありません。この村の男子は異常に精力がありますから・・・。まあこの御神体のおかげなんですけど・・・。

それから今までこの少年が出した精液は序精と言って穢れがありますので、こうやって穢れが無くなるまで外部に追い出す必要があるのですよ。

今からようやく本精と呼ばれる綺麗なモノを巫女が取り込めるわけです」

鈴野は平然としたものだ。

そのとおりだった。

 今度は仰向けにさせられた少年に幼巫女が向かい合わせで跨り手を添えてあてがう。

そのまま腰を落とした。

産毛一つ無い一本の亀裂が信じられないほど大きく拡がり、巨大な肉塊を魔法の様にのみこんでゆく。

途端に、うつろだった少年の顔が快楽で歪んだ。

一往復もしないうちにガクガクと体を反らせて巫女の中に噴きあげる少年。

幼巫女も可憐な顔を歪ませこの肉塊に耐えていた。さすがに巨大なモノだけあってぽっこりとお腹が盛り上がっている。自動人形になったかのように動く幼巫女の小さな腰。

休憩させる暇も与えず、あらゆる動きで少年を責める。前後、上下、斜め前後、あるいは「の」の字に臼を挽く薄い腰。

大人より遥かに狭い膣でこんな動きをされては堪らない。

「まあ・・・大人顔負けね・・・。まるで人間じゃないみたい・・・」

「いえ。ちゃんとした人間ですよ?御神体はこの村では大変貴重です。偶然生まれた一般家族から、ある条件と引き換えに神社が引き取るんです。

両性体が生まれる確率が低いのに加え、身体の成長を止めなくてはならないので扱いも非常に難しいのです」

「えっ?成長を止めるって・・・じゃあの子は今何歳なの?」

「今年で千五百歳ですね」

「そんな・・・そんなことが・・・」

「実は可能なんです。人間は日の当たらない暗い場所に閉じ込めておくと、代謝が失われて成長が止まるのですよ。

この村の人たちはそのことを昔から知っていて、この御神体を長きに渡って創りあげたのです。肌・・・真っ白でしょ?」

鈴野は、激しく少年の上で上下する幼巫女を神々しく見つめながら口にした。

確かに向こうが透き通るほど白い。病的な白さだ。

その肌もすっかり桜色に染まり、玉の汗を少年の全身に滴らせていた。

少年の腰がせりあがる。

(ああっ・・あの子、またイくぅ・・・)

鷺宮のこぶしに力が入る。

巫女を振り落とさんばかりに体を仰け反らせ、少年はふたたび射精した。

がくっがくっ・・・と何度も膝を痙攣させながら幼巫女のなかへ放出する。下腹はすでに漏れた精液でどろどろだ。

 すると、幼巫女はそれを自分のモノに塗りつけ始めた。そして少年の下腹に押し付け、それごと腰を前後に動かし始める。

「少年の気を吸い取り終わったので、いよいよ今から穢清を判定する見極めの儀が行われます」

「へ・・へえ・・・」

もう鈴野の解説は上の空だ。下着のシミがジーンズまで達してしまっている。

「はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・」

今まで聞くことの無かった幼巫女の喘ぎ声が、ここまではっきりと聞こえる。

むろん少年も深くのみこまれたまま絶頂へと昇っていく。

巫女は小さな両手のひらと少年の下腹で出来たドロドロの洞窟を、激しく往復させていた。

じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぷっ、じゅぼっ

舐めろと言わんばかりに先端が少年の口元をつつく。しかしそれどころではないようである。

 幼巫女が切なそうな顔を、傍で控えていたふたりの巫女に向けた。

もう大人の手でも収まりきれないほどの大きさになってしまっている。

「ハアッ・・・ハアッ・・・ああっ・・・」

巫女たちに両側からしごかれる幼巫女。片方の巫女が空いた手で人差し指を幼巫女の尿道に挿し込む。

そしてもう片方の巫女は、空いている手で少年と幼巫女のフクロを同時に愛撫し始めた。

「完全に混じりけの無い状態で見極めの汁を出してもらうために、尿道に栓をするのです。

そして、一滴も余さず本精を提供させるために睾丸を刺激してやるのですね」

「はあ・・・あんなに深く入れて・・・痛くないのかしら・・・」

「痛い?それどころか悦んでいますよ」

鈴野の言うとおり、幼巫女は根本までずっぷりと入った指にいたくご満悦だ。ますます血管を浮かせてよがっている。

ふたりの巫女は同時に少年の胸を口で愛し始めた。

左右の乳首が巫女たちに食べられ、いよいよ最後を迎える少年。巫女の手で睾丸同士がぐりぐりとこすられ、想像を絶する鈍痛が駆け抜ける。

幼巫女もまた同じだった。

やがてこれまでに無い膣の収縮に残り全てが耐え切れず、破壊されたダムのように音を立てて亀頭へと昇って行った。

びゅぶっ!

射精が始まった少年の陰嚢を丹念に揉んでゆく。

少年は激しくぶつかりあう睾丸に刺激されて、空砲を撃つまで幼膣に精を放ち続けた。

だが幼巫女に突き刺さった指は依然としてそのままだ。

気が狂ったかのように腰を上下する幼巫女。それにつきあう少年。

ふたりの巫女がしごきあげるモノがパンパンに膨れ上がる。押し出される指を押し込んで最後の最後まで溜め込む。

やがて、見計らうように尿道から指が抜かれた。天を仰ぐ幼巫女。ぐんっと大きく反らせ、一瞬動きが止まる。

その直後ぶるっと大きく体を震わせた。

びゅばあっ!

水色の液体が幼巫女から飛び出た。少年のあごを直撃する。巫女たちは手を止めずしごきつづける。

びゅっ・・・びゅっ・・・びゅうっ

幼巫女は延々とこの奇妙な液を吐き出し続けた。

 

「これで判定の儀は終了です。・・・ちょっと休憩しましょうか?」

「お、終わるまで見たいんだけど・・・」

「御神体が満足するまで止まらないんですよ・・・。この射精は・・・いえ・・・射卵ですね。・・・最低一時間は出しっぱなしですから」

「ええっ・・・じゃこの男の子も・・・」

「ええ・・・とっくに尽き果ててますけど、ドライオーガズム状態でイキっぱなしです。今・・・」

「そ、そうなの・・・」

 二人は日差しが強くなった表へと出た。本殿の縁側に座る。もう昼の一時だ。

「少し遅いですがお昼にしませんか?私、お弁当持ってきたんです」

「ごめん、あまり食欲がな・・・」

ぎゅるるるるる・・・

「・・・どんな時でも体は正直ね」

「くすくす」

鈴野は藤で編んだ手提げかごを縁側の端に置いた。

ふたをとると俵型のおにぎりがふたつにトリのからあげ、たまごやきに漬物が現れた。

「ハイ。どうぞ」

にっこりとかごを鷺宮の方にずらして勧める。

「うっわー。おいしそう!・・・全部燐ちゃんがつくったの?」

「はい!ごめんなさい。たいしたものが無くて・・・」

「そんなことないない!こんなに角がピンと立ったたまごやきなんて久しぶりだよお・・・」

黄金色のたまごやきをつまみ、口の中に放り込む。その間、至福の時間を過ごしたのは言うまでも無い。

「それで・・・二.三わからないことがあるんだけど・・・」

魔法瓶のお茶を飲みながら鷺宮が尋ねる。

「ここの人たちは村の外へ出ることはあるの?就職とか、旅行とかで・・・」

「そうですね。出て行くひとは殆ど無いですね。一時的に県外に滞在することはありますが、すぐ戻ってきちゃいます」

「それだけこの村に愛着があるんだ」

「ええ・・・それもここの御神体のおかげでしょうか・・・」

「じゃ、私みたいに外から来る人もあまりいないの?」

「はい。めったに来ないですね。最近では斉藤さん家が県外から引っ越してこられたのがあったぐらいでしょうか」

「斉藤・・・どこかできいたような」

しかしなぜかそのときは思い出せなかった。

「・・・ところでさっきの男の子なんだけど、今日はあの子だけ?ほかにも居るの?」

「はいそうです。今年は入谷さんからの息子さんのみですね。毎年この時期に、儀式に参加できる男の子を神社が募るんですよ。

大抵三、四人は応募してくるのですが」

「ふーん。最後に巫女さんが水色の液を出したけど、アレは?」

「童貞を証明する証ですね。赤い色だと非童貞になります」

「へえ・・・。非童貞だったら男の子はそのまま返されるの?」

「いえ・・・その場合は御神体を侮辱したかどで去勢が行われます。そのあとで巫女さんたちの身の世話をして一生を過ごす事になります」

「なるほど・・・」

この奇妙な話を聞くにつれ、鷺宮は自分でも徐々に麻痺していくのが分かった。

この村に来て一日も経たないのに、鈴野の説明や出来事が何の抵抗も無く受け入れることが出来ることに、我ながら驚く。

 

「さあ・・・そろそろ来年の巫女を選ぶ式典が始まります。中へ戻りましょう」

 気がつくともうあたりは日が暮れ、灯篭に火が灯されていた。

再び本殿内に戻る。

「な。なに?この人たちは・・・」

木製の巨大な御神体の前に一〇人前後の村人らしき人が座っているのが、ろうそくに揺られて浮かんでいた。

皆二十前後の若い男女だ。全員白い着物を身に着けていた。

鈴野は何も言わずやや離れて座る。

こんどは布団は敷かれていなかった。代わりに木製の祭壇の様なものが御神体の前に据えられている。

寝台の四隅には金具が取り付けられ、荒縄が伸び、中央で先ほどの少年を拘束していた。

少年ははやくも人間離れした肉柱をそそりたたせ、紅潮した顔で待ち続けている。

 鷺宮は周囲の怪しい雰囲気に気づいた。床に座りながら手を股間にやる者も居れば、口づけを交わしあう者も居る。

(・・・いやだわ・・・)

顔を赤くして俯いてしまう。

やがて袴が床をする音とともに巫女姿の少女が現れた。

皆鈴野と大体年齢が近い。

最後にあの幼巫女が音も無く御神体の前の階段に座り込む。

少年の頭側と両足側に四人づつ整列し、ろうそくで赤く照らされた木彫りの御神体に一礼する。

その後で一斉に衣服を脱ぎ捨てる八人の少女。

しゅるっと白装束が床に落ちる。

白足袋のみになった八人がお互いに向き直り、また一礼する。

全員が、この年齢特有の甘ったるいミルク臭をぷんぷんとさせていた。

びくんっと一回、少年のモノが大きく振れた。

少女の一人が立ち上がり、幼巫女を担ぎ上げた。

そのまま少年の寝台にそっと降ろす。

開かれた両足の間に座り込み、目の前の一抱えもある少年のモノを赤ん坊の様に喰らい付く幼巫女。いきなりの口撃に少年は歓喜の汁を溢す。

ふんわりと陰毛が生えた根本を小さな両手でしっかり持ち、裏側の太いスジが一本浮き出た部分をピンク色の舌が這い回る。

上から垂れ落ちるカウパーがその舌でさらに塗り広げられた。

「ふんっ・・・んっ・・・ふうっ・・・ちゅ」

おかっぱが上下にゆっくりと揺れ、室内に唾液の粘液質な音が響く。

喘ぐ少年の顔にさっきの少女が白足袋姿で跨ってきた。幼巫女と向かい合わせになりぐいぐいとまだ成長しきっていない腰を押し付ける。

「あんっ・・・」

うっすらと生え始めた亀裂に少年の舌が侵入し、真上でぴくりと肩を震わせた。

「処女なのに大胆・・・」

呆れる鷺宮に鈴野の解説が入る。

「あっまだ処女と決まったわけではないので・・・。ここで処女を判定するんです。真ん中の男の子は、今は単なる判定具なんです」

寝台の上では幼巫女の口淫が激しくなってきた。男の一番弱いネクタイの結び目が、こそげ取れるほど強く舌でこすられる。

あまりの激しさに亀裂から舌を抜き、大きく息を荒げる少年。

顔面が急にぎゅうっ、と強く圧迫された。

顔騎少女がもっと、と強請るようにぐりぐりと腰を押し付けてくる。

窒息しそうだ。

幼巫女が片手を陰嚢にタッチしてきた。手の平を上にしてすくいあげる。

そのままモミモミと小さな指であやし始めた。

「ああっ」

大きなよがり声を上げる少年。

もう片方で茎の中間を上下にしごきながら、幼巫女は尿道へ舌を突き入れた。

・・・つぷっ。

ほんの二ミリほどが入っただけなのに効果は絶大だ。あっという間に少年は果てた。

青白い樹液が舌先で四方に飛散する。

「ああ・・・早い・・・失敗だわ・・・」

鈴野が呟いた。

「どういうこと?」

「まだ清水を受け取る前に射精してしまったので・・・。やり直しです・・・」

「セイスイ?あーおしっこのこと?」

「この儀式ではそんな俗な言い方はしません。清い水で清水・・・です」

ちょっと怒り顔で答える鈴野もなかなか可愛い。

確かに若いだけあって萎える様子は無かった。正確に言えば幼巫女が一寸たりとも萎えさせなかったのだが。

陰嚢を揉まれる少年は猛烈なスピードで精子をつくりはじめた。

幼巫女が中指で陰嚢と肛門の間にある盛り上がりをぬるぬると撫で始めた。こうされると急速にザーメンが蓄えられるのだ。

少年の胸が大きく上下した。

少女がその激しく動く胸を真上から両手で押さえつけ、殴るように少年の顔面を何も生えていない秘部でこすりつけた。

「ぶほっ、げふっ・・・」

ろくに息も出来ずむせびつづける少年を、何の感情も無い顔で見下ろす少女。

 鷺宮はふと薄暗い周りを見渡して驚いた。

周囲ではすでに乱交が始まっていたのである。

いたるところで若い男女の複雑な絡まり合いが展開している。

殆どが着物も脱がず、白いふとももやはだけた胸をろうそくの炎に浮かび上がらせていた。

(す、スゴいわ・・・)

実際にナマで見るのは初めてだ。

それに、都会で催されるようなお遊び的なそれとは全く違う迫力があった。

「子供を作るのが目的ですから・・・」

こともなげに鈴野が答える。

ある男は背後位で快楽に顔を歪ませ、むっちりとした女の尻をなにかに憑かれたように突き上げる。

ある男は屈曲位で激しく突きながら、もう一人の女にタマを揉まれ情けなく喘いでいる。

また、生理中なのか騎乗位で前後させている腰や着物の裾が真っ赤に染まっている者もいた。

一気に本殿室内の温度が上昇する。

白濁を子宮に叩きつけたまま、休まず腰を振る者もいる一方で、

正上位で交わる男が、張形を腰に装着した女に後ろから責められ苦痛の表情で噴きあげる。

騎乗位で果てたばかりのモノを口内でふたたび奮い立たせる女に、精根尽き果てた男の後ろ側に、深く指を挿し入れ無理やり勃起させる女。

顔が似ているふたりの女が男の上で三角形をつくり、濃密な口づけを交わすものもいた。

「あの三人は兄妹なんです」

「へ、へえ・・・」

ぎゅっと膝でこぶしを握り締めてこの狂乱じみた光景に耐える。既にぐっしょりと濡れた下半身が気持ち悪い。

寝台の上で変化が起こった。

顔面騎乗の少女が何かを堪えるようにびくっと腰を静止させたのだ。

「もうそろそろですわ」

鈴野が言い終わったとき、薄黄色の液体を少女が放った。

しゃあああああっ

嫌がる少年の鼻を閉じて強制的に口を開けさせ、その中へ迸らせる。

「ゴホッ・・ゴボッ・・・ごほおっ!」

むせる少年。

真上から無言で見下ろし、尿道を押し付けて放尿する少女。こぼれた液体が寝台から床に広がり、異様な臭いを発散させる。

「ふうっ・・・」

ぶるっと一度、大きく体を震わせて少女は出し終えた。

苦しげな顔とは対照的に、少年のモノはグンッとまた大きく膨れ上がった。

ちろちろとカリ周りをそよがせていた幼巫女の舌がふたたびツップリと挿しいれられる。

数回往復させると少年は暴れ出し、括りつけた荒縄がピンッと張った。幼巫女は両手でも持て余す太さの肉茎を全力でしごきあげる。

内側と外側で激しく往復され、いよいよ絶頂間近だ。傍で一列に並ぶ残りの少女たちも、膝をもじもじとさせて顔を赤らめている。

びゅううっ!

幼巫女が尖らした舌先を、ピンッと弾くように尿道から引き抜くや少年が二度目の絶頂を迎えた。

顎やのどに直撃する精液を、亀頭ごとのみこむ。

少年が噴きあげるたび、幼巫女の小さな喉仏が上下に動いた。

まだ射精が終わらないまま、幼巫女は放尿少女に亀頭を譲る。

「・・・・っ!」

違う口に捕らえられ、びくんと反応する少年。今度は肉茎なかほどまでのみこまれる。

黄色に染まった少年は、顔を歪ませながらこの少女の口内にも放ち続けた。

同時に真下のほうでぬるりとした感触が襲った。幼巫女が陰嚢を口に含んできたのである。

少年の足の間におかっぱ頭を潜り込ませ、ずるっと睾丸をひとつすいこむ。

「徹底的に出し切るためです。出せば出すほど巫女の選定の精度が上がるんです」

「へ、へえ・・・」

貧欲に白濁を最後までのみこんだ少女は、やがて透明な糸を引きながら少年から腰を上げた。

「これでまずひとり、終了です。全員終えるまで夜明けまでかかりますので、もう出ましょうか」

「そうね・・・。ビデオカメラでもあれば終わりまで記録できるんだけど・・・」

「言い忘れましたがカメラ類は禁止なんです。レンズやシャッター音は儀式の妨げになりますので・・・」

「そうなの・・・。じゃあ出ましょうか」

鷺宮と鈴野は本殿を後にした。と同時に二人目が少年に覆いかぶさり嬌声を上げた。

 すっかり夜中だ。おそろしく澄んだ空を月が雪道を照らしてくれる。

ふたりとも無言だ。踏みしめる雪の音がやけに大きく聞こえる。

「ん〜・・・でも、初日から大収穫だったわ。燐ちゃんのおかげね」

「そ、そうですか?結構ありふれた事なので、そんなに喜んでもらえるとうれしいです」

「は、はは・・・」

「でも・・・やはり変・・・でしょうか?この村って・・・」

少し表情を暗くして見上げる鈴野。

「えっ?そ、そんなこと・・・無いよ?」

「・・・ほんとに?」

「ホントホント・・・」

「・・・よかった!」

途端に少女の顔がぱあっと明るくなる。

「それにお弁当、美味しかったし・・・」

「うれしいっ!これから毎日作りますっ・・・悦子ねえさんっ」

ぎゅうっと片腕を絡めてきた。

「こ、こらあっ」

 そうこうするうちに宿が近づいてきた。

「・・・今日はホントにありがとうね。あしたもよろしく・・」

「はい。明日は朝九時に迎えに来ますので・・・。それでは失礼します」

ぺこりと頭を下げて家路につく鈴野を、鷺宮は姿が無くなるまで見送った。

 

 遅めの夕食をとり、露天風呂へと向かう。

熱い湯気の中に複数の人影が見えた。

「やだ・・・またあの親子だわ・・・」

冷めかけていた全身がまたかあっ、と熱くなった。岩陰からそっと覗く。

平らな岩床に横たわった大柄な男が少女に馬乗りになられ、さかんに声を荒げていた。

「おおっ・・・塔子っ・・・塔子っ・・・」

「はあっ・・・はあっ・・はあっ・・・父さまあっ・・・まだっ・・・まだよっ・・・」

どうやら娘の方がかなり優勢のようだ。起き上がろうと上体を起こす父親をほっそりとした両腕で押さえつけ、分厚い胸に爪をギリッとたてる。

すでに何度かの絶頂後らしく、娘の体は父親の噴きあげたモノがべっとりとこびりついていた。

第二次性徴が始まりかけた腰が激しく父親の上で上下する。

鷺宮は、腰の間から見え隠れする人間離れしたモノに熱い視線を送り続けた。

(すごい・・・やっぱりすごいわ・・・あんなに太く黒光りして・・・まるで松の大木みたい・・・。それにあの子・・・

あんなに太いのをのみこんで・・・ああ・・・壊れそうだわ・・・大丈夫かしら)

ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ

飛沫がこっちに飛んできそうな勢いだ。

鷺宮の内心もよそに、塔子という名の少女は巨大な肉塊をやすやすとのみこんでいる。

「はあっ・・ああっ・・・どおっ?・・・母さまとっ・・・どっちがいいっ?・・・いいのおっ?」

腰をうちつけながらキリキリと爪を厚い毛むくじゃらの胸に食い込ませると、降参したように父親が叫んだ。

「ぐああっ・・・とっ・・・塔子っ・・・くうっ・・・」

「聞こえないっ・・・聞こえないわっ・・・」

「があっ・・・おっ・・おっ・・・お前の方がっ・・・」

振り落とさんばかりに少女の細いからだが軽々と持ち上がる。

「はあっ・・・いいわっ・・・いいわよっ・・・イッていいわっ・・」

絶頂を悟った塔子は上体を倒して父親の右胸にがぶりと噛み付く。歯を乳首にギリギリとたたて上目遣いに父親を見つめた。

「おうっ・・・イくぞ・・・」

全身が弓なりに反った。

「出る・・・!」

一言告げると、大きく体を震わせた。

それに応えて塔子はいっきに全体重を腰にのせ、限界まで砲身をのみこんだ。そして父親が思う存分出す精を受け止める。

その間もうねうねと腰を動かし父親を貧欲に搾りあげた。

「おうっ・・・!」

娘の巧みな動きに、二回、三回と放出を余儀なくされる。

「ああ〜っ・・・あたるっ・・・あたってるう〜っ・・・」

父親のザーメンが奥でぶつかったはずみで娘もイッた。よほど父親の射精が激しいのか着床の衝撃が凄まじい。

深く腰でのみこんだままキュッと壁を収縮させる。

「ぐうっ・・・」

まだ子供だと油断していた彼は、強烈な肉の輪の締め付けに驚いた。カラになりかけた精巣から強制的に精子が抜き取られる。

「ああっ・・・とっ・・・塔子っ・・・締まるっ!・・・締まるうっ・・・ダメだっ・・・しぬっ・・・死ぬぞおっ・・・」

「はあっ・・・ぱぱあっ・・・いいよおっ・・・死んでっ・・・もっと死んでええっ・・・」

下で横たわる巨体がおもちゃのようにがくんがくんっ、と痙攣を起こした。

やがて、永遠に続くかと思われた収縮がようやく止んだ。娘はぐったりと厚い父親の胸に突っ伏し、死んだように動かなくなる。

「はあ・・・はあ・・・はあ・・・ああ、貴方もそんな所にいないで・・・もっとそばに来ませんか・・・」

唐突に声がかかった。にやにやとこちらを向いて笑っている。初めから覗いていたことを知っていたのだ。

「ごっごめんなさいっ・・・」

顔を真っ赤にして謝る。

「別に謝らなくてもいいですよ。この村ではごく普通のことなんですから」

「そ、そうなんですか」

必死に他の話題を探す鷺宮。

「まっまだ故障中ですか?お風呂・・・」

「ええ。お恥ずかしい・・・。なにしろ嫁が他人を家に入れたがらないので修理もままならない状況なんです。

もしかしたらこのままずっとこちらをお借りするかも知れんです。まったく相すみません」

「そうなんですか・・・。ところでのこりの娘さんがたは?見当たりませんけど・・・」

「ははは・・・。あの小さな子達にまさか見せるわけにはいかんですからな・・・今日は私とこいつだけなんですよ・・・」

「でっでもっ・・・なんか狂ってる・・・狂ってますよ・・・貴方たちはっ・・・親子で・・・親子でなんかっ・・・」

「ええ・・・私も最初は抵抗があったんです。ここへ引っ越すまではね・・・。しかしもう駄目ですなあ・・・こんなに嵌ってしまうと・・・」

繋がったまま娘の尻に手を伸ばす父親。愛しげに撫で回す。

「うふふ・・・最初は父さまが誘ったのよね・・・塔子を」

父親に覆いかぶさったまま、妖しげに衝撃的なことを口にする少女。

「ふん・・・お前のこの細いふとももがいけないんだ・・・。夏場にあんな格好をするから・・・」

「ふふ・・・やっぱり見てたのね・・・じろじろと・・・塔子、ぜえんぶわかってるんだから」

言い終るやれろっと父親の乳首を下から上に舐め上げた。もう片方を指先で捻り上げるようにする。

「ううっ・・・」

「はあっ・・・また父さまの、大きくなってきたあ・・・。乳首もこりっこりぃ〜・・・父さま、ホントここ弱いんだから・・・。だから、もっとしてあげる」

ふたたび娘は自分の腰を淫らに高く持ち上げた。

 このふたりの世界から締め出されるようにして、鷺宮は早々と退散した。

やはりおかしい。どう考えても異常だ。なにもかもが常軌を逸している。

そう思う一方で熱く燃えるからだも止めることが出来なかった。

斉藤の猛々しいモノが頭から焼きついて離れない。

二十三歳の体は夜が明けるまで疼き続けていた。

 

 いつもどおりの朝食をとり、八時過ぎまでぼうっとする。

旅館を出ると鈴野が待っていた。昨日と同じ黒い学生コートにマフラーといういでたちだ。

手にはお弁当を入れたカゴがある。

「さてと、今日はどこに連れてってくれるのかな?」

期待に胸を膨らませる。

「はい。この村のお医者様から呼ばれていますのでこれから行きましょうか」

「へえ・・・この村にも病院があるんだー。あっごめんね」

「いえいえ。そんな大きなところではないですけど」

その小さな病院は歩いて一〇分もない場所にあった。なるほど病院にしては小さい。

村の人口が少ないのでこんなに小さくても間に合うのだろう。

受付の女の子にひとことふたこと鈴野が話し込み、ふたりは診察室へ入っていた。

 「ようこそ・・・」

白衣を着た女が回転椅子から振り返りざま、ふたりを迎えた。

真っ赤なルージュをたくわえた妖絶な顔立ちである。

「小池かおるともうします。ここの院長です。よろしく」

男なら軽く射精しそうな声だ。

「は、はじめまして。鷺宮悦子と申します。お邪魔しますう・・・」

「失礼だけど、貴方おいくつ?」

「えっ?・・・二十三・・・ですけど」

失礼ね・・・と喉から出かかったがぐっと抑えて正直に答える。

「そう・・・私は今年三十五になるの・・・倦怠期ってやつ。平凡な男と一緒だとほんと退屈だわ・・・」

「そ、そうなんですか。じゃあ村から出ればいいのでは?」

むっとなって言い返す。

「県外へ?あはは・・・だめだめ。話にならないわ・・・。他の土地にこんなのがいると思って?」

ぎしっ、と椅子から立ち上がり、仕切り用のカーテンを取り去った。

「・・・っ!」

あまりの衝撃にからだが数センチ退く。

診察台の上に男性器の生えた一抱えもある樹木が寝かされていた。

どう見ても男のアレだ。それもかなり太い。

縦に二本、びくびくと息づいていた。

「なに?・・・これ?」

「村の猟師が見つけてきたの。オニテングダケよ。今年は大雪だから結構多いみたいね」

「多いって・・・危害は?・・・害は無いんですかっ?・・・生きてるのこれ・・・」

「鷺宮さん・・・質問が多い」

一瞬、院長の瞳がぎらりと光った。

「毎年ここで成分検査するの。毒がどれだけ含まれてるか・・・ね。

年頃の娘がよくコレにやられるのよね。山で見つけてこっそり挿れちゃうんだけど、危険だからやめるよう呼びかけてるんだけど。ちっとも事故が減らないものだから事前に刈り取ってここに持ってこさせてるの。

そのあと市場に送られて販売されるわけ」

「はあ・・・キノコの一種ですか・・・」

「そう。ちなみにデカいほど毒も多いのよ」

院長の淫乱な顔を避けて鷺宮が質問を重ねた。

「そ、それで検査というのは?」

「まあ見てればわかるわ・・・下村君〜・・・ちょっと来てくれる?」

院長はデスク上のマイクで看護士を呼んだ。

がちゃりとドアが開き、頬を紅く染めた姿に鷺宮は驚いた。

思ったよりも若く小さい。鈴野と同い年ぐらいの少年だ。

「こちら見学に来られた鷺宮さん。

・・・これ、ぼうっと突っ立ってないで挨拶なさい」

「はじめまして・・・」

蚊の鳴くような小さな声だ。

声だけでなく、髪や容姿もまるで女そのものである。

「さ、今年も大物が採れたわよ?うれしい?」

院長の顔がいつになくにやついている。

下村という少年看護士は直立したままうつむいている。

構わず院長はつづけた。

「さ、じゃ予定より早いけど検査することにするわね・・・

下だけ脱いで準備お願い」

はっと顔を上げ、院長を見つめる。

「どうしたの?はやくなさい」

「・・・で、でも・・・」

ふたたびかすれるような小さな声。

「先生・・・三度目は無いわよ?」

びくっと肩を震わせた彼はしぶしぶ脱衣籠の前で脱ぎだした。

前を隠して院長の傍まで歩み寄る。

いつの間にか看護婦が三人、傍らで支度をしていた。

 一人が下村看護士をベッドに上がらせ、四つん這いにさせる。そして自分はしゃがみこむと彼の菊門をほぐし始めた。

ひとしきり喘がせるとぬるりと舌を抜き、上気した顔で彼を起こす。

直腸を刺激され、あらわになったその若々しいモノは見事に天を仰ぎ雫を滴らせていた。

もうひとりの看護婦と二人で彼をオニテングダケの真上に跨らせる。

両側で支えながら挿入させようとするがやはりまだ少々きついようだ。

看護婦の舌先で激しく喘いでいた看護士も一変して顔が苦痛に歪んでいた。

痛みを紛らわせるためか、ひとりが看護士の手を自分の股下に招き入れた。

ついさっきまで四つん這いにして肛門に舌を這わせていた看護婦だ。

片手にはガラス製のビーカーを携えていた。

「だいじょうぶ・・・ほら、だいじょうぶ」

もうひとりが耳元で彼を励ます。

「ああっ・・・」

叫び声とともにオニテングダケが体内に消えた。

口を半開きにして耐えているさまは良く躾けられた子犬のようだ。

残る一人が青いロープのようなものを手にしていた。震える看護士の腰にぐるりと巻きつけ、ベッドの両サイドに固定する。

ある程度弛ませてある。

「さあ・・・上下に動いて・・・」

耳元の看護婦が促した。

ぬうっとオニテングダケが現れる。

どろっとこぼれ出たカウパーを見て、股を弄らせていた看護婦が慌てた。ただちにビーカーを看護士の強張りにかぶせようとする。

だがその前に耐え切れず激しく腰を上下させ、白濁を噴きあげてしまった。

「す、すごい・・・」

若いだけあって鷺宮が目を見張るほどの射精ぶりだ。

隣に座っている鈴野も、壁に激突した粘液をほんのり顔を赤くして見つめていた。

 引き抜こうと腰を上げる彼だったが、青いロープがそうはさせなかった。

抜ける寸前でがっちりと引き付けて離さない。

おかげで再び射精を余儀なくされた看護士は、

差し出されたビーカーになみなみとぶちまけた。

二回目だが、それでも底にぶつかった白濁が跳ね返るほどの勢いだ。

そして三回目。

もうこの看護士は嫌がるそぶりを微塵も見せなかった。裾からあらわになった尻を嬉々として滑らかに上下させる。

さらに両手を前に回し怒り狂った自分のモノを握ろうとしたとき・・・

「だーめ」

もうひとりが背中に回し、ぎゅっと括ってしまった。雫を周囲に飛び散らせ、激しく下腹を叩く若い砲身。

手が少しでも触れればたちどころに果てているだろう。

しかし若さというのは恐ろしい。

がくっと体を大きく反らせると、看護士は三回目を噴きあげてしまった。

「・・・ちょっと」

 ぎしっと椅子をきしませ、今まで黙って見つめていた院長が立ち上がった。

胸元にべっとりと白いものが付着している。

若い看護士の粗相に怒り心頭かと思いきや、違った。

やや離れたもう一つのベッドに腰かける。

さっきまで座っていた椅子よりすいぶんと離れた距離だ。

「さ、ここまで飛ばしてみなさい」

一言言い放つとベッドの上でM字開脚になり、にっと微笑んだ。

「こ、これが検査?」

 四度目とは思えないほどの飛沫に鷺宮は目を丸くした。

「ふふ・・・ごめんなさいね。驚いた?」

白衣に付いた粘つくものを拭いながら、院長は乱れた裾を直した。

「いえ・・・べつに」

「悪いけど私は感謝してるわ。この子は見られるほうがイイみたいだから」

院長は、激しくウシロを突き上げられる看護士を見つつ呟いた。

「今、成分を抽出中なの。テングダケのね。あの黒いのは抽出器具・・・」

看護婦が制服を脱ぎ捨て、かわりに何か黒いものを腰に装着している。

無数のイボが凶暴性を語っていた。

肩の部分が異様に無機質だ。

「この看護婦さん・・・」

「わかる?少し体を改造したの。この子は採取用・・・」

「えっ?じゃあ・・・」

「もちろん他の二人もそう・・・。分析用と保管用。大抵の検査はこの三人で事足りるわ。私の自慢の看護婦たちよ?」

「・・・改造って・・・院長先生・・・貴方が?」

はっとなり口をつぐむ。

にっ、と微笑んだ院長はするすると自分も衣服を脱ぎ始めた。軋むベッドに近づき、ずしりと看護士の顔面に跨る。慣れた手つきで看護士の尿道にチューブを差し込む。

「うっ・・・」

 改めてその肉塊を凝視する。

二本目が生えていた。

すぐ下に同じモノが高々と天を仰いでいる。

「ふふ・・・もう毒が?」

院長が確かめるように握り締めた。どうもオニテングダケのせいらしい。

太い。

細い指がまわりきらないほど太い。

「かなり・・・大きいわね」

先端は見事なほど皮に覆われている。

「ちょっと痛いわよ?・・・」

一言告げると両手で輪をつくり、根本目がけてぐいと引っ張った。

ピンク色の中身が弾け出た。

あっという間に白いものを放出する。

院長の胸から腹部にかけてかなりの勢いで叩きつけられる白濁したかたまり。

「はあ・・・ほんと元気・・・若いわあ」

どろりと垂れ落ちるそれを指でからめとると、その手で再びしごく。

緊張しきった表皮とともに前後するぬるりとした女医の手の平。

亀頭は完全に露出し、覆うものは何も無い。

皮を剥かれて感度が一気に増した看護士は、早くも次弾を装填した。

「んっ・・・せっ、せんせえっ」

真正面でなにかを嘆願するような看護婦の顔があった。

ほっそりとしたからだから玉の汗が無数に転がり落ちる。

「んんっ?なあに?」

ゆっくりとしごきながら院長が、看護婦のもの欲しそうな顔を見た。

目の前で男の絶頂シーンを見せつけられているのだから当然だ。

「はああっ・・・そっ、そろそろっ・・・採取・・・終わりますけどっ・・・」

腰の動きが止まりかけていた。

肩のインジケータがグリーンだ。

「で?」

「もっもうそろそろっ・・・止めないと私っ・・・タンクがっ・・・」

「溢れそう?仕方ないな・・・おい、少し抜いてやれ」

命令されたひとりが看護婦の後ろに付く。

腰にはやはり黒く太いものが装着されていた。無数の穴が開いている。

片手でそれを持ち、暫くなぞりあげていたがやがてぐい、と腰をすすめた。

肩のインジケータが点滅し、成分の抜き取りを始める。

「はうっ」

院長の手中で白濁が爆ぜた。

連動して膨らんだ腸内の抽出器具に耐え切れず出してしまったようだ。

「あちゃあ・・・今度からもっとゆっくり挿入れるように」

真っ白になった手の平を見せつけ、院長が注意する。

「あっ・・あのっ・・・動いてもいいですかっ?」

結合し終えるとどちらからともなく、息も絶え絶えに口を開いた。

特に最初の看護婦のほうは、もう我慢ならないといった感じだ。

「別にいいけど、動いたら抽出が再開してタンクが溢れちゃうわよ?」

「そ、それでもイイですっ・・・このままじゃ・・・わたしっ・・・」

「そう・・・勝手になさい」

萎える様子の無い二番目の肉塊をさすりあげながら他人事の様に言い捨てる。

猛然と律動を開始した。

つられるように院長の手中のものもびいんっ、と張り詰める。

「イイわ・・・そのままイッちゃいなさい。最高のご褒美をあげるから・・・」

抽送が激しくなった。後ろの看護婦も一緒に付き合う。

ぱしっ

ゴムを引き裂くような音。

「うわ・・・」

激しく動く腰の辺りにできた裂け目に、鷺宮は口元に手を当てた。

たらっ、と銀色の液体が漏れる。

看護婦はもはや人間の言葉を発してはいなかった。機械音に近いものを繰り返し口走っている。

ときおりガチャッ、と不気味な金属同士のぶつかる音もする。

インジケータが赤い色で細かく点滅を始めた。

ばかっと割れるような音ともに硬直する看護婦の細いからだ。

同時に院長がその体に向けて迸りを浴びせた。

ご褒美だ。

看護士が真下で陰毛にまみれ、痙攣しながら噴きあげ続ける。

一番後ろの看護婦も最後を迎えた。満足そうな顔を浮かべ、腰のアタッチメントを引き抜く。

肩のインジケータはきっかりグリーンを示していた。

 

「あんたはまだまだ働いてもらうわよ」

 死人に鞭打つように院長は看護士を奮い立たせた。

「ごめんさないね。なにもお構いできなくて」

院長が申し訳なさそうに謝る。

「いいええ・・・。ほほほ」

「ついでに看護婦さんの修理も見学する?」

「・・・いっいいええっ。それではこのへんで失礼しますわ」

にこやかに別れの挨拶をし、帰路につく。

「さ、さてと・・・次は・・・」

白濁を看護婦に噴きあげる下村という男の顔がいつまでも焼きついて離れない。

「くすくす。悦姉さんもタフですね」

「・・・まあ仮にもジャーナリストの端くれだし。まだ昼だしね」

しばし小首を傾げて考え込むと、鈴野はぽんと手を打った。

「そうですね・・・。小学校にでも行ってみましょうか?」

「学校ねえ。私なんかがのこのこ行ったら保護者と間違われそう。大丈夫かな・・・」

「そんな・・・悦子姉さんみたいな綺麗な人なら、男の先生はみな放っておきませんよ」

「これこれ。あんまりおだてないように頼みますよ?それじゃあ、可愛いガイドさんが言うんなら行く?」

「うふふ。決まりです。・・・その前にどこかでお弁当、食べましょ」

「ここでいいんじゃない?車も通らないし」

「そうですね」

あぜ道の真ん中でシートを広げ、ふたりは座り込んだ。

もう太陽が真上近くに来ている。

今日はサンドイッチと紅茶だ。

「うわー洋風。この村にもパンってあるのね」

いたく感動する鷺宮。

「いやだ。パンぐらいありますよ。実はこのパン、この村特産なんです。麦畑を持ってる農家から麦を分けてもらって、粉からここで挽くんですよ?」

「へえ〜っ。日本にも麦が作れる地域があったんだ」

手製のタマゴサンドイッチに舌鼓を打つ。

「昔、外国の旅客機がこの村に墜落して・・・それでいろいろあってここに住み着いちゃったんです」

「ふーん」

「それでたまたまロシアの人たちだったので、土地を分けてもらって麦を植えるようになったんです」

「ほほお。でもよく日本で麦が育つもんだねえ」

「そのへんは私もよくは分からないんです。最初、初めて麦をもらいに行った後、お米と間違えて炊いたら大変なことになりました」

「あー・・・、おかゆみたいになっちゃうんだよ。うん!向こうの人は塩とかで味付けして食べるみたい。オートミールってんだけどね」

「へええ。外人さんもおかゆとか食べるんですね」

「食べるわよお。・・・それでまだ居るのよね?その外人さん」

「ええ・・・あの一番左側の山のふもとに住んでらっしゃいます。また機会があれば一緒に訪ねましょう」

「うん。とりあえずはこいつを片付けないと」

「あっ、それは私が楽しみにとっておいたサクランボ・・・」

 昨日に引き続き素晴らしい快晴日和だ。気温こそ低いが、殆ど風が無いので暖かい。

ふたりは途中で農作業用のトラクターをヒッチハイクし、午後一時過ぎには小学校の正門に到着した。

相愛小学校・・・か。

田舎の校舎らしく木造二階建てのこぢんまりした建物だ。

(こりゃウチの近所の幼稚園の方がデカいかも)

あたり一面真っ白い雪のグラウンドを横切り、校舎玄関へと向かう。

「あっ」

急に鈴野が立ち止まる。

「重要なことを思い出しました。ここって事前に連絡を入れなかったので・・・」

「あーアポ?いいよいいよ。正式訪問じゃないならこっそり覗き見るまで」

「だいじょうぶかな?もし見つかったら・・・」

「下手に約束なんかしたらナマの実態、見れないもん。壁伝いに歩けば大丈夫」

「そんな忍者みたいな・・・。しかたないですね」

音も無く扉を開け、中へと侵入する。幸い授業中らしく廊下には誰もいなかった。

とりあえず一番近い教室の窓に近づく。

そうっと窓から覗く二人。

 黒板に花の絵がチョークで描かれてある。おしべとめしべの図だ。

どうも保健の授業中らしい。

「はいっ。それではこれから赤ちゃんがどうやって出来るかみんなでお勉強しましょう〜」

明るく能天気な女教師の声が教室いっぱいに響き渡る。

生徒数は少ない。横三列、縦二列の机に女子が四人。

そして隅のほうに若い大柄な男がひとり。

女教師は少し野暮ったいグリーンのジャージ、生徒たちは白ブラウスに、紺の吊スカート、白の三つ折ソックスといった格好だ。

教師の年齢は二十五前後といったところか。

まるい輪郭の顔立ちに、黒丸フレームの眼鏡をちょんと乗せたやや丸みをおびた小ぶりの鼻。赤い玉の付いた髪留めで後ろにまとめたポニーテール。

それが田舎風の可愛らしさを際立たせていた。

教卓を前にして声を張り上げる。

「その前に今日から二週間、この学校で教育実習を受けることになった沢千佳先生を紹介しまあす。みんなー後ろを向いてはくしゅ〜!」

ささやかな拍手に照れ気味だ。

「えー・・・では先生が今から赤ちゃんの作り方をみんなに見てもらいまあす。・・・ちょっとキミ!・・・こっち来て」

びくっとしながら黒板の方へ歩いていく。

「はい。では裸になってもらってこの教卓に両手をついてくれる?」

観念したように服を脱ぐ若い教育実習生。言われたとおり教卓に手をつき、生徒たちに背中を向ける。

「もっと足、ひろげるのよ」

女教師の響きにトゲが混じってきた。少し苛ついている。

(・・・なんて大きな・・・)

声がでそうになった口をあわてて塞ぐ鷺宮。

彼の両足からこの世とも思えないほどの巨大なモノがぶら下がっていた。

音も立てず注視する四人の生徒。

「ではココに注目してくださあい。この真ん中から生えている長ーいものが分かりますか〜?見えたら手を上げてー」

「は〜いっ」

「はいはいはいはい」

「・・・ハイ」

「はいよろしい〜。それでは先生が今から質問しまーす。・・・ハイゆみかちゃん、コレはな・ん・で・しょ・う・か?」

女教師は伸縮棒で男のモノを指しながら、前列窓際のツインテール少女に向かって尋ねた。

「・・・」

「ん〜。声が小さくて先生聞こえないぞ〜」

「・・・お・・・」

うつむいた顔が真っ赤になっている。

「まだ聞こえないよ〜。はいもう一度〜っ」

「・・・お・・・おち・・・」

「がんばれえっ・・・もう少しだよっ?ゆみかちゃんっ」

「・・・お・・・お・・・おちんちんっ・・・です・・・っ」

小さな肩をふるふると震わし、耳まで赤くさせて答える。

「せんせー。なんか見えなくなりましたー」

誰からとも無く声がかかった。

「ん〜?なになに〜?・・・あ〜キミ・・・。勝手に勃起させたらダメじゃない」

沢千佳はゆみかの声に興奮したのか、自分のモノを隆々とさせていた。

「しょうがないわね・・・。キミ。ここに仰向けになりなさい」

右手で教卓の天板をぽんぽんと叩き、命令する。おとなしく従う全裸の沢千佳。

仰向けといっても小さな教卓のことだ。せいぜい体の半分しか乗らない。

沢千佳はやっとの思いで頭と背中だけ預け、両腕両足をぶらんとさせたブリッジの状態になる。

腰や臀部は卓からはみ出て大きく折れるように反り、沢千佳は苦しげだ。

女教師は卓の中にあったガムテープを取り出した。まず沢千佳の両膝を持ち上げ大きくMの字に固定する。

そしてぎゅぎゅっとすばやく教卓ごと男の四肢をぐるぐる巻きにしてしまった。陰部が全て晒される。

「よし!これでオーケーね。ハイみなさ〜ん・・・。普段はダランと下を向いていますが、子供を作るときはハイ、こーんなになるのよ〜っ?」

と同時に右手でぎゅうっ、と握り締めた。

びゅるうっ!

男の呻き声とともに白濁した液が飛び出る。

教室じゅうに沸き起こる生徒たちの悲鳴。

放物線を描いた一弾目がぱたたっ、と頭上に降り落ちる。

あわてて手を離すが遅かった。二回、三回、と続けて放たれる精液は男の顎や引き締まった胸に次々と付着する。

がたっ

ぎしっ

・・・・

噴きあげるたび教卓がきしむ。

やがてぐったりと死んだようになった。男のモノも力なく腹に横たわる。

「ちょっとキミ・・・」

眼鏡のフレームから白いモノを垂らしながら、肩を戦慄かせて男を見下ろす女教師。顔が明らかに怒っている。

「こらあっ寝るなっ!」

左手で陰嚢をむんずと掴む。

途端に放心状態の男はびくうっと跳ね起きた。

「この私に許可無くこんな汚いモノ・・・出すんじゃないわよ。この畜生が・・・」

教師らしくないことばを口にする。

「ふん・・・なによ・・・ココはまだ出したいって?・・・」

そのまま陰嚢をゆるゆると円を描くように揉みながら、甘い声で囁く。ふたたび猛烈に精子を作り始めた男は唸った。

「せんせえ・・・コレなにー?」

半分泣き顔でショートヘアの生徒が、どろどろの両手のひらを見せながらとことこと近づいてきた。

他のふたりもべっとりとついたモノを、一生懸命ぬぐってはまじまじと見入っている。

窓際ではゆみかという生徒が指を開いては閉じを繰り返し、何度も糸を引くソレをボウッとなりながら見つめていた。

「なんかへんなあじ〜・・・。おいしくない・・・」

前列手前の三つ編少女はぺろっとひと舐めし、顔をしかめた。

「ちょっとお・・・。マナっ・・・理香にも舐めさせてえ〜」

興味を示した理香という生徒が身を乗り出し、あーんと口をあけた。

「まずいよコレ」

念を押しながらマナがまるい小さな口の中に指を押し込む。ちゅうちゅうと吸い付く理香。

「あんっ」

理香から濡れた声が出た。

「そんなに吸っちゃだめえ・・・」

マナはやめようとはしない。身を乗り出したままじっと味わっていた。

教室全体に甘ったるい妙な空気が流れ始める。

「せんせえ・・・これ・・・とれないよう・・・。なんかねちゃねちゃするー」

教師の傍まで来た生徒がどろどろの両手をバンザイさせて助けを求めた。

「あらあらこんなにブッかけられて・・・誌名子ちゃん大丈夫よ?・・・今から先生が退治してあげるから・・・」

「たいじー?」

「そう・・・コイツがね、そのネバネバのもとを作ってるの。たくさんたくさーんね・・・。

それで、これからネバネバがもう二度と出ないよう先生がカラッポにしちゃいまーす。

・・・こうやって退治するからよおく見ててね」

 陰毛にまみれた陰嚢を揉みあげながら、女教師はにっと淫蕩に微笑んだ。

いつの間にかゆみかも居た。椅子を二人分持参している。

「ゆみかちゃん偉いわねえ。そこからだと見えないもんね」

「ハイ」

こくっと頷く。

「はい」

今度は誌名子に椅子の一つを手渡した。

「ここからだと見えないから・・・」

顔を赤らめて消え入るような声で呟く。

「あ、ありがと・・・」

少しびっくりする誌名子。

ふたりは男を挟んで椅子を置くと、その上によじ登った。右側はゆみか、左側は女教師と並んで誌名子だ。

「ううっ・・・」

視界の左右に小さな顔がふたつ、興味津々に見下ろしている。男は激しい羞恥心と湧き上がる精子の唸り声を感じた。

 一方マナと理香は男の出した粘液を拭えるだけ拭い取り、無言で舐め取っていた。

「んふうっ・・・れろ・・・」

「はむうっ・・ちゅ・・・ねえマナちゃん・・・そんなにおいしい?これえ・・・」

「んん・・・よくわかんないい・・・あっここにも付いてる・・・ぺろっ!」

「ひゃん・・・そこおむねだよう・・・そんなトコ・・・あっ・・・」

新たに発見したマナが舌を出して舐め取る。

マナは自分の席から離れ、理香の全身に付着したモノを舐めまくっていた。

椅子に座った理香の姿勢が崩れてきた。もうすっかり身を任せ切っている。

「あは・・・理香のココ・・・なんかコリコリしてる」

胸の辺りに固いしこりを見つけたマナが強く舌を押し付けてきた。

「ああっ・・・マッ、マナ・・・ちゃ・・・ああっ!」

「おもしろーい・・・。こりこりだあ・・・」

理香の反応にますますマナがノッてきた。

「ほーら。ダブルこうげきだよ〜」

反対側のしこりを探し当てると、マナは人差し指の腹でゆっくり撫ではじめる。

「はああっ・・・だめえ・・・そんなにしちゃ・・・はうっ・・・」

「すごいすごい・・・。どんどんカタくなってるよ?理香のおむね・・・」

マナは、責めながら理香の左ふとももに跨ってきた。そのまま腰を前後させる。

理香のふとももで自分を慰めながら責めまくるマナ。紺スカートのプリーツが、前後するたびにめまぐるしく変化する。

 教卓上では、小さな四つの手の平が男の上半身を這い回っていた。

「すごーい。べたべたする〜」

「・・・・」

誌名子もゆみかも、生まれて初めて触れるこの白濁液にかなり夢中だ。誌名子などは、ときおり指で絡め取ったモノを口に含むことさえした。

ゆみかはまだ抵抗があるのか、鼻に近づけて臭いをかぐ程度である。

「うっ・・・」

しばしば男が顎をあげて呻く。二人の手が乳首をかすめるせいだ。痛いほど突起が盛り上がる。

俄然、ふたりの興味はそこへ行く。

男の真上で顔をあわせて悪戯っぽく微笑むと、右側を誌名子、左側をゆみかが担当することになった。

互いに反対側の乳首だ。

「ああっ!」

手と思ったのは甘かった。いきなり顔が近づいたかと思うと、あっというまに口の中へと含まれていく。

男の上半身に二人分の体重と体温がずしりとかかる。そして肌に突き刺さる髪の毛。

身を乗り出してわざとぐいぐい体重を押し付ける誌名子とゆみか。

胸の上でブラウスの生地がさわさわと擦れた。

小さな制服を男の真上で交差させ、子猫の様に音を立てて舐めはじめる。

舌の腹部分で乳輪全体を舐め回すとますますかたく尖るのが面白いのか、ふたりは夢中でしゃぶりついた。

ふたりして尖らせた舌で乳頭を弾くように転がし、ぐりぐりと押し込んで埋没させ、と思えばキリキリと歯を立ててくる。

「うおっ・・・うーむ・・・」

溶ける・・・。

両胸二箇所から激しい快感が波状攻撃で襲い掛かり、脳髄までやられそうだ。

「ぐうっ・・・」

下半身に鈍痛が走った。

誌名子の向こう側で女教師が鬼の形相で睨みつけている。彼女の左手はぎりぎりと陰嚢を握り締めていた。

ふたりに男を横取りされていささか機嫌を損ねたようである。

(なにガキふたりに興奮してんのさ。・・・いいかげんにしないとキンタマ・・・こうだよ?)

目でこう言いたげだ。

「ううっ・・・」

タマが握りつぶされそうだ。

(はあっ・・・はあっ・・・ほんと大きなキンタマブクロね・・・ココにどれだけ精子溜め込んでるのよ。・・・ああっ・・・また中でタマが動いてる・・・

勝手に動かしたらダメでしょ?・・・ふふ・・・でもなに?・・・ここはこーんなにおツユこぼしちゃって・・・。ふん、実は気持ちいいんでしょ?

ねえ・・・コッチもこすってほしい?してほしいでしょ?・・・でもダーメ!・・・両方したらすぐ出すでしょ?」

女教師は左手で睾丸を転がしながら空いている右手を陰茎へ持ってゆかず、隣の誌名子へのばした。

「あんっ!」

急に紺スカートの中に手を突っ込まれ、男の胸からびっくりしたように顔を離し小さく悲鳴を上げる。

「うふふ・・・誌名ちゃんすごーい。・・・ここ・・・びっしょりだよ?」

右手で教え子の秘部をパンツの上からこすりあげる眼鏡の女教師。

「ああっ・・・はあっ・・・あんっ・・・」

れろれろと動いていた舌が急激に鈍る。

誌名子は乳首舐めを中断し、その場にうずくまってしまった。男の喉元に熱のこもった荒い吐息がかかる。

「ううっ・・・」

再三男は呻いた。

空いた乳首をゆみかが捕らえる。

ゆるりと、だが力いっぱい親指と人差し指で捻りあげるとそのまま上に引っ張りあげた。

頭上で先生の間延びした声がかかる。

「はーい・・・。ふたりともこっちに注目〜」

「はう?」

「くちゅ?」

ゆみかと誌名子が顔を向ける。

「ハイ。ではこの先の部分をよおく見てくださーい。ナニか出ていますね?」

亀頭の先端からもう既に大量のしずくがダラダラと男の腹を汚していた。たちまち好奇のまなざしで見つめるふたりに女教師は大満足だ。

無言でゆみかが手を伸ばしてきた。人差し指でチョン、と触れる。

途端に陰茎から新たに太い血管が浮き出てきた。どろりと透明な雫が塊りで吐き出される。

「あんまり触るとお兄さん、出しちゃうからだめよ?先生に任せなさい・・・」

女教師は誌名子から染み出たものがたっぷりと付いた右手で、男の陰茎をぎゅっ・・・と握り締めた。

手の甲を下にしてゆっくりスライドする。

「うう・・・むっ・・・」

「せんせい・・・なんか出てる・・・」

ゆみかが本気で心配する。

「うふふ・・・ゆみちゃん・・・。この透明なドロドロ・・・見て御覧なさい。これはね、男が気持ちいいときに出すお汁なの・・・。

多すぎて下まで垂れ落ちてるでしょ?このひとは凄く気持ちよくなってる証拠なの・・・」

説明しながらこの女教師の表情も興奮気味だ。

「へええ・・・だからココもこんなにカタくなってるんだー・・・」

納得したようにぺろっと男の乳首を舐めた。

「そうよ・・・。どんどんお舐めなさい。そうすればいっぱい出してくれるからね・・・。

さあ先生とゆみちゃんと誌名ちゃんで最後まで搾り出しちゃいましょうねー・・・」

いつしか女教師の両手の動きは、愛撫そのものに取って代わっていた。四人の生徒たちは目の前のご馳走に夢中だ。教師づらする必要は、もう無い。

急に淫らさが加わったせいで、男は唸りながら急速に上りつめていく。

左手で精子をどんどん作らせながら、女教師の右手は絶頂へと導くために力いっぱいしごきあげていった。

もう教師ではなく、一人の女として。

「はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・」

大きく口を開けて男が息を荒げる。

ゆみかは最大限に固く尖った乳首に口づけのシャワーを熱烈に浴びせ続けた。

誌名子は男の首周りに顔を埋め、熱病の様にミルク臭の息を吹きかけながらスカートに手を突っ込んで喘いでいる。女教師が途中で止めたからだ。

小さな唇と甘い吐息にまみれ、いよいよ最後が来た。

「ああ・・・出る・・・」

数分後、男は一言喉の奥から搾り出すように呟くと、女教師の右手の中で爆ぜた。

びゅうううっ。

激しい快感とともにその証がゆみかと誌名子を直撃する。

女教師は口端をにっとつり上げ、男が悶えながら放出する様を見つつ手加減もなしに搾り出していた。

射精にいたく興奮し、もう自我を忘れて一心に両手を動かす。

びゅるっ・・・

たてつづけに飛び出す白い粘液。男の生気はとてつもない快楽と引き換えに、徐々に奪われていった。

ガタッ。

やがて大きく跳ねあがって最後弾を射ち終えると、がくっと崩れ落ちそのまま白目をむいてしまった。

 一方、理香マナのコンビは形勢が逆転していた。

床下には脱ぎ捨てられたブラウスと紺スカートが二人分。

ふたりとも白ソックスに使い込んで黒ずんだ上履きのみ残し、生まれたままの姿になって、幼いミルクの臭いをあたり一面に発散しまくっている。

「ああっ・・・りっ・・・理香ちゃあんっ・・・そんなに揺すらないでええっ・・・」

理香のふとももを跨いで自ら動かしていたマナが、必死にその腿を両手で押さえている。

理香はさっきのお返しとばかり上履きを履いたかかとを激しく上下させ、上に乗ったマナを恍惚とさせていた。

「ふふっ・・・すっごい熱いよ?マナちゃんのおまた。・・・おむねもこーんなにピンピン・・・」

男の白濁で汚れた顔を同級生に押し付ける。

「ひゃあっ!」

あるか無いか分からないほどの小さな蕾が小さな口に吸い込まれた。

「ちゅううううっ」

今までの恨みとばかり全くの手加減無しで吸引する理香。口内が真空状態になり、盛大に乳首が奥へ引っ張り込まれる。

「あああっ!」

同時に生み出される快感は並大抵ではない。理香の上でとれたてのエビの様に反りあがるマナ。

「ちゅううううっ」

容赦なくバキュームする理香。マナの蕾は今にも千切れそうだ。

 この光景を見せられて男が萎えるはずも無く、女教師の手中でいきりたったままだった。

「せんせー・・・。もうこのひと、からっぽになったの〜?赤ちゃんのもとお〜・・・」

ようやく我を取り戻した誌名子が、ガチガチの肉柱を不思議そうに見つめながら訊いた。

「よく気がついたわ。誌名ちゃん。うーん、まだまだ出し切ってないようね」

ふるふると首を横に振って否定する男を無視し、勃起したものをいまいましく見つめる女教師。

「ええー?じゃあ、たいじってまだおわってないのー?・・・

こーんなに出たのにー」

ねっちょりと頬に付いたものを小さな指で拭い取り、まじまじと眺める誌名子も不満そうだ。

 「あの・・・」

横からゆみかが加わった。

「おくちでしてあげればいいと思います・・・」

「ふふ・・・なかなか良く知ってるじゃない?ゆみちゃん。・・・いったいどこで覚えたの?そんないけないコト・・・」

「えっ?それは・・・」

「いいから先生に言いなさい。知ってること全部・・・」

「それは・・・ママがパパにしてるの・・・見たの・・・。ゆみのパパ・・・すごく気持ちよさそうにしてた・・・それで何回も白いの出してたから・・・それで・・・」

最後は消え入るような声で告白するゆみか。

「へええ・・・じゃ前から知ってたんだ・・・ココからびゅうっ、て出すの・・・。ふふふ・・・なぜ黙ってたの?」

やわやわとしごきながら意地悪く尋ねる。うつむいて顔を赤くするゆみか。

「ふふ・・・まあいいわ。これから先生がもっといい方法で、お兄さんのネバネバを空っぽにするから忘れないようよーく見ててね?」

誌名子は女教師がすっぽりと巨根を口の中にのみこむさまに目を丸くした。

「んふっ・・・んっ・・・・じゅうっ・・・じゅぼっ・・・」

後ろで束ねたポニーテールがゆるやかに踊る。

男の両足に入り込んだ女教師は舌の腹で強く裏筋を舐めあげながら化粧気のない唇を力いっぱい締め付け、男を悶えさせた。

といってもあまりにもサイズが大きすぎた。半分以上ものみ込めていないのだ。

両手が自由なら飛び起きて頭を掴み上げ、強引に喉奥深く突いているところだ。

「おうっ!」

急にその部分が左右からとてつもなく柔らかいものに挟み込まれ、男は快美の声をあげた。

女教師がジャージのジッパーを下ろし、両胸の谷間を押し付けてきたのである。ぶるんっとはだけたジャージから予想外の巨乳がこぼれ出ている。

どうだ?と言いたげに男を見返すと、女教師は両手で万力の様に締め上げ、猛烈な勢いでパイズリを開始した。

「お〜っ・・・お〜っ・・・お〜っ・・・お〜っ・・・」

先端から根本までが熱い肉壷に包まれたようだ。

じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぼっ

「うおーっ・・・うおーっ・・・うおおーっ・・・」

粘液と柔肉の強烈な擦れあいに男は陥落寸前だ。

負けじとゆみか、誌名子も乳首に吸い付く。ふたたび生ぬるい口内に包まれ、男はこっちのほうでも追い込まれる。

れろっ・・・じゅぼっ・・・ちろっ・・・れろっ・・・じゅぼっ・・・ちろっ

三者三様の音が絶頂へ誘う。

「ううーっ」

首から下がもはや別人のようだ。完全に女たちの支配化に置かれてしまった。

びゅるうっ!

高々と白い飛沫を噴きあげる。

びゅっ、びゅっ、びゅっ、・・・

男は、机の向こう側でマナがイくのを眺めながら精を吐き続けた。

「せんせ〜・・・たいじ終わったー?もうカラッポお〜?」

髪の毛や顔を真っ白にして誌名子が無邪気にきく。

「ふうむ・・・まだ・・・まだだわ・・・こんなに出したのにまだカタい・・・どうなってるのよ?」

同様に粘液で汚れた女教師の顔は焦りに満ちていた。泡を吹いて気絶している男をいまいましく見やる。

キーンコーン・・・・キーンコーン・・・

終礼のチャイムが鳴り響く。

「ハイ。授業終わり〜・・・みんな〜席についてねー」

元気よく号令をかける女教師をあとに、鷺宮と鈴野はそっと教室を離れた。

 

「なかなか熱心な先生ね」

 開口一番、鷺宮が感想を述べる。

「はい。妹もこの学校に通ってるのですが、友原先生ってすごく真面目で有名なんです。以前は私もあの先生が担任だったのでよく知ってます」

「へえ・・・年はいくつ?」

「今年で確か二十六歳のはずです。まだ結婚はしてないと思いますけど」

「ふーん・・・。それにしても静かね。授業が終わったというのに・・・」

「あっ授業はさっきのとこだけなんです。生徒が少なすぎて。先生も友原先生だけだし・・・。

あ、でも今日はボランティアでロシアのかたが来てくれてますよ?用務員さんと体育倉庫の片づけをしていると思います」

「へー。それは興味深いわね・・・。外人さんがねえ・・・。ちょっと覗いてみようか?」

「いいですね。私たちも手伝いましょう」

 いったん外へ出た。校舎が切れたあたりの水のみ場の向こう側にプレハブ小屋が見えてくる。

ふたりは夕暮れの茜色に染まる日差しの中、そっと近づき扉に手をかけてあわててひっこめた。

室内からなにか声がする。

わずかに開けた隙間から覗き込み、鷺宮は頭が真っ白になった。

跳び箱やサッカーボール入れ等が仕舞われた薄暗い室内。ところどころに埃が舞っている。

ガラス窓から差し込むオレンジ色の夕日が、蠢く大小ふたつの影を照らし出していた。

 体操マットに、髪の毛がゴールドに輝く四つんばいの少女。

白の体操着が平らな胸元まで大きくまくれ上がり、東欧系の赤みを帯びた白い肌が惜しげもなく露出している。

そして裾の下からうっすらと浮き出たあばら。

折れそうな薄い腰からほっそりしているが適度に肉のついたふとももがのび、

体操マットに大きく両脚をひらいて膝をついている。

膝は九0度で折れて足先を後方にぴんと突き出し、素足で震えていた。

そして右足首にはくしゃくしゃに丸まった濃紺のブルマが。

 その眩しいほど白く、片手で隠れてしまうぐらい小さな尻を、無骨な両手で左右から鷲づかみにして大柄な男が狂ったように突いていた。

年齢は四0前後。かなり前髪が後退している。おそらく用務員だろう。下半身は何も身につけておらず丸裸だ。

「ちょっ・・・」

 驚いて中へ入ろうとする鷺宮を鈴野が止める。

「待って。今はまずいです。しばらく様子を見ましょう」

「ええっ?燐ちゃん気は確か?レイプされてんのよっ・・・それも外人さんがっ・・・止めなきゃ今すぐにっ!」

「へえ・・・。じゃ日本人ならいいわけですか・・・」

「いやそういうんじゃないけど・・・」

「いいですか?よーく見てください・・・。あれがレイプに見えますか?」

鈴野に促されて再度このふたりを見つめる鷺宮。

 腰を打ちつけているのは男だけではなかった。マットに顔を埋めたこの少女も、動きを合わせるようにうねうねと細腰を淫らにうねらせていたのだ。

呆けた顔の男に対して、少女は無表情だ。

「ドウデスカ?ニッポンノショウガクセイトクラベテ、ワタシノ、アソコ、ハ?」

流暢な日本語で訊いてくる。

「うう〜っ・・・いいっ・・・吸われるっ・・・ぜんぶ吸われそうだああっ・・・」

何かに憑かれたように腰を前後させる。

が、限界が来たのか、ぴたりと動きが止んだ。

歯を食いしばって、必死に射精を堪えている。

「うおおおっ・・・出そうだ・・・」

堪りかねて敗北を宣言する男。

「モウ?・・・ニッポンダンジハハヤイデスネ・・・。コッチハマダ一回モイッテナイノニ・・・。ホレッ・・・イッテシマエ!」

面倒くさげにぷるんっと桃尻を左右に一回揺する。

「うはああっ!」

 たったそれだけで男は果ててしまった。

激しく前後していた褐色の腰が、白い肌の小さな尻にびったり張り付く。

脂ぎったアゴをあげ、半開きのだらしなく開いた口からよだれを垂らす。

男の口から聞こえるのは荒い息遣いのみだ。

そして精を吐き出す間の、その表情はまさに極楽そのものであった。

あまりの激しさに射精する音が外まで聞こえ、鷺宮は顔を赤くした。

 それに対してこちらはいたって無表情である。

眉毛一つ動かさず、無言で男の放出するモノを受け止めていた。

「うーむっ・・・こっ・・・こんな・・・こんな小さな尻に・・・負けるなんてっ・・・」

 意味不明な言葉を吐きながら、まだまだ硬い尻肉に太い指をくいこませる。

男の顔が苦悶に歪み始めた。

「ホレホレ・・・モット出シナサイ・・・」

小さな尻が流麗に、くりくりと動いて射精を促す。

「う、うーむう・・・」

呻き声を上げながら最後の一滴を搾り出す。

やがて力尽きて真後ろに仰向けで倒れこんだ。

「ヨームイン・サン。モウ終ワリデスカ?マダ、四回目デスヨ?」

 むっくりと立ち上がった金髪少女はくるりと向き直ると、そばにかけてあったビニール製の縄跳びを手に取った。

すばやく男の頭上で手首を縛り、すぐ上の筋交いに固定してしまった。

「うう・・・な、慣れてるじゃないか・・・ガキの癖にっ・・・」

悪態をつく男を小さな体が見下ろす。

腰まである黄金色の髪の毛が、夕日でキラキラと反射していた。

仁王立ちになった内股からは、男から搾り取ったばかりのモノが垂れ落ちる。

「うう・・・もう休ませてくれ・・・最初に手を出した俺が悪かった・・・もう・・・しないから・・・」

弱弱しく嘆願する。

「ヨケイナコトハ言ワナクテモ、イイノ」

ついっと右足をあげると、弱音を吐き始めた男の口に突っ込んだ。

足首のブルマとパンツが無造作に捻じ込まれる。

「ぶほおっ!」

男の鼻孔に、この年齢特有の強烈な臭いが押し寄せた。

咳き込むのも厭わず、さらにぐいぐいと喉の奥まで残酷に突き入れる。

どしっ。

押し込んだその足で、少女は男の胸を踏みつけた。

腰に手を当てたまま、無言でどろどろの胸板をゆっくり撫ぜる。

「ふーっ・・・ふーっ・・・ううーっ・・・」

 小さな足の裏側が這い回り、男は腰周りが急激にみなぎるのを感じた。

みるみるうちに萎えていた肉幹がむくむくと勢いを取り戻す。

「ウフフ・・・。ヤッパリ効果テキメンデスネ・・・。足ノウラハ。ニッポンジンッテ、ヘンタイガ多イトキキマスケド、ホントウナノネ・・・」

「ぐううっ」

男はひときわ大きく唸り声を上げた。

五本の足指で胸の肉をわきっ、と掴まれたのだ。

乳首が鷲づかみされ、ぞわりと背中をくすぐった。

弄ぶように離してはまた掴みあげる。

と思えば親指の腹で乳頭がくりくりとさすりあげ、人差し指も用いてキュッと捻りあげる。

手の様に自在に動く足先に弄りたおされ、男はマットを掻き毟った。

 と、急に足裏が糸を引いて胸から離れる。

「フンッ・・・パパト同ジネ・・・。コンナコトサレテ、ヨロコブノ・・・」

どすっ、と今度は男性自身を踏みつけられ男は軽く射精しかけた。

「うーむ・・・足が・・・こんな小さな足が・・・」

頭上で手首を縛られながら、男は自分のモノが踏みつけられる様を見入った。

猛り狂った裏筋が怒りながら透明なしずくをこぼしている。

今度は肉根を責め始める金髪少女。

父親ほども年が違う者を見下ろし、カタチを確かめるように足裏を使う。

「ナカナカ頑張リマスネ・・・。デハ、コレナラドウ?」

カリのくびれまで這い上がったかと思うと、親指の股でぎゅうっと掴んだ。

そのまま一気に下ろす。

包皮がずるっとバナナの皮状に捲れ上がり、エラ周囲が丸見えになった。

びゅるうっ!

快美の声は押し込まれたブルマにかき消され、あっけなく果てる。

ぱたたっ、と快楽の証が少女の足と男の上半身にたっぷりとまぶされた。

「モット・・・モット出スノ・・・動ケナクナルマデ・・・モットヨ・・・」

男は、ただ足裏の動くままに噴きあげ続けた。

「コ、これは・・・どういうことなの?」

 鷺宮は頭が混乱した。

「いえ・・・。たぶんふたりで倉庫を整理中に男の方が手を出してしまったんでしょう。それで返り討ちにあったんだと思います」

「やっぱり最初は男の方が仕掛けたのね?・・・あんな小さな子を・・・何という恥知らずな・・・」

「いえ・・・。用務員さんの方を同情しないと・・・」

「なぜ・・・・?」

「この村の慣習で、一度手を出してしまったら廃人になるまでやらなければならない、というのがあるので・・・」

「・・・なんなの?それ・・・。じゃ、あの男もそれを承知で・・・」

「もちろんです。あの人もここの住人ですから・・・。そしてそれが目的でわざとあの子を襲った・・・。本望ですわ・・・これで」

鷺宮はふたたび覗き込み、頬がこけ、髪の毛が全て抜け落ちた男の姿に呆然となった。

「ハア・・・。疲レチャッタ・・・」

 少女は腰を下ろした。男と向かい合わせだ。

だるそうに両手を後ろにつく。

そして力なく広げられた男の太股の上ににとすっ、と細い両脚を放り出した。

「モウメンドウナノデ、足デゼンブシテアゲマス・・・」

一言言うと、ばしんと左右から勢い良く足裏で巨根を捕らえた。どちらのものともつかない雫があたりに飛び散る。

急にぎらぎらしだした男の視線に気づくと、少女はニヤリとした。

華奢な両膝をがばっと大胆に開く。

そこには一本の縦すじ以外は無かった。

まるですっと鋭利なナイフを滑らせたようだ。

そして目の前で無毛の双丘が僅かに割れ、ピンクの肉が挑発していた。

すでに濡れて手招きしている。

 みるみるうちに激しく猛ってくるのが分かった。

手が自由なら間違いなく反撃しているだろう。

「・・・キモチイイデスカ?」

頭上からぼんやりと聞こえてきたが、もう返事する気力も無い。

幹をしごきあげるふたつの足裏が燃えるように熱い。

蕩けそうだ。

「ワカッテイマス。ワタシガタップリトシボリトッテアゲマスカラ、モウソノママデイテクダサイ・・・」

足を一気に根本まで下ろした。

ズルッ、と表皮が下がる。

ムキッ、とカリ首が剥きあがった瞬間、噴きあがる白い軌跡。

男は声を上げる間もなかった。

グロテスクなほど太い幹を土踏まずでがっちり掴み、キリを揉みはじめる。

男は全身をぴくりとさせたまま、生ける屍に甘んじていた。

「うーむ・・・」

男は腹の底から呻いた。

面白いように先端からカウパーが噴くのを他人事の様に見入る。

あれほど出したのに俺の「こいつ」はまだ出す気だ・・・。

「ふうっ・・・」

肉茎の一箇所がふんわりとキリ状に揉まれる。

少女は男がふたたび放出しないよう慎重に揉みながら、徐々に上下しだした。

「うーっ・・・ううーっ・・・」

呻き声だけが空しいほど激しくなる。

「フフ・・・ドウシマスカ?止メマスカ?・・・ソレトモ最後マデツヅケマスカ?・・・」

いったん離した足裏を亀頭まで高々と持ってゆき、きゅっ、と指で真っ赤な先端を押さえ込んだ。

くっ、とナナメ下に下ろす。

「ぐっ!」

ぱかあっ、と鈴口がザクロの様に大きく開いた。

ずっぷりと中指をさしこんでゆく。

「ドウデスカ?・・・止メマスカ?・・・」

簡単に指が埋まってゆく。

もはや痛みは無い。

あっという間に細い指がぬるりと根本まで入ってしまった。

あとは少女を襲った男の希望を叶えてやるだけだ。

ズルウッ!

足裏がひといきに下ろされた。

これで楽になれる・・・。

と男が思ったのは少々早かった。

猛烈な勢いで駆け上がった精液が、深々と刺さった指に阻まれたからである。

ずるうっ!

 容赦も無く少女は、ふたたび皮ごとカリまで戻すと、また一気に下ろした。

陰嚢がぐしゃりと左右に潰される。

三回・・・四回・・・

目の前で小さな白いふたつの足が下りるたびに男は泣き叫びたくなった。

「・・・モット良クシテアゲル・・・」

言うや金髪少女はズボズボ音を立てて中指を出し入れし始めた。

さっきから出っ放しのカウパーのお陰で動きは滑らかそのものである。

男のほうも貪るように腰を合わす。

足ふたつが吐き気がするほどの快楽を生み出していた。

すっと引き返した精液が真っ赤に怒りながら陰嚢の奥で渦を巻く。

「ハア・・・」

ついぞ聞かなかった吐息が少女から漏れた。

(まあ・・・あの子も・・・)

 鷺宮は少女の顔がほんのり赤くなっていることに気づいた。

いつのまにやらこの金髪少女も自分の腰をせり出し、陰部を男の毛むくじゃらの陰嚢にこすりつけていたのだ。

「ハアッ・・・ハアッ・・・フウッ・・・」

両足と右手で男の肉根をいたぶりながら、自分ものぼりつめてゆく。

「ぐっ?・・・ぐううっ・・・」

男も自分のフクロにぴっとり張り付いた粘膜質な感触に呻いた。いよいよ最後が近い。

肉茎の急激な充実ぶりに、少女も男の限界を悟る。陰嚢にくいっ、と押し付け自分も後を追いかけた。

「ハアッ・・・フウッ・・・ハアッ・・・ハアッ・・・」

「うおおっ・・・があっ!」

咆哮とともにブルマが涎まみれになって口から弾き出た。

少女がズルンッ、と盛大に男の皮を剥いた瞬間指を引き抜く・・・。

数分後。

動かなくなってしまった男を後にして、ふたりはそっとその場を離れた。

 

 すっかりあたりは薄暗い。

ふと見ると一階に明かりが灯された部屋がある。

「まだ人残ってんだね」

「あそこは職員室ですね。行ってみましょう」

花壇の向こう側の窓に近づく。

ぱんっ!

肉と肉が激しくぶつかりあう音がきこえてくる。

大の字で机に縛った男にポニーテールの女が馬乗りになっていた。

机の上の教科書や書類は床下に散乱している。

保健の授業のときの女教師と実習生だ。

沢千佳は全裸のまま、女教師は上だけ緑ジャージ姿である。沢千佳が大柄なせいもあって女教師の体はずいぶんと小柄に見える。

しかしひらいたジャージからこぼれた両胸は鷺宮も思わず嫉妬しそうな巨乳ぶりだ。

教師はときおり沢千佳に見せ付けるように両胸を揉み上げ、量感たっぷりにさすりあげた。それを食い入るように見る沢千佳が哀れだ。

両手が自由なら下から掴み上げ、もみくちゃにしていたことだろう。

窓の外までは声は届かなかった。

女教師が顔を近づけ何か話しかける。沢千佳は苦しげに首を一回横に振った。

 と、うって変わって激しい上下運動からゆるやかな前後運動に切り替わる。

さっきまでの大きなぶつかり合う音が消え、たちまち静かになった。

「ああ・・・っ」

途端に大きな喘ぎ声が。もちろん声の主は沢千佳の方だ。

腰が完全に着地し、よだつ様な巨根を軽々とのみこんでいた。

真上から女教師の陰毛が絡み付いてくる。

「うふうっ・・・」

女教師も小さく吐息を吐いた。

むっちりとした腰が生物の様に男の上で動いている。

 女教師は左手人差し指を自分の唾液で濡らすと、

その指で沢千佳の左乳首を愛撫しだした。何か話しかけながら弄っている。

沢千佳は首を横に振り、頑なに拒否を示し続ける。

 乳首を弄る指先がだんだんと感情的になってきた。

最初は優しく腹の部分で撫でていたが、

やがて親指と人差し指を交えて捻り始めるようになる。

時間が経つにつれ、実をすり潰すようなしぐさに変わっていった。

かたくなった突起を引っ張る。見ていてもかなり痛々しい。

が、沢千佳は分厚い胸を盛んに反らせている。明らかに感じ入っているのだ。

女教師は上体を倒した。

沢千佳の耳元まで口をもってゆきなにやら囁く。そのまま長い舌を耳の穴に突っ込むと、

腰を動かしながら味わうように中を舐めはじめた。

かぷっ、と耳たぶを軽く噛む。舌先で首筋に沿って下に辿りながら、右胸へと移動した。

女教師の濡れた舌がねっとりと乳首の周りをぐるりと焦らすように周回する。

しかしそれも限界。女教師は我慢できなかったようだ。

丸く口を開けると、唇全体で乳輪ごとすっぽりと食べてしまった。

甘いものを味わうように、小さな果実を一心に可愛がる。

やがて沢千佳は外にも聞こえるほどの呻き声を発すると、縛ったロープが引きちぎれる勢いで射精した。

 しかし教師は不満のようである。

そのまま休ませず、むっちりとした腰で臼を挽きはじめた。

沢千佳は下から見上げて死にそうな顔で何か言った。

その頬に強烈な平手が一回とぶ。

「ひっ・・・!」

窓の外から覗いていた鷺宮も、そのあまりの激しさに悲鳴が出そうになった。

鈴野は相変わらず平然としている。

 懸命に腰を使って奮い立たそうとしたが上手くいかない。

半狂乱になった女教師は体を伸ばして机の引き出しに手をかけた。

細長いプラスチックケースを取り出す。

片手でふたを開け、なにかを手に取った。注射器だ。赤い液体が充填されている。

女教師は針のキャップを外すと逆手に持ち、後ろを向いた。

針の先を沢千佳の陰嚢のあたりに狙いを定める。

そして、俗に言う蟻の門渡りにぷっすりと突き刺した。

シリンダーが親指でぎゅうっと押し込まれ、中身が全て注入される。

薬品の効果は絶大だった。

たちどころに沢千佳は興奮状態になる。

口端から泡を吹き始め、ロープを千切らんばかりに机上で跳ねた。

満足げな女教師は注射器を投げ捨てると、

さらに両手で沢千佳の胸板を愛撫しながら腰をまわし続けた。

萎えかけた肉柱がクスリのおかげで信じられないほどの勢いを取り戻す。

沢千佳の口がパクパクしだした。幻覚でも見ているのか目が焦点を失っている。

 勃起が最大限を迎えるや、女教師は大腰を使い始めた。分厚い胸板に両手をついて先端から根本まで味わう。

まるでこの獰猛な生き物を膣であやしているようだ。

沢千佳もケモノのような呻き声を盛んにあげる。

やがて呼吸が急激に荒くなり、射精のサインを教師に送った。

察した女教師は尻エクボを作ってあらん限りの力で絞り上げる。

そのまま激しく上下させた。

こうなるともうダメだ。沢千佳はあっさりと放出してしまった。

射精と同時に、衝撃波となった猛烈な快楽が襲い掛かる。

大柄で筋肉質な体が、釣り上げた魚のごとく何度も跳ね上がる。

 女教師は射精が始まるとぴたりと動きを止めた。

ずっぷりとのみ込めるだけのみ込み、あとは肉壁の蠕動のみで搾り取る。

「うわあ・・・気持ちよさそう・・・」

鷺宮は男の表情を見て思わず口に出した。顔の筋肉が緩み、呆けた顔だ。

教師は上体を倒し、ふたたび耳元に何か囁いた。沢千佳はこくりと頷く。

そのまま女教師はズルッと腰を上げた。

ブルンッと爆乳を揺らして激しく上下を再開し、情け容赦の無い鞭を入れる。

その真下で、死人のような顔つきだった表情がふたたび快楽に歪んだ。

「ひょっとしてあの先生、まだイッてない?」

小声で鷺宮は訊いた。

「はい。男の人とはいつもああなんです。友原先生は・・・。女とだとスグいっちゃうんですけど」

「おんなと?」

「そうです。ですから男とするときはもう一人必ず女の人を参加させるんです。男としながらその人に自分をイかさせるんですね」

淡々と説明する鈴野。

「へえ。マジメそうな感じだけど結構淫乱なのね・・・今回はふたりだけみたいだけど」

「みんな帰ってしまった後で急にムラムラしたんでしょう。授業が終わった後はいつもそうですから・・・。

たぶん今度もダメです。イかないと思いますよ?

・・・もう遅いですし帰りましょうか・・・」

「えっ?・・・あの実習生はどうなるのよ」

「明日から出て来れなくなるかも・・・放っておきましょう」

あっさり言うと窓を離れる鈴野。鷺宮は黙ってついて行くしかなかった。

「七五三・・・見に行きます?」

とっぷりと暮れた田舎道で唐突に口を開いた。

「明日は十月十五日・・・。七歳児の成長を祝う日です。興味あります?・・・」

「行く行く。もちろん行く。場所はどこ?」

「悦姉さんの旅館で夕方六時からです。明日はゆっくり出来ますよ?」

「へー・・・全然知らなかったわそんなこと・・・」

「では私はこれで・・・」

「うん。今日は無理言ってごめんね。じゃ・・・」

 

 宿に戻ると皆いつもより忙しそうに働いていた。

全員が淡い桃色の着物に赤い帯を締めている。

身に着けているものが薄手のせいか、みな体の線がくっきり浮き出ていた。

部屋も全体が赤い色調で統一され、奇妙な艶かしさを醸し出している。

どんっ!

従業員の働きぶりに感心しながらうろうろしていると、うっかり一人とぶつかってしまった。

「すっすいませーん」

どちらからともなく謝る二人。床に散らばった漆塗りの食器を拾い集める。

かなり若い女中だった。鈴野と同じぐらいだ。

「ほんとにすいません。明日の準備ですごく忙しくて・・・」

「いーええ。私もよそ見しててつい・・・。こちらで七五三があるんですって?」

「・・・はい」

目をやや伏せてか細い声で答えた。

そして散らばった食器類を手早く片付けると、さっと厨房へと消えてしまった。

「なんなの?・・・」

あっけにとられる鷲宮。

一旦自室に戻って一階の宴会場で夕食をとる。

まばらな宿泊客の中にひときわ目立ったかたまりがあった。

五十近いでっぷりと太った男がひとりと三十歳前後の女がひとり。

かなり横柄な男だ。若い女中を見るたび呼び寄せ、あれこれ命令していた。

早々と露天風呂に踏み入れたがあの親子はいなかった。

 翌日夕刻。

「あの・・・今日は七五三だよね?・・・確か」

目の前の光景を唖然としながら鷺宮は鈴野にたずねた。

強烈な臭いにくらっとする。

饐えた精液と性徴前のミルクの混じりあった臭いだ。

明るく紅い色に飾られた宴会場のいたるところで異声があがっていた。

「あっ・・・あの子は」

昨晩の女中が激しい交わりの傍で、真っ赤になってうつむきながら控えている。

「掃除係です」

ぽつっと隣に座っている鈴野が解説する。

「行為が終わった後、舌で綺麗にするんです」

「そ、そう・・・掃除係・・・。大変なのね」

もういちいち驚いている暇は無い。

 薄桃の着物を着た女中がひとりづつ配置されている。年齢層は様々だ。

じっと座っている者が殆どだが、我慢できず自慰を始めている若い女中も居た。

男のほうは不思議なことに五十前後ばかりだ。

「年齢が、十の位が五の男のかたのみが集まられてます」

なるほど。若い男はひとりもいない。

鷺宮は隅のほうで端から順番に、食い入るようにそれらの光景を見つめる。

 最初目に留まったのは、一本の巨根に群がる三人の女中だった。

「そ、掃除?あれが?」

茎の左右から豊満な四つの実が目まぐるしくかたちを変え、すりあがってはずり落ちる。太い肉根に負けないほどの淫乳だ。

四つの手でぎゅうっと圧迫された乳房が一寸も逃すまいととりついている。

男の回復ぶりが凄まじい。

肉壷から解放されたばかりのそれは、すでに女中の喉下まで隆起していた。

すっかり愛液は拭い去られ、今やカウパーと唾液まみれだ。

白い肌から見え隠れする焼けた表皮はみるみるうちに太く血管を張り巡らせてゆく。

 三人目がにじりよってきた。

四つん這いで男の足の間に陣取ると、メス猫のように上体を起こす。

陰茎の向こう側で男が死にそうになっている。

新たな粘膜に爆発寸前だ。

真上からすっぽりと先端を含むと首を蠢かし、全体を舐めまわしはじめた。

飾り気の無い二枚の唇が覆いかぶさり、執拗にまといつく。

左右のふたりも巨乳を捧げ持つ両手の力をいっそう強めた。

 相方はといえば隣に浮気中だ。

華奢な体を横たえ、痩せ気味の男を餌食にしていた。

ほっそりとしたふくらはぎで男の腰をがっきと捕らえている。

元から痩せ男といた相方は大憤慨だ。

しかし今はふたりの真後ろにうずくまり、ただただ地球上で最もグロテスクな光景に目を丸くしていた。

間近で見るのは初めてだ。

猛烈に出入りを繰り返す裏側をじっと見つめる。

入りきれずにはみ出たままの根本が血管を浮き立たせ、怒りにまかせて膨れ上がっていた。

そして、少し上にはぶるんぶるんと揺れ動く

袋のような形をした謎の物体。

まるで触ってくれといわんばかりだ。

剛直の激しい出入りを見るにつけ、わけのわからない欲望がむくむくと沸き起こる。

さっきから男の、はみ出た部分が無言で訴えてくるのだ。

「舐めろ」と・・・。

そして相方はふらふらと吸い寄せられるように小さな顔を近づけるのだった。

 女中三人で掃除中の肉柱もそろそろ噴火間近となりつつあった。

左右のふたりも口撃をしかけてきたのである。

合計六枚の分厚い舌肉が真っ赤になった亀頭に、ぼってりと覆いかぶさる。

最初はテリトリーに分かれていたが、しだいに奪い合いになった。

右側が尿道口に舌を差し込んできた。

左がそれに気づいて自分もねじこむ。

触発されて三人目も長い舌を繰り出してきた。

ザクロの割れ目に三枚の舌が仲良く侵入する。

かたくしなやかな軟体生物がうねうねと尿道を逆行し、内側を掻き回した。

 やがて男は激しく体を揺らしながら果てた。

左右の女中がその類まれな巨乳で残酷に追い立てる。

三枚の舌の間を、焼けたザーメンが恐ろしい勢いでかすめた。

量も異常に多い。顔を寄せ合い、三人がかりで精飲する。

十数分後、ようやく口元から糸を引きながら三つの唇が離れた。

 と、間髪いれずひとりが跨ってきた。一秒たりとも休ませない気だ。

男はぬるりとした肉壷の壁に萎えるどころではなくなった。

否応なく反応してしまう。

すでに入り口はしとどに濡れ、挿入はスムーズである。

だが、さすがに半分ほどでつかえてしまった。これ以上は入らない。

男の胸に両手をおろし、和式便所のスタイルで苦しげにため息をつく。大量の愛液が幹をつたって男の陰嚢をてらてらと汚した。

無理やりに挿れようとぐいぐい腰を落とすと、今度は男が呻く番だ。

今にも果てそうな声である。

あわててゆるめてやると、巨根を見事根本までのみこんでしまった。

どちらからともなく深い吐息を漏らす。

 痩せ男はさっきから無我夢中だ。

この年頃ならではの強烈な締め付けにやられ、狂ったように前後させる。

よほどかなり気持ちがいいようである。

はむっ・・・。

いきなりのぬめりに思わず抽送が止んだ。

まるで体が動かない。

相方が吸い付いてきたのだ。

れろりと舌が這い回った。

まるで膣壁のように波打たせ、はみ出た部分を這う。

急に頭を傾け、顔を埋めてきた。

裏筋の膨れ上がったところだ。

ちゅうっ・・・!

折れそうなほど細い首を傾げ、音を立てて強烈に吸い付く。

「うおっ」

男はたてていた両膝をがくがくと震わし、敷布団に激しく皺を寄せた。

かりっ・・・

今度は歯がくいこんできた。男の背を恐ろしいものが駆け上がる。

つうっ・・・。

舌の先でなぞりながら二枚の唇は早くも陰嚢へ。

先ほどから一番気になっていた部分だ。

ぶよっとした表面に好奇心たっぷりの小さな舌が突き刺さる。

じっくりゆっくり、うんと時間をかけ、ちろちろと這わせ始めた。

「うっ・・・」

男が体をぴくんと震わせた。先端まわりをずるりと粘膜が走る。

下で仰向けになった相方だ。

我慢できなくなって自分から動きだしたのである。

折れてしまいそうな薄い腰をせりだしてきた。

ねだるようにぐいぐいこすりつけてくる。

「うーっ・・・」

忘れかけていた感覚が急激に戻り、男は呻いた。

仰け反る男の胴にほっそりとした両腕が巻きつく。

ふわりと小さな体が宙に浮いた。

下からずんずんと突き上げてくる。

真後ろでは、相方がさらにその上の肛門に興味を示し始める。

痩せ男にはもう逃げ場は無かった。

 一方、三人の女中に男は死にそうになっていた。

代わる代わる跨っては、果てそうになると

むっちりとした腰を上げ交代してくる。

空いた二人は男の押さえ付け役だ。

あまりの快楽に起き上がって組み伏せようとする男を頭の上で縛り、それぞれ思い思いにねろねろと分厚い舌肉を落としていた。

男がいきそうになるとどちらかが顔を上げ、

ぬるぬると腰を沈める。

こんな感じで男は、ついに相方が戻るまで

噴きあげることを許されなかった。

 その隣では、がっしりとした男が屈曲位の状態になっていた。

男の筋肉質な尻の下で、遥かに小さな白い尻が左右につぶれている。

やはり例外なく太い。

盛んに挿入を試みるが、なにしろ成人した女ですら躊躇う巨根である。右に左に、ずるりずるりと先端が滑り男は外で果ててしまった。

相方の股部があっという間に真っ白になる。

背中を震わせ、呻き声を上げながら出し終わると男はそばの女中に何か言った。

不満げにダラリと垂れ下がっている。

欲望を吐き出したあとの醜い肉塊だ。

相方に負けぬぐらい幼いその女中は嫌がる風でもなくふたりの真後ろにつくと右手中指を口に入れ、自分の唾液でたっぷりと濡らし始めた。

そして男の尻を両手でひろげると、濡れ光るそれをくすんだ窄まりにあてがう。

あっという間に指が根本まで全て消えた。

男が喉の奥から絞り出すような声をあげる。

巨根が見事に復活していた。

効果てきめんだ。

目を背きたくなるほどだらだらと糸を引いている。

 ただ、根本に妙なものが巻きついていた。

革製の拘束ベルトだった。

女中がつけたのだ。

後ろについたまま女中が、反り返りを愛しむように手を添えた。

もう片方の手で相方のまだ毛も生えぬ周囲をなでてやる。

すっ、と刃物が滑ったような一本の溝が微かにめくれた。

はっとするようなサーモンピンクの肉が覗く。

指先で撫でているうちにきらきらと光るものが流れ出てきた。

信じられないほどの大量の愛液だ。

女中はひとしきり撫でるとそこに男の亀頭をあてがった。

男が振り向く。頬骨の張った神経質そうな顔つきだ。

女中に向かってなにか言った様だが、構わず女中はふたつを強くすりつけた。

期せずして男と相方から声があがる。

女中はこすりつけながらだんだんと先端をめりこませてゆく。

自身もかなり切なそうだ。さっきから薄桃色の着物を羽織った小さな腰をモジモジさせている。

男はますます息を荒げていた。

「おう・・・」

男が声をあげた時にはすでにぱっくりとのみこまれていた。

針の先ほどの入り口が軟体動物のごとく左右に大きくひろがり、苦も無く巨根を受け入れている。

たまらず腰を動かしかけた男はまたもや女中の中指に呻いた。

苦しげに振り返る。まだこんなガキのくせに、といった表情だ。

拘束ベルトが無ければとっくに放出していただろう。

どうしようもなく尿道の中で激しくバウンドさせ、空しく腰をがくつかせていた。

その度に真下で、相方の白い尻が小さく悲鳴をあげながら左右にひしゃげる。

何回目の前が真っ白になったか知れない。

ようやくベルトを外した女中は男を解放した。そして、指先をカギ状に曲げながらぴくりとも動かなくなるまで欲望の全てを吐き出させるのだった。

 さらにその隣では女中が相方と一緒になって精を搾り取っていた。

仰向けの男の勃起を挟んで相方が腹に跨り、女中は足の間に陣取っている。

巨乳の女中は胴から下、殆ど起伏の無い相方は先端部分だ。

さすがの巨根も大小ふたりのサンドイッチとなってい、殆ど見えない。

その隙間からちらちらと覗く凄まじい血管。

ふたりはひとつの膣となっていた。

相方は子宮、女中は膣壁だ。

相方の口が真上から男の苺を顎が外れる勢いで丸呑みし、折れそうな首を淫らに動かしていた。

女中は上下に、前後に、あらゆる方向に豊満な胸を交互に挟みしごく。

男は下腹に密着して左右に潰れた相方の尻に、ただただ目を血走らせていた。

そ径部にぴったりと張り付いた前後の穴。

吸盤と化したふたつの出入り口。

形状がはっきり手に取るようにわかる。

ときおり姿を見せるウシロ側の、うっすら茶色い部分が生々しい。

 時間がたつにつれぬめりが激しくなる。

じわっと透明なものがへそのあたりまで広がってきた。

腰をつたってきらきらと下に落ちる。

亀頭をいたぶりながら相方もさっきから感じていた。

ぐりぐりと腰をすりつけ、男の下腹にミルク臭漂う泉をつくりあげる。

 マリアナ海溝のような胸の谷間で男をおいたてる女中もまた同様だった。

かたく隆起しきった乳首を自分で潰れるほどこすりあげ、敷布団に円形のしみをつくっている。

 その隣では昨日の女中が顔を赤らめて静かに座っていた。

目の前で繰り広げられるおぞましい絡まり合いを黙って見つめている。

男はいちどに四人の相方と汗を流していた。

「四つ子です」

「みんなそっくりね・・・。かわいい。・・・あの男は・・・」

昨日夕餉のとき、宴会場にいた横柄な男だ。一緒に居た女はそばには居ない。

「ねえ・・・」

違和感を感じた鷺宮が鈴野に小さな声で話しかけた。

「なんかあの男、びしょぬれだよ?」

「ええ・・・水子ですからあの四つ子は。人間ではありません」

「・・・」

「もともとあの男の娘達だったんですが。

母親も流産がもとでお亡くなりに・・」

 実体は無くとも男は感じていた。重さは無くとも粘膜の感触は有るようだ。

ぬるん・・・

ひとりが跨った。膣壁がまとわりつきながら巨根をのみこむのが透けて見える。

亀頭の先端が胃の辺りまで達しているのが丸見えだ。まともな人間なら内臓破裂で死に至ってる事だろう。

特に痛がる様子も無く無表情に青白い腰を上下させる。喘いでいるのは男のほうだ。

 もうひとりが、騎乗中の背後に重なるよう身を連ねてきた。あーんと小さな口を丸く開け、ぬるぬる動く背中に顔を近づける。

ずぶずぶと濡れた頭が埋まっていった。体内で亀頭をとらえる。

男はさらに加わった粘膜にぐぐっ、と腰を浮かせた。

口内粘膜とキツキツの狭い膣道に何度も往復され、堪らず噴きあげる。

 男の乳首を責めていた三人目が顔を上げ、音も無く腹にのしかかった。

一人目と向かい合わせだ。

両手を後ろについて支え、ほっそりした両脚を、透けて丸見えな陰茎にのばす。

小さな足責めが始まった。

先端は口内粘膜、中間は膣壁、根本は足裏にこすりあげられ、今しがた果てたばかりのモノはふたたび否応無く奮い立つのだった

「あら・・・」

顔に跨っていたはずの四人目がいない。

さっきまで確かにぐいぐい腰を押し付けていたのだ。

「イッて成仏したんでしょう・・・」

静かに両手を合わす鈴野。鷺宮も黙ってそれに従った。

ふたりともそのまま部屋を後にした。

 

「・・・明日なんですけど、用事が出来てしまったのでお休みさせてもらえませんか?」

「あら、私は別に構わないわよ?学校?」

「いえ。年明けまで休学届けを出してるので・・・。別の用事なんです」

「わかった。デートでしょ?燐ちゃん可愛いもんねー」

「違いますっ!」

 茶化すと頬を膨らます鈴野がまた可愛い。

「すみませんが明日はおひとりで行動お願いします。・・・ただし・・・」

「うん?」

「学校へは絶対行かないように・・・」

「さっきの小学校?オーケー!約束するよ」

「それでは指きり、おねがいします」

玄関口でかたく指を切るふたり。

 冷えた体を温めるために岩風呂へ向かう。既に斉藤親子が湯に浸かっていた。

「こんばんは・・・」

会釈して湯の中に滑り込む。足の先からたちまち体温が上がり、ほかほかと気持ちよい。

「ああ・・・こんばんわ。・・・今日もいろいろまわれましたか?何も無いでしょ?この村は・・・」

「えっ?ええ・・・そうでもないですね・・・」

 今度は妙と冥子のふたりを連れてきていた。どちらも気持ちよさげに浸かっている。

「今日は塔子ちゃんいないんですね・・・」

「はい。あいつは家の風呂、使ってます。・・・いやあやっと直りましてね。しかしこいつら、ここに連れて行けと煩いものだから・・・」

「だってせまいんだもん・・・冥のおふろおー」

「あはは・・・そりゃそうだ・・・。ここは旅館だからな」

「そえにー」

父親の胸板に右からぴっとりと張り付きじっと見上げる冥子。

「う・・・なんだ?冥子・・・」

「母さまがいたやこんなことできないしー」

次の瞬間、たちまち顔を歪ませる父親の剛三。

(・・・始まった)

鷺宮はなんとも言えない居心地の悪さと同時に、ひそかな期待に熱くなった。

「うーむ・・・」

じっと食いしばっていた剛三の口が開かれた。湯殿にしわがれた声が響き渡る。明らかに感じていた。

この間の様に斜め前からぴったり寄り添う冥子の右肩がくいくいと動いている。

「ぱぱー・・・くゆしいの〜?」

反対側で剛三に抱かれた妙が口を開いた。苦しげな顔を見て心配したのだろう。

「うーっ・・・うん?・・・いや大丈夫だよ?・・・それより熱くないか?妙・・・」

「んーあついー・・・」

「そうかそうか・・・。それじゃ肩車してやる・・・。そら!」

片腕で軽々と妙を持ち上げると、自分の両肩にとんとのせてしまった。妙はきゃっきゃとはしゃぎ嬉しそうだ。

「むっ・・・ううーっ」

ふたたび唸り声を上げる。

うつむいて下を見ると冥子のちょっとすねた顔があった。

(妙ばっかりなによお〜・・・)

といった軽く嫉妬した顔つきだ。同時に冥子の左肩が少し動いた。

剛三の右腕を掴んだらしい。そのまま自分のところまで導いたようだ。

「あんっ!」

小さく悲鳴を上げる冥子。その間も剛三の二の腕は規則正しく動き続ける。

「はあっ・・・」

ついに妙までもが艶声をあげはじめた。自分の大事なところに父親のうなじが当たりっぱなしなのだから無理も無い。

しかしまだ体の仕組みや生理は理解できていない年齢である。

わけも分からず、妙は父親の頭を抱えながら息を小さく荒げるしかなかった。

「・・・おうっ!」

剛三の方が先に果てた。

ぶるっと上半身を震わせると同時に冥子も絶頂を迎える。

「ひゃあ!」

最後に妙が黄色い液体を父親の両肩から迸らせる。

(す・・・すごい)

 この三人には圧倒されっぱなしだ。

余裕の顔の冥子から察するにまだ終わりそうに無い。

「父さま。洗ってあげゆー」

ざばっと元気よく立ち上がると、ぐったりとなった父親と妙の腕をひっぱった。湯船のへりに座らせる。

妙もぼうっとなりながらも父親の隣にちょこんと座り込んだ。

父親の真正面に座った冥子が石鹸で両手を泡まみれにする。

「妙ちゃんはすこし待っててね」

一言告げると剛三の両肩から洗い始めた。滑らかな手の平が肩から胸へと這う。腰回りを洗い終えると手が止まった。

「はい。じゃせなかむいてー」

おとなしく従う。洗い進むにつれ冥子の顔がなぜか赤らんできた。

ふたたび背中全体を洗い終えた冥子。

「・・・父さま・・・次・・・分かってゆでしょ?」

 うつむきかげんにぼそっと口を開く。

「う・・・む。お前も好きだな・・・」

にやりと淫蕩に笑うと冥子の目前で四つんばいになった。

さすがに鷺宮もなにが起きるのか見当もつかない。

「うそ・・・。父さまが教えたくせに・・・」

興奮を隠すかのように無表情に戻った冥子が、

右手全体に石鹸をたっぷりとつける。

「おい・・・アレも忘れるなよ・・・?」

「わ、分かってゆわよー」

冥子はがばっとほっそりした両脚を広げると、

自分のところから滴っている液も右手に塗りたくり始めた。

「くうっ!」

そのままナカまで指を突っ込んで掻き回したい欲望をやっとのことで堪え、どろどろになった右手を抜く。

「うう・・・早くしてくれ・・・。もう待ちきれんよ」

さっき放出したはずの剛三のモノは

はやくも先端に透明な玉を数個浮き出させていた。

 冥子はうしろにぴたりとついた。

指の先をドリルの様に窄ませ父親の臀部にあてる。

(まさか・・・)

鷺宮の予想は当たった。

「はあ・・・いくわよ?」

返事を待たず冥子は中指からずぶずぶと肛門に突き入れてゆく。

「うおっ・・・!」

床に伏せた顔を一瞬あげ、剛三は呻いた。

(うそ・・・感じてる?)

鷺宮が驚くのもよそに剛三はもりもりと娘のほっそりとした右手をのみこんでいった。

「ううーっ」

「父さま・・・もう手首まで入ったよお・・・すごいすごい・・・」

「うおっ!ま。待て・・・まだ変に動かすな・・・」

びんっと大きく一回、腹の下で跳ね上がる。そしてアブラじみた汗がだらだら流れ始めた。

「ごめんなさい。もう出そう?ココで止めゆ?」

つうっ、と先端から透明な糸を引き始めた父親を見かね、娘が手を止める。

「い、いやまだだ・・・。まだ入るからもうすこし頼む」

「わかったー。・・・妙ちゃーん。

あんたはいつもどおり父さまが出さないようお願い」

「はうー」

よちよちと歩くと小さな体を父親の下に潜り込ませた。

仰向けになると、目の前でいきりたつモノをぎゅうっと根本で握り締める。

その砲身はゆうに妙の頭を超えるほど大きく膨れ上がっていた。

「うっ!」

「ちょっと妙〜。ちゃんとねもとで握ってゆ?

先っぽはダメよ!パパ出しちゃうかや・・・」

「あはあ・・・だいじょおぶー」

「よしよし!ちゃんと言えたねー。・・・じゃ父さま・・・ココもしっかり洗うねー」

冥子はぐっと力をこめた。

ずぶり・・・

白鮎のような腕が一気に肘まで入る。思わず鷺宮は両手で目を覆った。

「うおおっ・・・!」

「だっ、大丈夫っ?痛くない?・・・なわけないか」

がらりと口調が変わった。

「うふふ・・・汚いかやよく洗わないとねー」

手の平を下にしてゆるゆると引き抜く。

「うおっ・・・うーむ」

放出したい気持ちを必死に抑えている。にやりと笑う冥子はしたり顔だ。

そのまま手首まで抜いた自分の腕に愛らしい鼻を近づける。

「くさーい・・・。父さまあ・・・すごい汚れてゆよ?ココもちゃんと洗わなきゃだめよお・・・」

そのままぬるりとふたたび直腸の中へ細腕を丸々収めてしまった。

「うっ・・・うーむ・・・」

呻き声とともにどろっ、と先走りがひとかたまりになって妙の腹にこぼれ落ちる。

肘まで入れると次の瞬間には手首まで引き抜く冥子。

「あはあっ・・・ほんとにこえでちゃんと洗ってゆの?ほんとくさあい・・・」

細い腕を出し入れしながら冥子は斜め後ろから呆れた声で言い放った。

「うむうっ・・うおっ・・・ほお・・・」

もう剛三は声にならない。

「ふふ・・・父さまージャンケンよ?・・・いくよー、ジャン、ケン、ポンッ・・・」

肘まで入れると冥子は唐突に意味不明なことを言い出した。

「・・・ぱ・・・パー」

「ざんねんでしたあ。チョキ・・・でえす!ハイもういちどー・・・ジャン、ケン、ポオンッ!」

「むうっ・・・ぐう・・だ・・・はあっ」

「ぶう〜っ・・・またまたはずれえっ!冥はパーだよーっ・・・父さまヨワあい・・・

でも・・・ココはなんかすごーい」

下を覗き込んでツユを滴らせる父親の強張りに目を輝かせる。

腸内でグーチョキパーと右手を蠢かし、悶える様にニヤついていた。

こんなことをされれば男なら数秒と保たないだろう。

「もうっ・・・父さまヨワいからもうしてあげないっ・・・でも・・・ちゃんとコスッて洗ってあげゆから安心して・・・」

ぬぽおっ、と引き抜く。

「はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・ふふっ・・・本当は母さまがしてくれないかやでしょっ?・・・はあっ・・・そうれしょっ?」

「ううっ・・・うむっ・・・」

肯定なのか否定なのか不明の呻き声をあげる。

「ふふ・・・こんなコト頼めるの、冥子しかいないもんね?」

緩やかだった出し入れの動きを急に激しくさせた。

と思えば入り口近くで握りこぶしをぐりぐりと回転させる。

「うおっ!」

びいんっ・・と反りあがる肉の砲身。

まるで別の生き物のようだ。

「あはっ・・・ぜんりつせんってすごおい・・・なんかのスイッチみたい・・・」

強張りの今までとは違う、うって変わった挙動を面白がる冥子。

勝手に跳ね上がり、先端から涎を垂らしながら何度も下腹を叩く。

「はおっ?」

外れかけて妙があわててギュウッと握りなおす。

「うふう・・・父さまのコレ・・・手え回したやびくんびくんなってゆよ?・・・おもしろーい・・・」

 顔をかがめ、自分の手淫で暴れまわる父親の分身をうっとり眺めながら、

空いた左手を自分のとっくに濡れそぼった部分へのばしてゆく。

「うむうっ・・・そうだっ・・・その調子だっ・・・もっと深くっ・・・もっと強くっ・・・」

「はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・父さまあっ・・・もっもしかしてキモチいいのっ?・・・こんなにっ・・・こんなにクサいのにっ・・・!」

「おおっ・・・そうだっ・・・良すぎてっ・・・良すぎてわけがわからんぞおっ・・・おおっ!」

ふたたび直腸内を激しく往復しだした娘の細く滑らかな右腕に

父親は一気に追い込まれた。

「まっまだだめえっ・・・妙っ・・・そのままちゃんと握ってなっ・・・

離したやメッだよおっ!」

ずぼずぼと出し入れを再開させた冥子が、下を覗き念を押す。

「はあい・・・」

妙が剛三の予想外のことをしでかした。

ちっちゃな足裏で陰嚢を左右からサンドイッチにしたのだ。

これは刺激が強すぎた。睾丸が二つともぐうっ、と奥に引っ込む。

「ああっ・・・だめえっ・・・!」

はっとなった冥子が止めたが遅かった。

巨体がぶるっと震える。

びゅるううっ!

ぎゅうっと握り締めた妙の両手をかいくぐって、狂ったように出し始める。

飛沫がびしゃびしゃと濡れた床に激突する。

「もっ・・・もお〜っ・・・ぱぱのばかあ〜っ」

ずぼっ、と手首近くまで引き抜くと、冥子は手の平を上に向け、見当をつけると肉のコブを五本の指で思いっきりこねくりまわした。

「ああっ・・・ぱぱのココ・・・おまんじゅうみたいっ・・・」

握りこぶし大に腫れた前立腺を揉みしだき、爪を立てた。同時にはむっ、と父親の尻肉に噛み付く。

ダメを押された剛三は、残りをすべて妙の体にぶちまけた。

(まあ・・・)

そばでぼうっとなりながら傍観していた鷺宮は驚いた。白濁を放出しながら真下の妙に砲身をこすりつけている。

(なんとね・・・。妙ちゃんがなにもまだ分からないからって・・・)

だが、この時妙も火照った体をどうすればいいかちゃんとわかっていた。

そして自分からも、さらにこすりつけてきたのである。

びゅるうっ!

 妙の小さな顎に直撃させると、剛三はばたりと仰向けになった。

肩で息をしている。

しかしそれもつかの間だった。

有無を言わさず冥子が腰に跨ってきたのだ。

「うっ・・・め・・・冥子・・・すこし休・・・」

泣きそうな思いで嘆願したが、無言のスマタにたちまちダウンしてしまった。

顔を起こすと、ぐしゃりと左右に潰れたワレメの肌肉が裏筋にへばりついていた。

「うーむ・・・」

一本の陰りも無いぬめっとした柔らかさに腰から下が痺れそうだ。

萎えかけていたモノがふたたび猛ってくるのが嫌というほどわかる。

父親の腹に手をついた冥子は腰を前後させた。

力強くくいくいと動く腰が今にもぽっきりと折れそうである。

 冥子はすっと上体を倒した。

唇同士を合わそうとしたが、やはりまったく届かない。

剛三は喘ぐのみで気づいてはくれない。

仕方なく左側の乳首が丸い口にすっぽりと含まれた。

「うおっ・・・」

急にかたくなったシコリを口内粘膜に包まれ、驚いた剛三は顔を起こした。

ちらっと見返した冥子は目で微笑むと右手で反対側の乳首を弄り始める。

その間も腰の前後運動は忘れない。

剛三は鞭打たれるような思いで怒張をさらに憤らせた。

 冥子の小さすぎる部分にとって父親のモノはあまりにも大きすぎた。

どんなに頑張っても下のほうまで届かないのだ。

根本近くが怒ったように血管を太く浮き上がらせ、愛撫を待ちわびていた。

ふたりともしだいにやるせない気持ちになってきた。

妙は横でまだ息を荒げてぼうっとしながら身を横たえてたままだ。

れろおっ・・・

 突如、その部分に有り得ない感触が剛三を襲った。

顔を起こした剛三の目にツインテールが映りこんだ。冥子の後ろで揺れている。

「うおっ・・・ゆっ・・・ゆみか・・・かっ?」

それには答えずただ一心に、根本に舌を走らせるゆみか。

両脚の間にもぐりこみ、小さな頭を動かして口内を総動員させている。

父親の異変に冥子も気づいた。乳首からちゅぱっ、と唇を離して振り向く。

学年ひとつ上のゆみかは冥子がもっとも懐いている先輩だ。

だが普段は大人しい先輩の全く違った一面に、冥子も驚いた。

しかし、驚く間もなく冥子の往復距離は徐々に狭まってゆく。

ゆみかがだんだんと身を乗り出して領域を侵犯してきたのだ。

姉と慕う彼女には逆らえない。陰茎は先輩に譲ることにした。

そして自分は幼い粘膜を最大限に使って亀頭をこねはじめたのである。

「うーっ!」

どちらにしろ剛三は蕩けそうになった。

 鷺宮は少し離れたところでも何かが蠢いているのを見つけた。湯気でやや視界が悪いがそう遠くは無い。

(あの実習生だわ・・・)

目を凝らしてよく見たが、間違いない。

実習生の沢千佳が、三人の影ともつれあっている。

三人とも極端に小さな人影だ。

モヤがいったん途切れた。月明かりが四人を照らし出す。

固い平らな岩畳に沢千佳が大の字で横たわっていた。

残りの三人は確か誌名子、マナ、理香だったか。

 様子が変だ。

彼はタオルのようなもので四肢を周囲の岩に固定されていた。

びんっ、と幾度と無く引きちぎられそうになるが、がっちりと括られているせいかびくともしない。

中腰になった誌名子が何回も挿入を試みようとやっきになっている。

その殆ど起伏の無い体は、すでに飛沫の跡が幾筋もついていた。

どうやら挿入前に何度も先端で擦られ、我慢できず出してしまったのだろう。

他の二人はといえば後ろ側から左右に分かれ、

赤黒い砲身を手で支えてやっている。

マナと理香はまだ異性に免疫が無いのかやや腰が引け気味だ。

「こんばんわ〜」

 必死に耐えている沢千佳の方を食い入るように見つめていると、ふいに声がかかった。

びっくりして横を向く。

見覚えのあるころっとした丸い顔がにこにこと笑顔で湯に浸かっていた。

「えっ?・・・あっ!」

「はじめましてー・・・。友原ともうします〜」

にこやかな笑顔につられてはい存じておりますと言いかけ、あわてて口をつぐむ。

「あらあ?スゴイ驚きようですねー。うふふ・・・」

「いっいえっ・・・すいません全然気づかなくて・・・」

「いいええ。湯気が物凄いですから当然ですよ。・・・ご旅行ですか?」

「あっすいません。鷺宮悦子と申します。ハイ、有給で・・・」

とっさに嘘をついた。

「いいなあ〜有給ですかー・・・。失礼ですがおいくつ?」

「二十三・・・です」

すると急に口のききかたが馴れ馴れしくなる。

「なんだー年下じゃん・・・私は二十六。小学校の先生してるの」

「まあそうなんですか・・・。大変でしょうね」

「ふふふ・・・そうね・・・実習生の教育するのってたーいへん・・・」

急にしなだれかかってきた。妙に酒臭い。

(このひと・・・酔ってる?)

「あ、あのー・・・」

困惑してじっとしたままの鷺宮。

「あによお・・・。あ〜私の顔、ブサイクだなーって思ってんでしょお?・・・・ん〜?」

「ええっ?そんな・・・まさか・・」

「うふふ・・・ありがと!ホント真面目なのねえ鷺宮さんって・・・ここの教師になりなよ〜」

「ええっ?あはは・・・。冗談がお上手ですのね?友原先生って」

「ん〜・・・半分マジなんだけどな・・・結構手を焼いてんのよね・・・あの先生のタマゴ」

「タマゴって・・・あの人・・・ですか?」

「そう・・・」

「そういえばこの温泉へはどういった・・・?」

「ん?・・・あー、歓迎会よ、歓迎会・・・沢千佳の・・・ね?」

友原はぷかぷか流れてきた桶から徳利をひょいと取り、

杯につぐとクイッとあおった。

「悦ちゃんも呑む?」

「ハイ。いただきます」

素直にうけとり呑み干した。

「ん〜いいのみっぷりねー・・・。ど?もう一献!」

「あ、はい・・・それで少しおききしたいのですけど、あのお・・・アレはいっい・・・」

顔を赤くしてもつれあった四人のほうを指差す。

「あー・・・アレ?・・・どうもこうもココに来たら悦ちゃんたちが先にいてて・・・あーんなコトしてるのガン見してたらムラムラしちゃって・・・」

「えっ?そ、そうなんですか・・・。すみません。なんか私たちのせいみたい・・・」

「そうよお・・・。ぜーんぶアンタたちの・せ・い・なんだからね〜・・・」

完全に目がすわっている。

身の危険を感じ、頭の中で必死に話題を探す。

「あっ・・・そういえばこちらの人・・・。教師なんですけどご存知?」

「ご存知も何もウチの教頭だもん。・・・ちょっとゴメンっ・・・なんか我慢できなくなっちゃった」

 ざばっと急に立ち上がる。

トイレかと思ったが違った。見事な爆乳を揺らして剛三のほうへ歩み寄る。

そして、幼肉にこすられ蕩けそうな彼の顔にどすっと腰を下ろしたのだった。

(まあ・・・)

鷺宮は目を丸くした。

びしょ濡れの茂みが突如顔面を覆いかぶさり剛三も驚く。しかし、すぐにいやらしい舌が茂みの奥までのびはじめた。

だが下半身の刺激があまりにも強すぎだ。

剛三の舌先は濃い茂み奥のヒダの中に潜りこんだまま動かなくなってしまった。

不満げな友原はぐいぐい腰に体重をかける。

「あん・・・やめてえー・・・」

向かいで冥子が友原のむっちりしたふとももに手をかけて止めようとした。

自分の父親をいじめているように見えたのだ。

「・・・あらあ冥ちゃん、今日もパパとお?・・・ふふ、いいわねえ」

冥子ははっとした。

「はあっ・・・あっ・・・せんせえっ・・・ナイショに・・・母さまにはナイショにしててえ・・・。ひっ!」

「うふふ・・・イイわよお。ただし・・・ソレ少し分けて欲しいな〜」

舌なめずりしながら冥子の股の下のモノに視線を落とす。

「ん〜・・・」

股間をもじもじさせて冥子が迷っている。

その微妙な動きに剛三はあやうく果てそうになった。

「ふふ・・・いいわ先生がまとめて面倒見てあげる。。」

「返事を待たず右手で股から覗いた亀頭をきゅっ、と掴む。

そして左手は冥子の陰核へ。指先が小さく飛び出た肉の芽をとらえる。

「ひゃあっ!」

太い肉柱に跨った小さな体がもんどりうった様に仰け反る。

ぬるっと指先で瞬間的に強くこすられ剛三も茂みのなかで唸った。

「友原せんせ・・・やっぱりコッチのほうが大きいです・・・」

冥子の影で、剛三の裏側を唾液だらけにしていたゆみかが顔を上げた。

「うふふ・・・だから言ったでしょ?教頭先生のほうが大きいって・・・ゆみちゃん信じないんだから・・・」

「ご、ごめんなさい・・・。どうしても確かめたくて・・・」

「いいの・・・自分のカラダで確かめるのが一番よ・・・ふふ・・・でもね、もっと確かめても・・・イイのよ?」

捕まえた亀頭のくびれを利用してひっかけるようにしたこの巨乳教師は、

ぬめりを使ってゆるっ、と甘く手首をまわしはじめた。

「うむううっ!」

内臓粘膜と手の平が血管の盛り上がった表皮を這い回る。

「ふん・・・」

冷ややかな一瞥を落とすと友原は親指と人差し指で輪を作った。

そのまま剥けきった剛三の余った包皮をさらに剥きあげるようにする。

「ぐううっ!」

尻の下で皺だらけの額が跳ね上がる。

「これはどう?」

親指を剥けた皮の下にグイともぐりこませた。

「がっ?・・・ぐあっ・・・」

「痛い?・・・ナニ言ってんの・・・ココはこーんなに泣いて悦んでるクセに・・・」

つるりと金魚の口に沿ってなぞりあげる。

ゆみかも担任教師の言葉に興奮してきた。

ちゅっ、と口づけすると冥子と同じ向きで跨ってくる。

「うおおっ・・・う、うーむ」

新しく吸い付いてくる無垢な幼芽。

裏側に無毛のワレメが縦にふたつ、一分のすき間もなく張り付いている。

太い裏筋が今にも破裂しそうだ。

バランスを失って仰け反った拍子に、まだ硬い尻でタマを潰されるのもたまらない。

 友原教師の手の平で吐き出されるカウパーの量がいっきに激しくなる。

ふたたび剛三の舌は停滞してしまった。

「はああっ・・・もっ、もういいわ・・・舌「だけ」出して・・・あとは私が全部やるからっ・・・」

ついに業を煮やした巨乳教師。

上から吐き捨てるように命令すると、剛三の突き出した固く長い舌でファックを開始した。

お陰で彼は、下半身のふたりからたっぷりと幼肉責めを味わうハメになる。

 一方、若い沢千佳はまだ挿入に至ってはいなかった。

入り口で、まるで拒否でもされるようにつるりと弾かれてしまう。

僅かに挿入っても、あまりの狭さに耐え切れず果ててしまうのだ。

肩で息をしながら目がうつろな状態の沢千佳。

先端はつるつるの下唇に舐められ、胴の部分は四つの小さな手でニギニギと支えられているのだから無理も無い。

しかもふたりの焼けつくような熱い視線のオマケつきだ。

 真上からは同様に苦しげな誌名子の汗がぽたぽたと滴る。誌名子も返り血を浴びたかのように全身を沢千佳のモノで真っ白に染めていた。秘部は幾度と無く擦られすでにぐっしょりとなっている。

「はあっ・・・はあっ・・はあっ・・・はあっ・・・」

中腰状態で両手を沢千佳の厚い胸について泣きそうになっていた。

「はあっ・・・ああんっ・・・はいらないよお・・・どうしたや・・・どうしたやイイのお・・・」

無意識にゆらゆら腰を動かした。

僅かにペロッとめくれた大陰唇から内部がとびだし鈴口とキスをする。

びゅるうっ!

沢千佳にとって、たったそれだけで射精するに十分過ぎた。

誌名子の股を直撃した飛沫が跳ね返り、マナと理香の体を汚す。

これで何度目だろう。

つぷっ・・・

 なにを思ったか理香がふたりの繋がった部分に口を寄せてきた。

外に捲れ上がった陰唇と亀頭の隙間にぐいぐい舌をねじ込んでくる。

切なそうなふたりを見て彼女なりに考えたのだろう。舌先を使って懸命に入り口を広げようとする。

「ううっ・・・舌が・・・」

理香の小さな舌がちろちろとあたる。

沢千佳は急激にカウパーの量が増えるのが嫌でも分かった。

小陰唇をさらに拡げようとやっきになる理香。

だがそれは悪戯にふたりを悶えさせるだけだった。

「りっ・・・理香ちゃん・・・それじゃあこの人イッちゃうよー・・・」

見かねたマナが止めようとする。

「んっ・・・ちゅうっ・・・はあはあ・・・じゃどうすえばいいのよお・・・」

結合部から透明な糸を引きながら理香の悔しそうな顔が出てきた。

「イイ考えがあゆの・・・理香ちゃんゴメン手え離して・・・誌名ちゃん・・・おしり、ちょっと前にやってみて?・・・」

マナは理香に目配せし、互いににっと微笑んだ。

「はあっ・・・こっ、こおっ?」

言われるまま前方にずらす誌名子。

「そうそう・・・はい!ストップー・・・」

「えっ?・・・ここってえ・・・」

先端が尻の谷間の、普段はトイレで排泄する部分にきゅっとあたっていた。

「ちょっちょっとお〜・・・マナ本気ー?いくらなんでもムリよお・・・」

「うそ・・・。ちょっと前まで三人でいろんなモノ、挿れあってたえしょ?

マナと理香と三人で・・・」

「そ、それは・・・あんっ・・・」

マナが握り締めた亀頭の先端をぎゅうっとねじ込んできた。

誌名子の細い両肩がいちどビクンとわなないた。

沢千佳も呻く。

「そえに・・・」

マナの顔が少し意地悪くなった。

「こえはバツなの・・・誌名ちゃんがレズやめちゃってオトコにはしったかや・・・」

理香も加勢するように一緒になってねじ込む。ふたりとも誌名子の腰をがっちり抑え、逃そうとはしない。

「やあっ・・・ふたりともだめえっ・・・このひとのは大きすぎゆよう・あっ・・・」

だが、手ごたえを感じたふたりは止めようとはしない。実際、少しずつではあるが、徐々に先端が奥へ消えていく。

菊の門がみるみるうちに丸く拡がり、シワがひとつ、またひとつ消えていった。

「うわあ・・・すっごいひよがってるう・・・。怪獣さんみたい・・・」

マナも理香も、徐々に巨根が消えていくさまに目を見張った。

誌名子の小さな体がだんだんと降下してゆく。

ほっそりとした腰からは予想も出来ないほど拡がった誌名子の穴。

「むっ?むうっ・・・」

沢千佳も自分のモノがじわりじわりとのみこまれてゆくのがはっきり分かった。

「うわすごいすごい・・・どんどん入ゆよ?」

夢中になってのみこんでゆくさまを見入るふたり。もう制裁のことなどすっかり忘れ、ズブズブと入るのをひたすら凝視し続けた。

「いっ・・・痛いっ!・・・痛いよおっ・・・やっ・・・止めて・・・」

だが、意思に関係なく誌名子の直腸は貧欲に剛直を食べ進んでゆく。

「はあっ・・・もうちょっとだよおっ・・・がんばれ誌名ちゃん」

「沢せんせー・・・我慢してよ?」

本人よりも見ているふたりのほうが興奮気味だ。

事は思ったよりスムーズに運んだ。

カリ首が収まるや否や、あっという間に腰がぬるりと着地したのである。

「やた!誌名ちゃんっ・・・ぜえんぶ入ったよお・・・」

「わあ・・・キンタマだけになっちゃったあ・・・なんかエロい〜・・・」

「すごいすごい・・・ぎっちぎちだよ・・・」

手を差し伸べスキマに指を入れようとするマナ。

結合部からぷんぷん臭う分泌臭に体が熱くなる理香。

「はあっはあっ・・・はあっはあっ・・・」

大きく口を開け、誌名子は呼吸するだけで精一杯だ。

「はああっ・・・沢せんせえっ・・・くっ・・・くゆしいっ?ねえっ・・・?くゆしいのおっ?」

ふと真下で苦悶の表情を浮かべるのを見て心配する誌名子。

かなり慌てふためいている。

「はうっ・・・いたい?・・・いたいの?」

心配そうな顔と猛烈な締め付けのギャップに沢千佳は狂いそうになった。

彼も幼い締め付けに必死で耐えていた。膣とは別次元だ。

先端から根本までが肉の筒にギュウッ、と絞られ暴発しそうになる。

おそらく本人はどれだけの力で締め上げているのかは分かっていない。

「いたいの?いたいの?・・・」

自分のせいだと思い込んだ誌名子は出来るだけ腹を緩めようとする。

しかし、それはかえって不必要な蠕動を生み出し悪戯に搾り上げるだけだった。

(ガ、ガキのくせになんて力だ・・・っ)

沢千佳は目でそう訴えながら見上げていた。

 「さ!ぜんぶ入ったや次・・・分かゆわよね?・・・誌名ちゃん・・・」

理香が意地悪く言った。こくっと頷く。もう観念したようだ。

誌名子の両膝にぐっと力が入る。

沢千佳の陰毛にまみれた腰がじわりと浮いた。

「ああっ!」

びいいんっ、と四本のタオルが張り、快楽に包まれた声が響く。もちろん誌名子ではなく沢千佳だ。

まとわりつきながら徐々に引き抜かれる。

「うゆさい!」

理香は前へまわるとその顔にどっかと馬乗りになってしまった。

思い切り股を広げて口を塞ぐ。

「今度暴れたやこよすわよ?・・・」

冷たく言い放つとぐりぐり体重をのせてきた。

オトコ嫌いも拘束してしまえば怖いものなしである。

「んあっ・・・どおっ?・・・出たあ?・・・ぜんぶ出たあ?・・・」

「はあっ・・・まだよまだ・・・まだ半分も出てないよお・・・」

誌名子が胸元でぎゅっとこぶしを握り締めながらマナに問いかける。

そして苦しげに吐き出される肉の根にうっとりとよだれをたらすマナだった。

つん、と刺すような臭い。

「ハア・・・クサくていいニオイ・・・」

我慢できなくなり顔を近づけた。

「ううっ・・・」

裏筋に突如生ぬるいものに喰らいつかれ、理香の真下でうめき声を上げる。

「ちょっとー・・・マナッ・・・あんまやりすぎるとまた、あんっ・・・」

制止する理香の敏感な部分に舌が侵入した。生意気な生徒をこらしめる沢千佳なりの精一杯の攻撃だった。

「はあっ・・・なんかいいかんじ・・・」

怒るかと思いきや理香もまんざらではない様子だ。ねだるようにぐいぐい押し付けてきた。

残る誌名子も声に艶が混じってきた。

「はあっ・・・はあっ・・はあっ・・・どっどおっ?・・・ぜっ、ぜんぶ出たかし・・・ああっ・・・」

カリの手前で止め、ぶるぶると腰を震わせてやっとの思いで訊ねる。

「ああっ・・・出た!・・・ぜんぶ出たよ誌名ちゃんっ・・・スゴイ・・・おしっぽ生えたみたい・・・」

ついにぬらぬらと腸液をまぶされた男根がマナの目に晒された。

誌名子の洗礼を浴びたばかりのモノが目前でびくびく脈打っている。

興奮した彼女はふたりの繋がった部分に猛烈な攻撃を加えた。

「はああっ・・・もういっかい・・・」

誌名子がそろそろと腰を下ろし始め、べろべろ舌を這わすマナを隅に追いやる。

菊門が信じられないほど拡がり、肉根をのみこんでゆく。

「うっ・・・」

理香の股下で沢千佳が呻いた。

ふたたび腸粘膜に先端から徐々に締め付けられる。

沢千佳は理香の愛液で顔をびしょ濡れにしながら呻いた。

ストンと腰を着地させると、ふたりは同時に溜息をついた。

もう痛みは無い。

あとは本能の赴くままだ。

誌名子は膝のばねを使い、激しくのみこんでは吐き出すを繰り返した。

理香はといえば大きく上体を傾け、誌名子とキスをしようとするが届かない。

かわりに沢千佳の乳首をひねりあげて不満をぶつけていた。

そしてマナは、四つんばいで結合部を凝視しつつ必死に自分を慰めるのだった。

 当然最初に限界が来たのは沢千佳である。

理香に口を封じられながら誌名子の直腸にありったけ放出した。

ぼひゅっ!

恥ずかしい音とともに、腸内ガスが体外に噴出した。中に搾り出された精液のせいで外に追い出されたのだ。

「やあっ!」

反射的に思わず両手を尻にやる誌名子。

沢千佳にべったり腰を下ろし、左右からぎゅうっと臀部を寄せて

放屁を止めようとする。

「ううむっ・・・」

入り口がさらに締め付けられた沢千佳は呻いた。ガスが裏側の表皮を吹き抜けたときの撫で上げる感触も素晴らしい。

いっそう激しく射精させられる。

ぶひょおっ

ぼおっ

ぶううっ!

必死で抑えているのだが止まらない。

「いやあっ・・・やめてえっ、やだあっ」

半泣きになる誌名子。

しかしマナも理香もますます興奮した。

「はああっ・・・スゴい・・・スゴいわあっ・・・誌名ちゃんのおなやあっ」

「んんっ・・・イイにおいっ・・・こえが誌名ちゃんのにおいなのおっ?・・・もっとおっもっと嗅がせてえっ・・・」

たてつづけにふたりとも絶頂に陥る。どうやら誌名子の出したガスには特別なフェロモンがあるらしい。

沢千佳も放屁の際の腸壁振動に刺激され、最後には痺れるように誌名子の体内に吸い取られてゆく。

鷺宮が視線を剛三の方へ移すと、すでに噴きあげたあとだった。

友原先生は彼の舌を犯すことに夢中だ。そしてゆみかと冥子は剛三の巨根に跨り、のぼりつめている真っ最中だった。

剛三の大きな体が一回跳ね、友原の腹に残りをぶちまけた。

腹を白濁で叩かれながら友原もイく。

最後に剛三の裏筋でスリットをこすりあげていたふたりが絶頂を迎えた。

ゆみかはイきながら後ろ手で陰嚢を揉み、剛三を最後まで搾り出した。

 

 ふと見上げると月が山の向こうに傾きかけている。

・・・もうこんな時間?

明日は特に予定も無いが、寝坊するのは好きではない。

彼女はこっそり湯からあがると、音も立てずに部屋へと戻った。バッグからノートを取り出し、今日の出来事を綴る。したため終えると明かりを消した。

そして布団にもぐりこみ軽くオナニーすると、眠りについた。

翌日、非の付け所の無い朝食をとりながら今日の予定について考える。

部屋にこもって執筆作業でもしようか・・・。

しかし一日も無駄にしたくない彼女は、片付けに来た女中にきいてみた。

「・・・都会の方には珍しくないかもですが、遊郭がございます。・・・でもあんまり期待しないでください」

すっと紙切れを差し出し、そのまま奥に引き下がってしまった。

住所が書かれてある。

(遊郭ねえ・・・)

昔の文献でそれなりに知識はあるつもりだ。いまさらという感も否めない。

だがこんな寂れた村にそういった施設があるのも少々興味がある。

・・・とにかく予定が出来た。

残りのご飯を香の物で片付けると、自室に戻り身支度を整えた。

 外は晴れてはいるが身震いするほど寒かった。軒先には見事なつららが列を成している。

女中が教えてくれた遊郭は今まで泊まっていた旅館の裏道を五分ほど歩いた先だった。

「こんなところにあったんだ。全然気がつかなかった」

裏手の小高い茂みがこの建物を隠していたのである。

「にしても、ちっちゃいな〜」

あまりの粗末さに鷺宮も愕然とする。とりあえず中に入り、受付でぼんやりとテレビを見ている老婆に声をかけた。

「あのー・・・」

がさがさっ・・・ぱりぱりぱりぱり・・・

せんべいの音だけが薄暗い部屋に響く。

「あのーっ!」

やや声を大きくしてもう一度言ってみた。ようやく振り向き、じろりとこちらを睨みつける。

「何の用だい?女を買いに来たのかい?」

「違いますっ!」

ぶんぶんっと首を横に振って全否定する。

「そうだろうね。玄関はあちらだよ。バス停は・・・」

「いえ急に押しかけてごめんなさい・・・。私、鷺宮と申します。旅行中なんです・・・。名所めぐりをしていたらたまたま辿り着いたので・・・」

「客じゃないなら帰んな・・・」

にべもなく言い捨てるとまたテレビに向かう。

しかし何を思ったか、もう一度鷺宮の顔をちらりと見るやばね仕掛けの様に飛び上がった。

「うげっ・・・!」

蛙を踏み潰したような声だ。

「・・・どっ・・・どうしたんですか?」

「ま・・・まさか・・・いやなんでもないですだ」

明らかに鷺宮に驚いていた。しかしなんど訊いてもなんでもない、の一点張りである。

「と、とにかく、折角来てくれたんだあ・・・。案内しましょ。どうぞついて来てくだされ」

「???」

なんだか誤魔化されたような気分だが、なんとか聞き入れられたようである。

鷺宮は老婆の後をついてゆくことにした。

(へえ・・・。地下なんだ)

老婆は受付横の階段を下に下りていく。

しっくいの壁に取り付けられた行灯の紅い炎が薄暗い階下をかろうじて照らしていた。

ジジッ・・・

あぶらの焼ける音が時折する。

炎に誘われた羽虫が焼け死ぬ音だ。

 二十段ほど下りると直角に曲がり、奥まで廊下が続いていた。真っ暗な中を、やはり同じような行灯がゆらゆら紅く揺らめかせている。

通路の両側は同じような襖が間隔を置いて並んでいた。

既に最中の物音が漏れていた。

「声、たてないようにな・・・」

老婆が一番近い襖を少しだけ開けてくれた。中を覗く。

凄まじい臭いだ。

ぎちちっ・・・

革の千切れそうな音が耳に飛び込んできた。

四方が土壁の、九畳ほどの部屋に畳すら敷かれていない板張りの床。

紅い行灯のもとで二つの肉塊が蠢いていた。

 腹の大きくなった若い女が、大男の上で大いによがっている。

見事なほどの巨乳だ。千切れそうな勢いで揺れている。

男は四肢を縛られていた。身動き一つ取れない状態で、女のむっちりとした腰のゆるゆるとした浮き沈みに汗みどろで耐えている。

ふたりの真下に申し訳程度に敷かれた真っ白い敷物がぐっしょりと濡れて変色していた。

(妊婦・・・?)

「ああ・・・あのふたりは夫婦なんですじゃ・・・」

鷺宮の疑問に答えるようにこそっと耳打ちする老婆。

「なんでも嫁が舅の目を逃れるためらしいですじゃ。自分の家じゃ、隠れてするのもままならんかったそうじゃから・・・」

「へえ・・・」

確かに女の燃えようはただならぬものがあった。

これまで義父のせいで夜の営みが何度も邪魔されていたのだろう。

「でも・・・旦那さんがなぜ縛られてるわけ?」

「出産するときはいつもこうですじゃ」

「?」

「男が暴れるとはずみで御子が死ぬ恐れがありますからな」

「??」

これ以上老婆はぐっと口を閉じ、喋ろうとはしなかった。

 男はあまりの快楽に何度も起き上がろうとする。その度に括りつけられた革紐が乾いた音を響かせるのだ。

やがて急激な収縮でもあったのか呆け顔が激しくなった。がっしりとした腰が持ち上がる。

察した女は上下運動を止め、深々とのみこむと腰で「の」の字を描き始めた。

(うう・・・あんなにアソコ、押しつけて出させないなんて・・・)

腰ひとつで男をおさえつける。うねうねと臼を挽く柔腰がこの男を蕩けさせ、骨抜きにしていた。

ときおり女は上体を倒し、悪戯するように男の乳首に舌を這わす。

片方を丸ごと好きなだけ吸いながら、もう片方を思う存分指でいたぶるのだ。

乳首を溶かすように舐めあげると、ナメクジのように這いながら大きく開いた腋へと移る。鼻を突っ込んで男の汗臭い臭いをたっぷりと吸い込む。

 しかし女のほうもだんだんと狂い始める。

「ふーっ・・・ふーっ・・・」

女から漏れる呼吸が甘ったるいものになった。

ぐっと体を起こし、今度は自分の巨乳を下からすくいあげる。

腰はいつしか上下運動に変わっていた。絶頂が近づいてきたのだ。

体を支えきれなくなった女は男の上に両手をついた。

一〇本の指先が立てられ、男の筋肉質な脇腹に爪がくいこむ。

男のほうはもうどうしようもなく耐えているだけだった。

指一本自由に出来ず延々と暴発を堪え続ける。

「ああ〜・・・ああ〜・・・あ〜・・・」

女の喘ぎ声が大きくなった。

苦しそうに上体をうしろに反らし、腰が前後にせり出すような動きになる。

下で男が首を横に振り、限界のサインを送った。

ずぼおっ・・・

 女が腰を高々と上げてのみこんでいたモノを引き抜いた。

くるりと反転し、男に背を向ける。

そして抜いたばかりのモノにゆるゆると手を伸ばし、少しずらすと間髪いれず腰を沈めた。

「ええっ?」

驚く鷺宮。女は自分のウシロ側で男をのみこんでいた。

同時に絞り出すような男の声。

そのまま女は両手を後ろで支え、ちょうど相撲の四股を踏む格好でうねうね動かし始めた。

おかげで襖からもこぼれんばかりの巨乳と、

真っ黒い茂みで覆われた結合部が丸見えである。

背面騎乗位で男の腰をすり潰すように動かす妊婦。

男の表情はよく見えないが、ギチギチと悲鳴をあげる革紐でどれほどのものか鷺宮もよくわかった。

「う~んっ・・・う〜んっ・・・う〜んっ・・・」

 女がそばに置かれた盆の木切れを無我夢中で手に取った。すぐさま口に咥える。

そして天井からのびたつっぱり棒をぐっと握り締めた。

「うーっ・・・うーっ・・・」

臨月の腹を放り出すように動いていた腰が一瞬静止した。

「ま・・・まさか・・・」

「ううーッ・・うーっ・・・うーっ」

 一段と声が大きくなった。大量の羊水で男の股がびしょ濡れである。女は夫の体に自分の体を完全に重ね、木切れを必死に咥えた。

数分後。

羊水とともに髪の毛が出てきた。頭部が、そして右腕、左腕が・・・。最後に右足が現れるとぼとりとタオルの上に落ちる。

直後、男は激しく紐を軋ませて放出した。

 

 廊下にへたりこむ鷺宮。

「どうします?いちど休みますかね?」

「い、いえ・・・だいじょうぶです・」

「今日は客も少ないだで・・・無理せんでも・・・」

「だいじょうぶ・・・一日も無駄にしたくないですし」

気を取り直して立ち上がった。

さて、隣の部屋を覗いてみる。

襖を開けたとたん男の呻き声が飛び込んでくる。

女の背後からがっしりとした中年男が一心不乱に突いていた。

(まるでケダモノね・・・)

鷺宮もあきれ果てるほどの激しさだ。

女の方は無表情な顔で板張りの床に突っ伏している。男が果てるのを黙って待ってるようだった。艶のあるたっぷりとした黒髪が扇子状となって床にちらばる。

 やがて、ようやく男は絶頂を迎えた。我を忘れて女のなかにぶちまける。

全てを出し切った男の顔がふたたび醜く歪んだ。皺くちゃの陰嚢に白魚のような五本の指が絡みついている。

女が体の下から手を伸ばしてきたのだ。まだまだ物足りないようである。

陰嚢を掴みあげ、リズミカルに愛撫する。

そのうちに中指がそろそろと蟻の門渡りを引っ掻き始めた。

休むことも許されず、女の背中で悶絶する。

ひとしきり撫でるとさらに上へ。

くすんだ窄まりに到達すると、ぐいとねじ込んだ。魔法の様に根本までおさまる。

中で細い指がカギ状に曲がった。

あっという間に二回目を放出する中年男。

苦痛の表情で仰け反った拍子にどしんっ、と無様に真後ろへ倒れこむ。

 体位が入れ替わった。

仰向けの大男に背を向けて女が跨る。

そのまま無表情に、むっちりした腰をこねはじめた。

と、一瞬こっちを向いた。目が合う。

「う・・・」

反射的に襖から離れた。しかし少々遅かったようだ。

(覗いてるの、バレた・・・?)

脂汗が額からたれ、背筋が凍りついた。

どうする?怒って訴えられるかも・・・。

しかしそんなことは杞憂に終わった。

女はちょっと驚いたふうだったが、にっ、と微笑むと自分の指を舐め始める。垂れ落ちるほどどろりと濡らすと、その唾液たっぷりの細い指を男のはみ出た部分にあてた。

突然筋の部分を愛撫され、男は凄まじく呻く。

明らかに女は鷺宮に見せつけていた。

鷺宮はまたもや男の巨根ぶりに目がクギ付けだ。

とくに裏筋の盛り上がり様が凄い。

(はあっ・・・なんて太いの・・・)

否が応でも下着がぐっしょりと濡れるのが分かった。

「まあもともとは普通サイズなんじゃ。この村のもんは。婚礼前夜になると御神体にもっと大きゅうしてもらうんだよ」

横から見透かしたように老婆が説明してくれた。

「え?え?・・・御神体って、白川神社の?・・よくわからないな・・・なぜそんなことを」

「分からぬか?子作りのためじゃよ・・・あと数十年もすればこの村は人不足で滅ぶ。人っ子一人居なくなるんじゃ・・・。

それを防ぐために皆、必死になっておるのじゃよ・・・」

「ええっ?」

鷺宮は初めて耳にする事実に驚いた。

「無くなるんですか?この村が?」

「そうじゃ。お前様、この村で男の年寄りを見たことがあるかね?」

「うーん・・・。そういえば、ないですね・・・」

「じゃろ?ここの男どもは皆、五十を境に必ず死ぬ。じゃから御神体に自分のタネをもっと増やしてもらうんじゃ。

生きているうちに出来るだけたくさんの子を作るためにな・・・」

老婆はそれきり黙りこんでしまった。

 男の呻き声が大きくなってきた。あわててふたたび中を覗く。

射精の真っ最中だった。

女はいったん腰を止めて完全に着地し、男の噴く精を受け止めている。

尚且つ。

右手で陰嚢をすくいあげると不浄の門に中指を突きたてて内部でそよがせ、男をさらに極楽へと追いやる。

女の股間から出したばかりと思われるモノが逆流し、板張りの床に湯気と、猛烈な臭いを放ちながら池を作っていた。

(・・・なんて量なの?それにこの臭い)

中指一本で機械の様に噴射し続ける男を見て腰がぐっと熱くなる。

 男の腰がひときわ高く持ち上がり、逆流が止まった。ようやく精が尽きたようだ。

だが、男の突き上げは止まらなかった。

女は射精が終わっても指を抜こうとしなかったのだ。

手の平を下に向け、付け根の奥の裏側を、上へ上へと強烈にこすりあげる。

萎えることも許されず、柔肉の中で空しく先端が天井を叩き続けた。

一滴も出す様子は無い。

女の指に合わせて腰があやつり人形の様にはねあがる。

「どうやら着床に失敗したようじゃの・・・」

一緒に覗き込んでいた老婆が苦々しく呟いた。

「えっ?」

意味が分からず聞き返す。

「殺芽の顔を見ればわかる」

「あ、あやめ?あのひとのこと?」

「そうじゃ。この店の看板娘じゃよ。普段なら一回で男を解放するんじゃが、見てみい・・・まだスル気じゃ」

「ちゃ、着床って・・・。避妊とかはしないんですか?」

「避妊?なんじゃそれは」

「だから、子供が出来ないようにゴムや薬で事前に処置することなんですけど・・・。しないんですか?」

「なに?子供が出来ないように、じゃと?全くわからぬ・・・。とてつもなく無意味なことじゃ。お前様の故郷ではするのかえ?」

「どこの店でもしていますが・・・」

老婆は呆れ果てたような顔をした。

「まったくもってバカなことじゃ。出来なかったら意味がないだろうに・・・。この村ではそんな避妊などというふざけた事はせんぞ」

「そ、そうなんですか・・・。では・・・身内同士でするのもこちらでは普通なんでしょうか?」

思い切ってきいてみた。

「子作りのためじゃ。この村ではしていない者はおらんよ?特に珍しいことではないな・・・」

当然の様に言い、また口を閉じてしまった。

 男の声がさらに大きくなった。

女は、さらに太いものを男に深く埋めていた。

肌色の巨大イモムシに似たかなり大きなものだ。両方から挿入できるような双頭タイプである。

女は男がすぐ果てないよう浅い角度で挿れつつ、ねっとりとのの字を描き始めた。

行く場を失った先端が子宮の入り口に幾重にもまといつかれ、男は悶絶する。

 腰がふたたびグンッ、と持ち上がる。

陰嚢の皺が無くなり、きゅっ、と奥に引っ込んだ。察した女も着弾準備にかかった。陰嚢を愛撫していた右手で自分のかたく尖った陰核をつまむ。そのまま激しく捻りあげるとようやく女の息も荒くなった。

腰はもう上下に切り替わっていた。そろそろタネを出させる気になったようだ。

男のほうはもう後に戻れない状況だ。すでに表情が快楽を超えミイラのような死んだ顔になっている。

(・・・まるで死刑囚の顔だわ・・・)

以前、地方の刑務所を訪れたときに会ったその表情を思い出した。

ずぼおっ!

激しく往復させていたディルドウをギリギリまで引き抜く。急角度で先端部分を起こすと、ぐりんっ、と一回転させた。

男が両膝をがくんっと一度震わせた。ぐわっと腰が大きく床から浮く。

同時に女は動きを止め、体の奥深く咥え込んだ。

(・・・イッた・・・)

覗いていた鷺宮もごくりと喉を鳴らす。

女の陰部にぶつけるように腰が数回小刻みに浮き沈みし、最後の一滴まで放出を終えた男はようやく動かなくなった。

つづいて女も肉壁でしごいて搾りあげながら熟れた体をぶるっ、と硬直させた。残酷にもディルドウをもう一度入り口でぐるりと回転させる。

男は激しく収縮する筒の中で、もう出ることは無い弾を放ちながら操られたように延々と腰を突き上げた。

「・・・よし。届いた・・・」

 小さく頷くと、老婆はその場を離れた。鷺宮もそれに続く。

濡れたものがふとももを垂れ落ち、かなり気持ち悪い。

三つ目の部屋を覗いてみる。

やはり何も敷かれていない粗末な床に一組の一糸まとわぬ男女がもつれ合っていた。

そしてすぐ傍には年端も行かぬ女の子が食い入るようにこの光景を見つめている。

「あの子は雪芽の娘なんですじゃ。この部屋で仕事の研修をさせとるんよ。そしてあの男もここの従業員なんじゃがな・・・」

「そ、そうなんですか・・・。お客じゃないんですね」

「もちろんじゃ。素人さんをあの雪芽相手に研修で使っちまったらたちまち廃人じゃわ。・・・カネにはならんがな。しょうがない・・・」

男は、正上位で交わる表情がもうイク寸前だ。

母親はM字開脚で男を受け入れながら下から両腕を伸ばし、男の胸の辺りをさわさわと撫でていた。

かなりのモノをのみ込んでいる筈なのに、かなり冷めた顔をしている。覆いかぶさって情けない顔の男とは対照的だ。

「あらあ・・・そんなところに居ないでこちらに入ってきなさいよ。あったかいわよ?・・・ふふ」

突然中から声がした。

女が男の肩越しに、こっちのほうを向いて淫らに微笑んでいる。

「・・・やれやれ参ったね。見つかっちまったわい」

悪びれる様子も無く老婆は性臭たちこめる部屋の中へと入った。あわてて鷺宮も続く。

「うふふふ・・・廊下鳶は罪ですよって・・・まああちきは別にかまわんけど・・・。

ところでそのお方は?」

「はっ、はじめま・・・」

「まあすまんかった。この人はわざわざ遠いところから来てくれた観光客じゃ。わしらに気にせず続けてくれ」

「ふふ・・・わかりんした。でも、続けようにもこの人、そろそろ終わりそう・・・うふふふ」

「なんじゃと?おい溜後!もうちっと頑張れんのか・・・ええ?!」

老婆に目玉を喰らった溜後という男は死にそうな顔で答える。

「はあっ・・・はあっ・・・そっ、そんなことっ・・・言ったってっ・・・フウッ・・・いきなり雪芽姐さん相手なんてっ・・・キツいっすよおっ・・・うおっ・・・」

激しく動かしていた腰を止め、今にも出しそうになっているモノを必死に抑える。

「溜坊けちけちするんでね・・・さっさと出しぃよ」

ゆるゆると上半身を起こすと、雪芽はこの男の胸に顔を近づけた。

「んふうっ・・・」

左側の乳首に雪芽の唇がすいつく。

「おおうっ・・・ねっ姐さんっ・・・そんなあっ」

「んちゅうっ・・・ほらほら・・・客人も増えたことだし、ちゅっ・・・好きなだけ出してええんよ?溜坊・・・」

ずるっ、と口内が真空になるほど吸い込むと、

雪芽は舌の裏表を駆使してねっとりと飛び出切った芽を舐め始めた。

もう片方は指で千切れるほど弄り倒す。

「ああ〜っ・・・そんなにしたらっ・・・」

「じゅるうっ・・・こんなにかたくなって・・・今にも取れそうになってるわよお?」

舌先で溜後の乳頭を転がし、痛いほど尖らせる雪芽。

「はあっ・・・ハアッ・・・はよ・・・はよう出しいっ・・・ああっ・・・はようっ溜の白くて熱いの・・・」

 ねだるように下から腰を突き上げてきた。

ひとまわり大きな溜後の体が情けないほど真上に浮き上がる。

歯を食いしばって耐えるもたった数回しか保たなかった。あっという間に果てる。

びゅるっ・・・びゅるっ・・・びゅるううっ・・・

「こん、馬鹿モンが・・・」

思わず怒鳴りつける老婆。

だがこればかりはどうしようもない。

溜後は全身を仰け反らせ、ただ雪芽に扱かれるまま吸い取られるように出し続けるのだった。

「まったくこやつは・・・役に立たん。千代の研修にならんじゃねえか・・・」

老婆の機嫌はまだ治まらない。

「ちょいと、千代はもうかなりのもんですえ?なんでしたら見せましょ・・・千代!どれだけ上手うなったかばば様に見せてみい・・・・」

 果てた溜後をどかせた雪芽は、上気した顔で自分の娘を見やった。

「ハッ、ハイ・・・お母さま!」

声がかかりはっ、とする千代。あわてて股間から手をはなし、さっとスカートの裾を直す。

我慢できなくなってひとりでこっそり慰めていたようだ。

「おっ、お母さま?」

「なあに?」

「千代は・・・千代は・・・まだおとこがこわいです・・・」

震える声の娘に雪芽は途方に暮れた顔つきになった。

「・・・これ千代や・・・まだそんなことを。いい加減ひとり立ちしないとばば様が安心せんよ?」

「でも・・・」

「しょうがないわねえ・・・」

気だるそうに体を起こすと、雪芽は箪笥の引き出しから何かを取り出した。

茶色い革のロープだ。

雪芽は溜後の両手を頭上で交差させ、手際よく手首で括りあげるとにやりと千代の方を向いた。

「ほうら・・・これで大丈夫。こいつはもうなにも出来ないわよ?」

しっかりと固定した手首をよく見えるように持ち上げ淫靡に笑いかける。

だが、途端に溜後に異変が起きた。

「ひっ?」

小さく悲鳴を上げる千代。

果てたばかりの溜後のモノがむくりと頭をもたげ、生き物の様に立ち上がるとたちまち先端に透明な玉を作りあげたのだ。

「・・・あら」

少しばかり意外そうな顔をした雪芽はにいっとしながら溜後の胸に手を置く。

「溜坊や・・・あんたにそんな趣味があったなんて・・・ついぞ知らんかったよ。ふふ・・・」

「うう・・・」

溜後は答える気力も無いようである。

 ぺろっ!

と、突如腰の辺りに強烈なぬめりが襲った。驚いて顔を起こす。

そこには千代の小さな舌が裏側を這い登る姿があった。

「うっ・・・千代ちゃん!」

驚愕と歓喜溢れる眼差しで見つめる溜後。視線に気がついた千代がますます頬を染める。

両足の間に四つんばいになり、溜後の人間離れしたモノを舐めあげる。

相手が動けないと分かった以上、もう恐れるものは無かった。安心感からか、スイッチが入ったように大胆になる。

見せつけるようにして小さな肢体を溜後の体に覆いかぶせてきた。

「おお・・・なかなか上達したではないか。でかしたぞ雪芽や・・・」

千代の舌使いに喜ぶ老婆。満足そうに何度も頷く。

「うふふ・・・まだまだ未熟じゃけど良うなった。・・・にしても溜坊や・・・おツユの出があちきより多いのはなんでなんじゃ?」

「ぐうっ・・・それはぶほっ?」

言いかけた溜後の口が突然鳶色の茂みに塞がれた。雪芽が顔を跨いできたのだ。むっちりとした腰がズンとのしかかった。

千代と向かい合って座り込む。

(この人・・・。嫉妬してる?)

鷺宮は直感的に思った。

そのとおり、それはまるで千代に対抗心を燃やす姿そのものだった。

「ええ?なんでなんじゃ?溜坊・・・」

真上からぐりぐりと容赦の無い体重をかける。

頭上で括られ身動き一つ取れない溜後はなすすべも無い。

口全体を見事に生い茂ったハート型の茂みに覆いつくされ、

はやくも呼吸困難に陥る。

「はあっ・・・何か言うてみい・・・」

時が経つにつれ雪芽の言葉が濡れてきた。

ふとももの内側に沿ってつうっ、と垂れるモノがある。

雪芽も感じていた。

「ああ・・・」

だらしない声を漏らす溜後。

千代が根本に手を添え、先端をすっぽりのみ込もうとしたのである。

だが、その小さな口では半分ほどがやっとだった。それでも鈴口に沿って可憐な舌先が下から上に這い上がると、ぞわりとした感覚が駆け上がる。

溜後はだらだらと大量の先走りを垂れ流しながら呻いた。

 徐々に大胆になる千代。相手は縛られて身動きできない、と分かるや音を立てて舌を走らせ始めた。こんこんと面白いように湧き出る先走りを、細い首を何度も傾け幹全体に塗りたくる。

太い幹がたちまち唾液でべっとり濡れた。

千代の暴走は止まらない。にぎにぎと動いていた根本の指がいったん緩んだ。

そろそろと右手を下におろすと何かぶよぶよとしたものがある。

「うっ・・うむうっ・・・」

小さな手で睾丸をむんずと掴まれ、雪芽の股の間でまたもや呻き声をあげる。

下からすくい上げるようにして持つその手つきはもう充分大人だ。

中のボールをひとつ転がすうちに溜後の喘ぎがだんだん大きくなった。

千代は幹を舐めしゃぶりながら転がす指を強めてゆく。その表情はもう母親と変わらなかった。理由は分からないが、千代の背筋に

ぞくぞくとしたものが駆け上がる。

そのなんだか分からないものが股間に集まり始めると、じわっ、と濡れてくるのだった。

「はあっ・・・」

幹を往復する千代が湿った吐息を吹きかける。

そして幹の根本を支えていた左手が離れ、自分の股間へとのびていった。

「うふふ・・こんなにおツユ垂らして・・・なんか妬けるねえ・・・。ほら、コッチも

しっかりお舐め!」

娘の成長ぶりにうっとりとしながら崩落寸前の溜後に腰を押し付ける雪芽。尚且つ自分の両手で溜後の乳首を弄び、千代の援護をしてやる。

 千代と雪芽はいったん目をあわすとにやりとした。

どうやらふたりでひといきに溜後を果てさせるようである。

「ふうっ・・・千代や・・・これを使うとええよ?」

何回も亀頭をのみこもうと頑張る千代に、

雪芽が紅潮した顔で筒のようなものを手渡す。

「使い方は・・・分かっとうね?・・んっ」

こっくりと頷く千代。自分を慰めていた左手でそれを受け取る。

「ぐおっ?」

溜後はいきなりカリ下までがみっしりと隙間無く包み込まれ、ぐっしょり濡れた茂みの中で悶えた。

「これ、道具を用いるなとあれほど言っておったじゃろうが・・・」

よこから老婆が注意する。

「あはっ・・・でも溜後のコレ・・・見てくんなまし。もう母親のあちきも手に負えそうもありんせん。千代には酷かと・・・」

「む・・・いたしかたあるまい。まだ二日目じゃ。今日は千代の手で終わらせる

ところまで見ようかね・・・溜後!出来るだけ我慢するんじゃぞ」

だが、老婆の厳命むなしく溜後はふたりの同時責めの前にあっけなく敗れてしまった。

作り物の肉筒が亀頭全体にびったり被さり、

残りを千代のぎこちない舌が数回往復するとあっさり湯殿を噴きあげる。

凄まじい量の白濁が部屋中に飛び散った。

避けようともせず、うっとりと溜後の迸りを受け止めている母娘。

「ほれっ・・・もっとお出し!」

溜後のからだを知り尽くしている雪芽は、

全身を白く染めながら愛撫していた乳首に強いひねりを加えた。

「おうっ!」

雄たけびとともに衰えかけた飛沫に勢いが戻る。

「ふふ・・・ほんに溜坊はココが弱いのう・・・。そおれ!これはどうじゃ?」

爪を立て、真上にひっぱりあげる。

「ああっ・・・」

またもや高々と白い花火があがった。

これをみて千代も負けてはいられなくなった。

手にした筒をズルッと根本まで貫通させてしまう。

「うおおっ!」

がくん、と弓なりになる溜後。思ったとおりだ。

千代はフッと薄笑いを浮かべると、子供任せに往復させた。右手は依然として痛いぐらい睾丸を転がし続ける。

「う、うーむ・・・」

溜後はカリの裏側に張り付く千代の舌を感じながら、全てを外に出し尽した。

 数分後、老婆が重い口を開いた。

「ふうむ・・・まだまだ未熟じゃがようやった。わしらはもう部屋を出るだで、お前らも休め」

だが雪芽は不満げだ。

「あれま勝手なことを・・・あちきも千代もこんなになってやんす。いまさらもう止められやしやせん。このまま最後までいかさせてもらいます〜」

千代も完全に発情していた。

「わかったわい・・・じゃがほどほどにな」

老婆は年老いた腰をよいしょとあげた。鷺宮も、びくびくと痙攣する溜後を気にかけながらも後に続く。

ぱたんと襖が閉められた後。

体位を入れ替えたふたりが嬌声をあげながら絶頂を迎えたのはそれから一時間後だった。

 

「さ、全部案内したぞ。戻ろうかね・・・」

「あ、はい。どうもありがとうございます・・・」

「疲れたろ?腹はどうじゃ?なんか食べるか?」

 一階の受付に着くなり老婆が棚から籠を取った。

藤で編んだ手提げ籠だ。

どこかで見たことのある籠だった。

まさか・・・と自分の考えを振りほどき、笑顔で答えた。

「まあおかまいなく・・・。中身はなにかしら」

ふたをとる。

俵型のおにぎりがふたつにトリのからあげ、たまごやきに漬物、そして一枚の紙切れが現れた。

嫌な予感をよぎらせつつその紙切れを手に取る。

 

「悦子姉さん。鈴野です。

どうか驚かないでください。

この手紙を姉さんが読んでいるころには、私はもうこの世には居ないでしょう。

何故かって?

役目を終えたからです。

私は生まれてからずっと母親の代わりをさせられてきました。炊事や洗濯、お裁縫に子守。

・・・そして父さんの夜の相手も。もう数えられないくらい何度もね。

父さんは悦子姉さんが来たこと、知ってたみたい。私は一言もしゃべってないのに・・・。

というわけで父さんはとても会いたがっています。悦子姉さんにね・・・。

だから、私は身を引きます。そのほうがお互いのためですから。

はやく行ってあげて下さい。ここに住所を書いておきます。

それではさようなら」

 

 気がついたときには外に飛び出していた。老婆の最後の言葉が忘れられない。

「鈴野燐はお前の娘じゃ」

鈴野の両親はこの遊郭で燐を産み落とし、とりあげたのがこの老婆だった。

最初、鷺宮を一目見た老婆が驚いたのも無理は無い。

「やっぱり・・・」

真っ暗なあぜ道を駆けていく。遠い過去の悪夢がまざまざと蘇った。

一遍の光も差し込まぬ白川神社内の土蔵のなか。鷺宮悦子は毎日の様に同じ男から犯され続けていた。

誰だか全く分からなかったが、直感で父親だというのは分かった。

毎日決まった時間にやってきては暗闇の中で荒々しく突き、最後にうめき声を上げながら大量の精を一回吐き出しては帰ってゆく。

最初は激しく抵抗したが、毎日求めてくる父親に母親のような自覚が生まれたのも事実だった。

 気がついたときには鈴野の自宅前に居た。矢も盾も堪らず中に入る。廊下を歩いていくにつれ、記憶が少しずつ蘇ってきた。

(そうだわ・・・この右側は台所・・・左は居間、奥は・・・トイレと階段・・・)

目をつぶっていてもわかる。

間違いなくここは我が家だ。

居間を通り過ぎたところで何か声がする。迷わず襖に手をかけた。

ばんっ!

勢い良く開け放つ。

ちゅぼっ、と肉棒から口を離し、驚いてこちらをむく顔がそこにあった。

「だれ?」

横からもうひとりがするどく訊いてきた。別のもうひとりと激しく絡み合っている最中だ。

「だれって・・・姉さんよ?忘れたの?・・・ア、アンタたち・・・なんてことしてんの・・・」

居間の光景を見渡して鷺宮は絶句した。

大家族用の大きな漆塗りのちゃぶ台に

脂肪じみた大男が仰向けで四肢を縛られ、括りつけられている。

そして随分と小さな子供が一糸まとわぬ姿でちゃぶ台にあがり、

足の間から生えた巨大なモノを抱きかかえるようにしていた。

「あら・・・ふーん、あんたが燐のママ?じゃ啓三のおヨメさんなワケね」

ヨミと向かい合わせで腰をぶつけ合っていたサキが動きを止め、値踏みするようにじいっとこちらをねめつけた。

「なっ何言ってんの?この人は私たちのお父さんじゃない・・・。それにっ・・・りっ、燐って誰よ?」

「・・・あはは・・・私たちの母さんから父さんを奪っておいてナニ言ってんのよ・・・。しかも・・・子供まで作っちゃって・・・」

「知らない・・・知らないわ」

「はあっ・・・知らないのは悦姉さん・・・あんただけ。・・・んっ」

向かい合わせで擦り付けあう秘部から極太のディルドゥが見え隠れする。

「そんな・・・」

蔵から鷺宮を引っ張り出し、燐を廓で産ませた啓三は代わりに燐を暗闇に押し込めた。

そして自分の家で幾度と無く犯し続けたのである。

「私は・・・私は悪くない・・・」

後ずさりを阻むかのように背中にどん、と壁が当たる。

「嘘・・・自分から誘っておいてよく言うわね・・・」

言われたとおりだった。力なくへなへなとうずくまる。

一度出産した後の鷺宮の性欲は異常だった。母親や、サキ、ヨミの目を盗んでは若い秘部をちらつかせ、自分から啓三に迫りはじめる。

やがて鷺宮は自分の母親を敵視するようになった。常に啓三との関係を監視するようになる。

であるからちまを母親が孕んだときは激怒した。

啓三は隠れて自分の妻とも通じていたのだ。

鷺宮は激しく叱責する。

「ふふ・・・ほんと動物以下よね?・・・姉さんって・・・この男もだけど・・・。

・・・襖開けたの、姉さんでしょ?」

「・・・え・・・」

「悦姉さんって残酷・・・。ヤる前にわざと襖、スキマ開けといて・・・。しかもその日、学校から持ち帰った精力剤・・・啓三の椀に盛ったでしょ?」

「う・・・」

その晩は確かに狙い通りだった。

襖の隙間から覗く青い鬼火のような眼光。

鷺宮は母親のぎらつく視線を浴びながら、なんども啓三を果てさせた。

そう・・・見せつけるように何度も。

「ここで完全に差をつけるつもりだったのね・・・。でも所詮は子供の考えること。そのせいで死んだのよ?」

「・・・」

「ホントのことよ?・・・それが元で気が狂ってため池に身を投げたの。ちまを産んですぐにね・・・裏にお墓もあるわ・・・はあっ」

「死んだの?」

「ふん・・・ほんとは嬉しかったんじゃないの?ライバルが消えて・・・」

「そんな・・・」

が、言われたとおりだ。

「私は・・・私は・・・そんなことしない・・・」

「そうね・・・悦ちゃんは悪くない・・・だから今この男に罰を与えてるの・・・。

ほら・・・ちまもやる気まんまんでしょ?・・・んっ・・・」

ヨミがねだるように腰を密着させてくる。

これ以上は詳しいことを訊くことは出来なさそうだ。

サキとヨミはふたたび激しく打ちつけあった。

もう喘ぎ声しかきこえない。

気分が悪くなり、よろよろと部屋の隅にへたりこむと鷺宮は胃の中のものを

吐いた。

 ちゃぶ台の上では末っ子のちまが巨樹にまといついている。

特になにをするでもなく、ただ無邪気に抱きしめているだけだ。自分ではなにをしているのか分かっていないようである。

年齢からして無理も無い。

先端から溢れるおびただしい量のカウパー。

不思議そうに首を傾げながら、小さな指を挿しこみ止めようとする。

が、当然それは逆効果だった。

呻き声とともにますます溢れてくる透明な液に戸惑うちま。なんとか漏れを止めようと幼い頭で一生懸命考える。何を思ったか肉樹の根本をふとももではさみ、啓三に向かい合って正座の格好をした。そのまま力いっぱい内腿で締め付ける。根本の方で漏れを止めようとしたらしい。

だがかなりバランスが悪い。後ろに何度も仰け反っては起き上がる。

発育途上のミルクを塗したような内腿にやられ、十回も耐えることなく男は果ててしまった。

「・・・ふん、だらしないわね。無駄にデカイだけでほんと見掛け倒し・・・。

少しはもたせなさいよ・・・」

 足元ではサキが内股に幾筋もの愛液を滴らせながら、女王然と立ちはだかっていた。

白のタンクトップ姿で萎え始めた男根を冷ややかに見ながら腕を組んでいる。

「こらっ・・・まさかたった一回で終わるつもり?・・・なんとか言いなさいよ!」

乱暴な言葉を投げつけるサキだったが、

いちど噴きあげたばかりのこの男に言い返す気力があるわけが無い。

「ダメよサキちゃん・・・こいつ、ずうっ、と燐とヤリまくってたから、私たちの分・・・もう残してないわ」

傍らから次女のヨミが軽蔑の眼差しで男を見下ろした。

「あんなマナイタ娘のどこがいいんだか・・・。ココの良さを知らないなんてちょっとかわいそう」

これ見よがしに、組んだ両腕で胸をゆっさりと揺らすサキ。

それを見たヨミがにやりとする。

「いいこと思いついちゃった。・・・ちまちゃん、アンタはこっち。・・・サキちゃんはざぶとん取って」

ヨミは白濁まみれのちまを抱えあげて男の顔上にちょんとのせてしまった。

そしてざぶとんをクルクル丸め、男の腰の下に入れる。

「はあっ・・・ちょっとヨミちゃん。私、生理前でいらいらしてんの。悪いけど胸なんかでやってられない」

目の前に作り物のディルドゥより凄いものがあるのだ。舌なめずりをしながらサキはちゃぶ台にあがり、大きく片足をあげるとぶよぶよとした巨体の馬乗りになった。

「ぐっ?」

ちまの強烈なミルク臭を夢中で嗅いでいた男が違和感を覚えた。

「ふふ・・・どう?」

男の胸に両手をついて妖しく微笑む。

サキは陰茎を根本で大きく下に倒し、背の方に跨っていた。

「ふうっ・・・お、大きいわ。父さんのココ・・・」

やや歯を食いしばりながら静かに腰を前後さす。

「もお・・・。サキちゃんせっかち・・・うふふ」

ヨミも堪らず参加する。ディルドゥは挿入れたままだ。サキの後ろにぴたりとつき、男の浮いた両足にするりと細いふとももを潜りこませた。

ぎしっ、とちゃぶ台が軋み音を立てる。さすがに四人ものると苦しそうだ。

「うっ?」

亀頭の先端にぴとぴとと当たるものがある。

ヨミがサキの愛液にまみれた双頭ディルドゥをさかんにすりつけてくるのだった。

サキの尻からにょっきりと突き出た長大なモノを左手でとらえ、

ぐいっと親指で亀頭を起こすと男の一番弱い部分をぬるぬると擦り始める。

「ぬうっ・・・!」

カウパーとともに肉塊がむっくりと起き上がり始める。

「あはあっ・・・凄い・・・」

啓三の勃起で体が持ち上がりそうになったサキはそうはさせじと全体重をかけた。

そのまま前後にスライドする。

「ふーッ・・・ふーっ・・・ふーっ・・・」

しだいに張り詰める表皮を、サキの体重が丸々そのまま行き来するのだ。

ちまの真下で男は息も絶え絶えになった。

「はあっ・・・どお?マトモにボッキできないでしょ?」

啓三の苦しむ姿に悦に入るサキ。

ちまも敏感なところに啓三の荒い息がたてつづけに当たり、目がとろんとなってきた。

「この馬鹿でかいモノで母さんだけでなく、悦ちゃんと燐も犯したんでしょ?・・・聞いたわよ?燐から・・・」

ぶよっとした胸に爪を立てるサキ。

「ぐああっ!」

もう声にならない。手足が自由なら今頃逆に押し倒し、泣き叫ぶまで

陵辱していただろう。

ぎちちっ・・・

縛ったロープが千切れそうだ。

しかしちゃぶ台を支える足がガッチリと引き留め、男は指一本動かすことが出来なかった。

「ふふ・・・サキちゃんサキちゃん・・・コレすごく苦しそうだよ?

こおんなにガチガチしてるし・・・いいかげん許してやりなよお」

両手で啓三の亀頭をくるみこむようにして可愛がるヨミ。

 陰茎は根本で腹と逆向きに折れたまま最大限に勃起しきっていた。亀頭が何度も起き上がろうとするのをサキがぐしゃりと押しつぶし、先走りだけが空しくヨミの手の中を濡らす。内部で尿道が完全に閉じてしまっている。これでは射精もままならない。

「ふうんっ・・・なんとか・・・おっ、お言いよっ・・・」

尋問モードに入ったサキもだんだん言葉が怪しくなる。それもそのはずさっきから啓三の陰毛に陰核をなんどもこすりつけ、こっそりと自分を慰めていたのである。

根本のところでサキの腰がじっとしたまま止まってしまった。

ヨミの目前に啓三のモノが全貌を現す。

ぐねぐねと動くサキの尻を背に勢い良く屹立していた。

「もうたまんない・・・サキちゃん悪いけどお先に食べちゃうよ?」

ヨミは丸く口をあけてすっぽりと先端からのみこんでしまった。

ぎちっ・・・!

釣り上げられた魚の様に一回、男の体が跳ね上がった。

ヨミの口内粘膜で亀頭が蕩けそうになる。

「ふむうっ・・・すっごい、大きい・・・むぐっ・・・」

サキのまだ青い尻から生えたモノが口の中で涙を流しながら暴れる。

「・・・はあっ・・・大きすぎ・・・ココでこすったげるね」

一旦苦しげに吐き出すとほっそりとした上半身を前に倒した。

のみこみきれない部分をすっかりどろどろになった自分の体にこすりあててくる。

そして、時折口から吐き出しては亀頭の先端をタンクトップに突っ込み、自分のかたく尖った乳首とこすりつけあうのだった。

サキも尻の表面でぐいぐいと圧迫してくる。

「うう・・・」

尻と腹でサンドイッチ状態になった啓三は激しい快感に呻いた。

・・・いずれはこうなる、とは前々から予想していた。

あの時、悦子が襖をほんの少し開けたのも知っていた。妻の雅子が身を投げたのを知ったとき、内心はほっとしたのも事実だった。

まともになりたいとは何度も思ったが、悦子のまだ未熟な肢体から逃れることは出来なかった。帰宅すると、なんとなく娘たちの雰囲気がおかしいのも分かった。

だから、めずらしくサキが晩酌に出してくれた日本酒も覚悟を決めて呑めたのである。

気がつくとちゃぶ台に大の字になって拘束されていた。

全く、娘どもの行動は本当に予想を裏切らない。

これでいい・・・。

 ちまも荒く熱い湿った息にさっきからぼうっ、とした表情だ。

本能からか姉の真似事からか、小さな腰を啓三の顔に何度も擦りつけている。

サキが切なげにヨミの方を振り向いた。

啓三を愛撫していたヨミは全てを察する。

れろっ、と最後に別れのキスをすると口内から亀頭を解放する。

ほっそりとした腰を浮かすサキ。ヨミの唾液にまみれた先端を自分の濡れきった部位にあてがった。

こんな巨大なモノがはたして挿入るのだろうか。

しかし、後ろからヨミに支えられながら、この人並みはずれたモノはいとも簡単にのみこまれていった。

ちゃぶ台が再び大きく揺れる。

さすがにきつい。

サキも実物は初めてだ。体の中心を一本の太いクイが貫いたようである。

「うわあ・・・ギチギチだよお・・・凄い!」

はじめて見る結合部にヨミは生唾をのみこむ。思わず手が伸びた。

グロテスクに拡がった入り口にそっと指の先をあて、ぎっちりと啓三を咥えこむさまを真っ赤になりながら確かめる。淫液にまみれ苦しげな様子の肉幹にもうっとりとした顔で触れてきた。ふたりの淫臭が混じり合いヨミの鼻腔を震えさせる。

「サキちゃん・・・ぜえんぶ挿入ったよ?おめでとう!」

ヨミは右手人差し指と中指でXの字を作ると、拡がりきった入り口に沿ってぺとりとあてがった。ゆるゆると前後に動かす。

「はあっ」

ただちにサキが反応する。最初はやさしく、徐々に強めてゆくヨミ。

啓三もまたサキと同じく喘ぎ始める。前後させるたびに陰茎が股の部分に何回もあたるのだ。ヨミは二本の指で挟むようにして意識的にこすりあげた。そして左手は当然陰嚢へ。「ふふ・・・父ちゃんのもはちきれそう」

男にしか無いこの器官に、頬を染めながら五本の指を躍らせる。

経験豊富なはずの啓三の方が先に敗北しそうだった。たちまち根っこの奥でザーメンがぐるぐるととぐろを巻きながら唸り始める。

「はあ・・・」

完全にのみこみ、ぺたりと着地したサキは父親の胸に手をつき濡れた吐息を一回漏らした。

体内にびくつく肉塊が手に取るように分かる。

「ふう・・・」

もう一度ため息をつくと、サキはまるで手で扱くように柔らかな壁の蠕動で長大なモノを弄び始めた。

既にちまのモノで顔面がべっしょりの啓三は、操られたように腰を突き上げた。

「はあっ・・・ふふふ、こんなに突き上げて・・・子供できちゃうよ?・・・。

いいのお?サキちゃん」

うっとりしながらヨミが話しかけるが、もうサキは聞こえないようだ。

「分かった・・・ヨミも協力するね」

「む・・・」

急に啓三を窒息感が襲う。

直腸に何かがぬるりと侵入してきた。双頭ディルドゥの片方だ。

自分でも恐いくらい楽々と入ってくる。

「うーむ・・・」

男根がみるみる音を立てて充実してゆくのが痛いほど分かった。

「はあっ・・・また大きくなったよパパ・・・」

真上でサキがいちだんと喘いだ。

「とっ父ちゃん・・・チカラ・・・抜いてよ。コッチが変になっちゃう・・・」

ヨミはイキそうになるのを堪えつつさらに薄い腰を前方にせり出し、完全に見えなくなるまでおさめてしまった。

両手は忘れずしっかり結合部を弄くり続ける。

「ふふ・・・ふたりともじっとしてて・・・

ヨミが全部したげるから・・・」

猛然と腰を使い出した。

「ぐおっ!」

ごりゅっ、ごりゅっ、ずるっ、ごりゅっ・・・

 捻じ込まれて静止していたディルドゥが直腸内で音を立てて往復し出した。

「おうっ!」

啓三の脳天を凄まじい勢いで得体の知れないものが駆け上がる。機械仕掛けの様に体全体がハネあがった。

喘いだサキがきゅうっ・・・と肉柱を絞り上げ、真下でちまの秘裂に舌を伸ばしていた啓三が唸った。

少しでも気を緩めるとあっという間に出してしまうほど締め付けが強烈だ。

ぎしっ・・・

四つの脚が今にも折れそうである。

サキが、粘る啓三の両乳首をくりくり弄りながら細腰をこねまわし煽り始めた。

「はあっ・・・ほんと面倒な人たちね・・・ほらっ!・・・ふたりともイけっ」

自分も達しそうになるのをこらえ、Vの字指でふたりを同時にこすりあげつつ力いっぱい腰を突いた。

陰嚢からタマがふたつとも消える。たちまちフクロの皮が硬くなりヨミの手の平から引っ込んだ。

「う・・・むう・・・でっ、出るウ・・・」

 ちまの真下で啓三が情け無い声を漏らした。

雄叫びをあげながら子宮奥に煮えたぎったモノをたたきつける。

「はあうっ!」

激しく壁にたたきつけられサキもイッた。

「あはっ・・・ふたりともガンバってっ・・・」

「おーっ・・・おーっ」

啓三に、針で刺されたような激痛が走る。

ヨミが奥に引っ込んだ睾丸を指で引っ張り出したのだ。徹底的に出し尽させるつもりらしい。

「もっと出すのよ」

泣き叫ぶふたつのタマを指の腹で転がし、捻り潰す。

ゴリッ!

前立腺がひときわ強くこすられ、啓三の腰がサキごと一瞬持ち上がる。

「うーむうっ・・」

自分でも恐ろしいほどの量が出た。マスターベーションでもこれだけ出すのは不可能だ。

気絶しそうなほどの激痛のはずが、いつしか快楽へと変わってゆく。

やがて完全に睾丸が奥の方へと逃げ込んでしまった。

ヨミは一旦深々とディルドゥを突き刺したまま止め、サキの腰を淫液まみれの両手で掴んだ。

「それっ!タネがちゃんとつくまでこうしちゃうからっ・・・」

ぐりぐりと両手でサキの腰を「の」の字にまわしはじめた。

「ぐうっ・・・」

「はあっ・・・」

ふたり同時に吐息を漏らした。啓三は残り汁をサキの中に吐き出す。

サキはすでに父親の胸に突っ伏し、受精人形と化していた。

「ほら父ちゃん・・・残さず出すのよ」

啓三を見下ろしながらヨミがサキの腰を念入りにまわしてやる。

ちまも独りでに動いていた腰が激しくなった。一人前に息を弾ませている。

もうなんとなくわかってきたようだ。

激しく往復するちまの下で啓三はサキに最後を注ぎ続けた。

もはや快楽が射精に追いついていない状態だ。

抑えていても体が勝手に放出してしまう。

やがて全てを出しきると、力なくあんぐりと口を開けた。

ぷしゃあああっ

部屋中にアンモニアの臭いがたちこめた。

黄金色の液体が円弧を描いて注がれる。

知ってか知らずかちまが開いた口めがけて放尿をしでかしたのである。

「ぶほおっ!」

死んだ顔の啓三が突然の洗礼にせきこむ。

同時にずるりとディルドゥが後退した。

「おうっ」

忘れかけていた感覚が蘇り、サキの中でミキミキと音を立てて勢いを取り戻すのが嫌でも分かった。

四肢を縛り付けていたロープがふたたびギチッ、と緊張する。

ぎしっ、とちゃぶ台が悲鳴をあげた。

「ふふ・・・休むヒマなんて無いわよ?父ちゃん・・・」

縮み切った陰嚢を下から上にそっと撫で上げながら、サキの向こう側で妖しげにヨミが笑みを浮かべた。

 鷺宮が吐いた後起き上がったときにはすでにヨミがサキと入れ替わっていた。

刺激臭が漂う中、ヨミがよがり声をあげていた。

挿入れっぱなしだったディルドゥは、今度はヨミのウシロで激しく出入りしていた。

「うふふ・・・やっぱり本物ってイイでしょ?・・・」

さっきのお返しとばかり真後ろからヨミの起伏に乏しい胸を弄り捲くる。

「ほーら・・・サキお姉さまに御返事なさい・・・」

自分よりも貧弱な妹の胸をきりりと捻りあげた。

「ひゃんっ!」

ヨミはナマの肉棒を受け入れるのに精一杯といったところだ。

息も絶え絶えなのはヨミだけではない。

啓三はサキと比べ、年相応に狭いヨミの締め付けにはやくも爆発しそうだった。

おまけに薄皮一枚隔てたところをサキのディルドゥが激しく往復しているのだ。

「はあっ・・・父さんの・・・太すぎてこっちも凄いキツいよ?

ゴリゴリ言ってるし・・・」

膣道に圧され腸の内部が狭くなっていた。

気を緩めると自分のほうが抜け落ちてしまう。

サキは必死で股間に力をこめながらヨミを突くうちに、

父親のただならぬ表情にめざとく気づいた。

「・・・父さん・・・もしかして私よりヨミのほうがイイの?・・・」

明らかにそうだ。

目を閉じ、半開きの口端から涎を垂らし捲くっている。

 その様子に軽く嫉妬したサキは、強めかけた腰の動きを突如妨害された。

ちまが最後尾に陣取り、尻に喰らいついてきたのである。

かぷ・・・

生え揃ったばかりの乳歯でかるく噛まれ、サキは驚いて振り向いた。

にこ・・・・

無邪気さに妖しい色気が混じった表情でこっちを見ている。

「こ、こらっ・・・ちまちゃ・・・ひゃあっ」

予想以上の心地よさにサキの腰が止まった。

「あんっ」

中途半端に腸内往復が停止し、ヨミが不満の声を漏らす。

「ちょっ、ちょっとおっ・・・ちまちゃんっ?」

もじもじしだしたサキを見透かすようにちまの顔が移動した。

ゆっくりと、だが正確に一番敏感な部位に近づいてゆく。

「はあっ・・・やめ・・・」

と、言いつつサキはいつの間にかちまのとりこになっていた。

「くうっ・・・こんな・・・」

体が勝手に受け入れてゆく。

窄まりにたどり着くと、ちまはなんの躊躇も無く舌を突き入れてきた。

「はうっ・・・」

サキが爪を立て、ヨミもあおりを食らった。

好奇心旺盛なちまは、小さな体を生かしてさらに臭いたつ奥へと顔を突っ込んでいったのである。

 

「ううっ・・・ほ、ほんとうにコレが私の家族なの?」

 悦子はその場にへたりこんだ。

ちゃぶ台の上ではヨミを着床させるために四つの肉塊が蠢きあっていた。

もう四人と数えるのも憚れる。ケダモノ同士の交ぐわいだ。

「はあっ・・・あんたのせいよ?」

サキがヨミに覆いかぶさって腰を前後させながら、非難めいたことを口走った。

「私がっ?・・・なぜ?・・・私は知らない・・・ほんとうに知らないよ・・・」

壁を背にして震えながら否定する。

「・・・ふんっ・・・つくづくお目出度いわね・・・。あんたが・・・あんたが父さんを誘惑したせいであたしたち・・・こんなになったんよ?・・・ああっ!」

「おおっ!」

啓三の太い声が響いた。ちまが結合部を舐めだしたのだ。

ふたたびちゃぶ台が激しく音を立てる。

もうすでに四つの体から噴き出た体液が渾然一体となって垂れ落ち、

畳にいくつものシミを作っていた。

ヨミは半狂乱になりながら啓三にキスを求めた。

啓三も顔を起こし、懸命に相手の唇に辿り着こうとする。

だがあまりにも体格差がありすぎた。

思い余ったヨミはすぐ下の乳首に顔を寄せた。

すぐさまねっとり啓三の乳首に舌を這わす。

これがサキをまたもや嫉妬に狂わせるのだった。

「ちょっと・・・なにラブラブモードになってんのよ・・・」

力任せに突き上げ、ヨミに制裁を加える。

ごりゅっ!

裏側を薄い壁越しにディルドウがはしり、啓三は呻いた。蟻の門渡りから菊の門まではちまから容赦の無い口撃。

もうそろそろ限界だ。

 数分後、父親はヨミのなかに噴きあげた。

あれほどサキに注ぎ込んだというのに、自分でも恐ろしいほどの量だ。

快感とは程遠かった。

尿道の中を焼けた湯が駆け上る感覚だけだ。

乳首をねぶりあげるヨミのせいで射精が止まらない。

「うーむ・・・」

意思に関係なく腰がヨミにタネをつけようと必死だ。陰嚢の中身がどんどん抜き取られ、カラになってゆくのが分かった。

「・・・父さんまだ出してる。・・・へーえ・・・そんなにヨミ「の」ってイイんだ?」

サキは、呆けた顔で注ぎ続ける啓三を見下ろしながら腰を止めた。壁越しに父親の脈動が伝わってくる。

「これだけ出したらもう届いてるでしょ。

いいかげんふたりとも離れたらどう?」

いらただしげに再び腰を使い始める。

「ふあっ・・・」

啓三の腹の上でヨミが白魚の様に跳ね、一気に絞り上げる。

「ちゅううっ・・・」

同時にちまは深々と啓三に舌を突き入れ、頬を凹ませて思い切り吸い上げた。

膝をがくつかせ、柔壷のなかでカラ射ちし始める。

 

「おーっ・・・おおっ・・・んむうっ?」

 突如、その顔面にずしっと体重がかかった。

とてつもなく熱く、やわらかいものだ。

そしてむわっとする熟した臭い。

嗅げばどんな男も即効で奮い立たせられる強烈な臭いだ。

「舐めるのよ・・・」

頭上から声が降って来る。

「・・・悦姉さん・・・」

目を丸くするサキの前には一糸まとわぬ悦子の姿があった。

「姉さん・・・どうしたの?」

驚くサキ。

「父さんが罰を受けるなら、私も受けなきゃダメでしょ?」

すっかり妖しい表情をしている。

「ふふ、わかった。・・・場所、変えよっか?悦姉さん・・・」

サキも淫靡な微笑を浮かべると、着ているものを脱ぎ捨てた。

 濃い湯煙の中、広い浴室に肉と肉がぶつかり合う音が延々と響く。

両手首を背中で括られた啓三が、悦子をバックから狂ったように突いていた。

「ここならどんなにお漏らししても大丈夫ね?ちま・・・」

プラスチックの椅子に腰かけて熱心に見入っていたちまが真っ赤な顔になる。

「一〇年ぶりの再会ってトコね・・・ふふ・・・どう?悦姉さんのナカは・・・」

「ぐうっ・・・はっ・・・いい・・・」

真横から結合部をねっとりと覗き込みながら尋ねてくるサキにやっとのことで答える。

「こんなに腰、振っちゃって・・・。こりゃヨミ以上だわ」

啓三の激しく動く尻をゆっくりと撫でながら、サキはもう片方の手で自分をまさぐりはじめた。

「父ちゃん・・・今日だけだよ?別の女に挿入れるの・・・明日からまたたっぷり三人で搾り取ってあげるんだからね・・・わかった?」

サキの反対側からヨミが汗だくの首に細い両腕を巻きつけてくる。耳たぶに噛みつき上半身をこすりあててきた。桜色の突起がふたつ、脇腹や胸を時折かすめ、その度に啓三は低く唸った。

「ヨミちゃん邪魔しちゃダメよ 。今は父さんと悦姉ちゃんの久々の再会を祝ってんだから」

サキがちくりと釘を刺す。

「わかってるわよお・・・」

頬を膨らませるヨミ。

「ふふ・・・いいわよ。ではちまちゃん・・・こちらにおいで」

サキは不思議そうに寄ってくるちまを悦子のむっちりとした尻の上に、逆向きにのせてしまった。

「ふううん・・・」

目の前の父親に抱きつく。

「さあ思う存分舐めまわすの」

だがすでに啓三はちまに乳首を奪われ、小さな舌に悶絶していた。

「か、賢いわよ?ちまちゃん・・・あんたはまだ挿入れるのは無理だからそうしてなさい・・・」

年上の余裕を装いながらもこめかみの血管をぴくぴくさせる。

「ほんとにあれだけ出したのにもうパンパン・・・どうなってんのよ?・・・ココ」

ヨミに耳をしゃぶられながらサキから甘く問い詰められる啓三。さっきから陰嚢が吐き気を催すほどサキに揉まれている。

 悦子も十数年ぶりの父親のモノをあたたかく迎え入れていた。

土蔵での性交以後、他の男性経験は一切無い。

東京に移り住み、男が言い寄ってきても常に彼女には父親の影があった。

自慰の際に妄想する相手は常に啓三だ。

であるから、編集長から生まれ故郷の取材を言い渡されたときはかなり動揺したものである。

 よがり狂っていた悦子は急に異変を感じた。下腹の辺りが苦しい。

「はあっ・・・」

「あは・・・どんどん大きくなってる・・・」

サキが顔をかがませて下を覗きこんだ。

「そ・・・そんな・・・」

みちみちと音を立てて陰核が盛り上がっている。

「いや・・・いやだ・・・」

みるみるうちにぐんぐんと成長してゆく。

「だれか・・・だれか止めて・・・」

無意識に腰を振るが、それは無駄に啓三を呻かせるだけだった。

別の生き物のようになった自分の陰核を、悦子はただ黙って見つめていた。

 やがてピンク色の表皮にどす黒い静脈を幾筋も浮き立たせ、全容を晒した。

「はあっ・・・」

極太の肉筒が突如生え、だらだらと雫をタイル地にこぼし続ける。

「ふふ・・・ここをこうすると・・・どお?父さん・・・」

サキはやおら生えたばかりの肉筒を左手で掴むと、ぐいと押し込んだ。

「ぐううっ・・・」

壁の一箇所が部分的に盛り上がり、激しく往復する啓三の裏筋を圧迫する。

「はあうっ・・・」

ぼたぼたっ、と包皮が剥かれた先端から大量に雫を垂らし、、悦子も喘ぐ。

「舌で舐められたような気分でしょ・・・もう出そう?」

火照らせた顔を父親に近づけ尋ねてくる。

 サキは左手を悦子にとられたので、代わりに啓三を使うことにした。

すこし足を開いて啓三の立てた太股を割り込ませた。すでに自慰でぐっしょりとなった秘部をあてて自らこすりつける。

「うーむ・・・」

サキが巧みに右手で陰嚢をコントロールしていなかったらとっくに果てていただろう。

お陰で啓三は汗ばむ浴室の中で、四つの肉壁に一時間も耐えねばならなかった。

「・・・くうっ・・・出しなさい」

自分も絶頂が近いのを悟ったサキはずっと押さえていた指先をすっと離した。

「おう・・・」

らせん状に回転しながらザーメンが駆け上ってくる。恐ろしいほどの快楽の波が啓三を襲った。一番奥でのみこんだまま、悦子は父親を絞りあげた。入り口を強く閉じ、射精が弱まって引き抜こうとする彼を悶絶させる。

「ふふ・・・抜かさずのなんとやら・・・」

出し尽した後も柔壁に揉まれ、サキとヨミのふたりがイくまで休むことを許されなかったのである。

「う、うーむ・・・」

 今度は啓三が犯される番である。

仰向けになった悦子に向かい合わせで腰を下ろす。両手は背中の後ろで縛られたままだ。

「そう・・・そのまま下ろすの・・・」

左右からサキとヨミが悦子のモノに手を添えて誘導する。

カリまで入ると啓三の萎えたモノがぴくりと反応した。腰を落とすにつれぐんぐんと鎌首をもたげ始める。

「ああ・・・」

だらしなく口を開け、女のような喘ぎ声を出す。

「うわ・・・ほんとに入っちゃった・・・」

ヨミが目を丸くした。

「はあっ」

ついに、女の前腕ほどもある悦子のモノが収まった。

「当然よ・・・練習したもの。あたしと」

恍惚とした表情の啓三をうっとりと見やるサキ。

「あっ、姉ちゃんずるいよお・・・隠れてしてたの」

「ふふ・・・ごめんごめん」

過去に啓三の直腸は極太ディルドゥでサキに何度も貫かれていたのだ。

「ふーんだ。罰としてこれはヨミが貰うね?」

ふたたび勃起したモノに、ヨミが向かい合わせでのしかかってきた。びくびくと脈打つモノをむんずと掴むと自分の亀裂にあてがった。

ぬるりと細い腰を沈める。

啓三と同時にヨミも小さく嬌声をあげた。

ふたりの間で薄い胸がつぶれる。

先端を咥えこむとヨミは啓三の両肩を掴んで支え、ゆっくりと細い体を下ろした。

二度目の挿入ではやくも馴染んだのかスムーズに入ってゆく。

巨根をすっぽりのみこむと完全に着地した。

「あー・・・うーむう・・・」

恍惚状態の啓三が新たに呻き声をあげた。

視線を落とせば勝ち誇った表情でじっと見上げる娘の顔がある。

どうだと言わんばかりの顔だ。

「いい?まだ出しちゃだめだよ?」

ひとこと口にすると顔を傾げてちゅっ、と啓三の乳首を含む。

腸内は悦子のモノで今にも壁が破れそうだ。

耐え切れずどたりと啓三は後方へ倒れてしまった。

慌ててヨミが上に跨ってくる。

続いてゆっくりと上体を起こす悦子。

大小、ふたつの腰が淫らに動き始めた。

「おおっ・・・おおっ・・・おうっ・・・」

まるで示し合わせたかのようにふたりの動きはシンクロしていた。

でっぷりとした啓三の腰がぐぐっ、と浮く。

「こらっ・・・まだだったらあっ・・・!」

上下に動かしていた腰を深々と落とし、グンッと体重をかけて押さえ込むヨミ。

だがそれは逆効果だった。

奥深くのみこんだ未成熟な壷が陰茎全体を味わうようにうねうねと肉の輪で締め上げてきたのだ。

「んっ・・・んっ・・・はあっ・・・」

無言でひたすら啓三の腸内を突く悦子。ヨミの動きが止まったので激しさが増してきた。

「うおおおっ・・・」

ぐんとヨミごと持ち上げると啓三は果てた。ありったけがヨミの胎内にぶちまけられる。

強烈な収縮に堪えきれず、悦子も律動をやめる。啓三に密着させ、ぶるっ、と放出した。

そして最後にヨミがびくびくと細い体を震わせて絶頂を迎えると、啓三の胸に突っ伏したのである。

「こ、交代よ・・・はやく代わりなさい・・・」

サキはヨミをひきずりおろすと、啓三に背を向け逆向きに跨ってきた。

ヨミよりやや成長した腰を落とす。

「ううっ・・・」

放出したばかりのモノを、サキはウシロ側の入り口にあてがった。菊の座の感触に啓三が唸る。

だがそれはまだぐにゃりと萎えたままだ。

「んっ・・・父さん頑張ってよ・・・」

サキは不満げに向かい合わせになった悦子をじろりと見た。

「悦姉さんもぼおっとしてないでなんとかしてよ・・・」

やや低い視線から睨まれ、悦子は反射的に腰を動かした。ずぼっと引き抜き、角度を変えて侵入させる。

「おおっ・・・」

ぴくりとサキの手の中で勢いを取り戻し始めた。肉のシコリを悦子にこすられ、呻く。

みるみるうちに充実するのが分かった。

「はああっ・・・そう、そうよ・・・」

股の下で数回しごくと、サキは腰を落とした。

最初は侵入も阻まれるほど狭かった腸内が、今では余裕でまといついてくる。

驚くほどのこなれようだ。

サキの直腸は底なしである。

膣と違い奥行きが充分あるのでいくらでものみこめる。

「うふふ・・・やっぱり父さんのデカブツはコッチ向きね・・・・カタチが全部私のココで分かるわよ?」

咥えた入り口を思わせぶりに緩めては締め付ける。そして、直腸で陰茎を狂おしいほど絞り上げ、S字結腸へと繋がる曲がり角でカリ周りをぬるぬるとこすりあげるのである。

「うーん・・・いいわあ・・・父さんの・・・まだウシロは私とだけよね?」

完全にのみこむと、ゆっくりグラインドさせるサキ。

 ちまと一緒になって左右に分かれ、啓三の乳首にむしゃぶりついていたヨミがむっとなる。

「うーむ・・・」

腰が浮き、はやくも啓三が射精のサインを出してきた。

「はあっ・・・我慢しなくてもいいわよ父さん・・・悦姉さんが何度もタタせてくれるから・・・」

サキは腰をまわしながら悦子の首に両腕を巻きつけてきた。胸も密着させてくる。

何かを言いかけた悦子の口が封じられた。

サキがキスをしてきたのだ。

ふたりの間で四つの豊満な胸が潰れた。

 

 頭が二つ、胴体が一つ、腕が四本、足が四本のおよそ人とは呼べない代物が自分の腰の上で淫らに蠢いている。

顔を起こした啓三は戦慄した。 

吸い取られるようにぐぐっ、と下半身が浮き上がる。しばらくは快楽を伴う射精が続くだろうが、それも僅かな間だけだ。そのあと自分はどうなるか、まるで想像もつかない。

だが、啓三はむしろそれをすすんで望んでいた。天国か地獄かはこれから分かる。

やがて腰の中心が激しく渦を巻き始めた。

ザーメンが体の内側を引掻く。

乳首に食い込むヨミとちまの歯に全身の毛が逆立った。

そして、期待に震えながら白く濁ったものをサキのなかへと噴きあげたのである。

 

 年の瀬も迫る大晦日。

昼間だというのにすでにあたりは薄暗い。

新雪の積もる白川神社は異様な熱気と臭いに包まれていた。紅々と行灯の灯火が板張りの床を照らし出し、本殿室内を朱色に染めている。

数組の黒い影が床の上でゆらゆらと揺れていた。周囲は脱ぎ捨てられた巫女装束が散らばっている。

この日は今年最後の行事、みそぎの儀である。

一年間の穢れをはらうために多くの村人が訪れていた。

毎年行われる年中行事である。

一組目がひときわ大きな呻き声をあげだした。

男の、明らかに助けを乞う声だ。

年齢三十代後半ほどの筋骨逞しい全裸の大男が床に仰向けにさせられている。

そして四体の小さな白い肌に意のままにされていた。

どれも少年と変わらぬ体型だ。

黒髪のショートヘアにひとり、腰下まであるロングヘアが混じっていた。

ほんの少し背も高く、わずかに腰のくびれもある。

 すぐ横に先ほどからずっと動かぬ男の肉体が無造作に転がっている。

みそぎが終わった成れの果てだ。

ついさっきまでこの内のふたりにみそぎを受けていた村の男である。

罪は窃盗。

みそぎのためにこの神社を訪れ、ふたりの小さな巫女に搾りつくされたのだった。ほぼミイラ化したその顔は心なしか満足げだ。

 今、激しく呻いているこの男は我が子との性交拒否の罪だった。夜の相手をどうしても嫌がる父親を、娘はここへ引っ張ってきたのである。

騎乗位で巨根をのみこんでいるのは娘の佐奈。

ようやく自分の父親をモノにし、狂おしいほど青い尻を上下させていた。

このふたりを支援するように、ひとりの巫女が男の開いた両足にもぐりこんでいる。

頑なに拒絶し続けたこの男もいつしか佐奈の胸を揉みあげていた。

突如左右から胸に吸い付かれ、男はさらに吼えた。顔を起こすと、窃盗男の噴きあげたモノでべっとりの顔がこっちを見つめている。

蛇のような目だ。

たまらず揉むのを止めるとふたりともその逞しい両腕に跨ってきた。しきりに股をこすりつけてくる。肘がちょうどその部分にあたるのである。

 四人とも子犬の様に軽い。

その気になれば振り落とせるほどの体重だったが、その柔らかさに男は敗北を認めた。

じっとしているだけでとてつもなく恐ろしいものが奥からせり上がってくる。

見上げると夢中で腰を振る佐奈の姿があった。

あと少しで横に転がる男の様になるだろう。

かと言ってもうこの快楽を止めることはさすがに出来そうもない。むしろ死の恐怖はいっそうこの男を奮い立たせた。

巨根が柔肉の中でさらに膨れ上がり、天井を強く突く。

佐奈がイった。

急激な収縮に、男も僅かに残されたタガが崩れ去る。そして激しく体を揺すりながら噴きあげるのだった。

 隣では、柱に括りつけられた四十男が息を荒げている最中だった。

古びた二十センチ角の、黒光りする一本の柱に両手を頭上でひとつに括られ荒縄でかたく結わえられていた。両足はだらしなく床に広げ力なく腰を下ろしている。

黒い布で目隠しをされ、竹を咬まされてものも言えない状態だ。

罪名は肛姦。

人数は覚えてはいない。ざっと二十人程度か。

この村では過度の肛門性交は重罪だ。

生命を宿さない快楽のみのこの行為は、この村ではタブーだった。

もう抜け出せないと悟ったこの男の足は、ひとりでにこの鳥居をくぐっていた。

全身から汗がしたたりおちる。

 周囲は僅かに異臭が漂っていた。腸内ガスの臭いだ。男に比べはるかに小さな巫女が、本来排泄にのみ使用するはずのウシロを存分に使って責めていた。

男に背を向け薄い体を沈み込ませる。

入り口が酷いほどの広がりようだ。

シワひとつ無い拡張しきった幼いアヌスがぎっちりと捕らえて離さない。

責めるといってもこの巫女はじっとしたままだった。ぽっこりと出た腹とくびれの全く無い腰を男の下半身にすっかり預けている。

恥骨にのしかかる硬い尻。

だが、体内では猛烈に強い力で怒張を締め上げていた。

まるで、ゴリラの手で握られたようだ。

この小さな体のどこにそんな力があるのだろうか。

最初は半信半疑だった男も、この幼腸の締まりに魂を奪われていた。

が、いたって巫女は無表情である。特にいきんでいる様子も無い。その白い肌には汗一つかいてはいなかった。

男の呻きが大きくなってきた。

壁が急に波打ってきたのだ。

陰茎のまわりを肉の輪が取り囲み、ゆるゆると往復を始めた。

たちまちの内に真下の床はふたりの混ざり合ったものがまるく広がってゆく。

 腸壁の動きがよりいっそう激しくなった。

腰が前後しだしたのである。

折れそうな細い腰が長いストロークで淫らに動き始める。

その間も直腸は弛緩と収縮を絶やすことなく浴びせかける。

小さな巫女の後ろで男は悶絶した。

激しくこすられ背後の柱を折れんばかりに揺する。尻が上下するたびに真綿の様にのみこまれ、万力の様に引っ張りあげられた。

特に、尻が持ち上がったときは余りの締まりに腰ごと持っていかれそうになる。

数々の村の女を襲ったいわくつきの巨根も、この巫女の前には無力だった。

肛門の使い方が実に巧みである。

果てそうになると、見透かしたようにぱっと緩める。こうして男を幾度と無く奈落の底へと突き落とすのだ。

 そんなことを延々何回繰り返しただろうか。

やがて巫女はうんと憎悪をこめて男の腰に着地した。S字結腸内で、カリ周りの表皮がひといきに剥かれる。

咬んでいた竹を食いちぎり、男は放出した。

満身の力をこめてありったけを吐き出させる巫女。

男は顎を仰け反らせて何度も吐き出す。

 ようやく出し終えたが巫女は腸から抜こうとはしない。

突然、ぬるりとしたものが左右の乳首に覆いかぶさってきた。

両胸に軽く息がかかる。

巫女たちの唇だ。

隣からやって来たのだろう。

強烈な乳首の同時愛撫がはじまった。

ふたりとも肉壷と化した舌先で、痛々しいほど隆起した乳頭を男性器よろしく犯しだす。

当の巫女は深々と腸内におさめたまま男の再生を待っている。

目隠しで真っ暗な視界の中、男は呻き声をあげながらたちまちそそりたたせた。

左右のふたりは愛撫を緩めることはなかった。

擬似膣と化した舌の先を勃起した乳頭に覆いかぶせ、うねうね回転させる。

下から上へ、上から下へ。

「ぐふっ・・・」

割れた竹から男のかすれた吐息が漏れる。

根本のところで歯が立てられたのだ。

ほんの数ミリという部分をきりきりと穢れのない白い歯がくいこんでゆく。少しでも動けばどうなるか分からない。

千切れるギリギリ手前で止まった。

男の額からあぶら汗が滝の様に滴り落ちる。

動けば確実に根本から寸断されるだろう。

しかし、無情にも腸壁が動きを開始した。

真正面の巫女がゆっくり動き始めたのだ。

両乳首と巨根が同時に責められる。

 巫女はおぞましい双頭首に変貌していた。

両方、有り得ない角度に首が回転している。

顔が百八十度真後ろに向いていた。

白く、今にも折れそうなほど細い首を傾げて獣の様に吸い付いている。

ふたり目は鈴野燐だった。

その目は恨みと復讐の炎が宿っていた。

何も知らぬ男は暗闇の中で白濁を迸らせる。

悶えるその顔を見上げながら、鈴野は乳頭を咥えた前歯を無言で閉じた。

 その隣では二人の男が次々に最後を迎える。

一人が横たわり、もう一人がウシロを突いていた。

下の男は四十前後、それに対して上はまだ年端も行かぬ少年だった。

髪の毛を伸ばせば女そのものの顔つきだ。

ふたりとも既にみそぎの理由を忘れ去っていた。狭い穴にすっかり砲身を溶かしている。

そんな死にそうなふたりのあいだで、巫女は平然としていた。

放出したばかりのモノを貧欲に締め上げる。

上は若いだけあってたちまち復活した。下の男はさすがに萎えたままだ。

しばらく黙っていた巫女も、しだいに不満げな表情になってきた。

ずぼおっ!

いきなり腰を引き、少年のモノを抜いてしまう。

なぜ?と問いかける少年にも構わず、手を伸ばすとそれを握り締めた。

自分の腸液にまみれたモノを二、三度しごく。

持ち直すと、下の男の穴へと導いた。

当然拒否する四十男。開いていた両足を閉じようとする。

だが、がっちりと巫女が足で阻止した。白くほっそりとした両脚が岩のごとく押さえつける。

巫女の上で少年もヤル気まんまんのようだ。

その女顔にあっさりと男は陥落した。

認めたくは無かったが激しく勃起するのが分かった。

見上げると少年も快楽の表情を浮かべていた。

いつになく巫女も、その効果に満足し顔を歪ませている。

かぷ・・・。

喘ぎ声を隠すため男の脇腹に咬みついた。

呻き声とともに、男はさらに柔肉の中で硬直させる。

その上では少年が夢中になって前後させる上半身があった。

全く抵抗の無い顔つきだ。

 もう少しというところで残酷にも巫女はまた少年のモノを引き抜いてしまった。

尻で押して冷たい空気中にさらす。

そして自分の窄まりにあてがった。すっぽりと先端をのみこむ。

入れたはずみで強烈に皮がめくれ、少年が果てた。勢い余って抜けてしまう。

たらいをひっくりかえしたような量が巫女のか細い背中にぶちまけられた。

 巫女は再び無言で手を後ろにやると、抜けたソレを握り締めた。

そのまま今度は、手の平で自分の尻の谷間に押さえつけたのである。

少年は即席の擬似壷のなかで反射的に動かし始めた。

それにあわせて巫女も動いてやる。

左右からぎゅうっと尻の肉を寄せると、裏側が痛いほど激しくこすられ今にも爆発しそうだ。

びきびきと音を立てて中心を走る筋が膨れ上がるのが分かった。

白い欲望がまたぐんぐんとこみあげてくる。

待たずして再び噴きあげてしまった。巫女の頭を飛び越し、遙か彼方に落ちる。

少年は窄まりに先端をあててきたが、そこは拒絶するかのように硬く閉じられていた。

すぐ下のほうでは、四十男の巨根が汁を撒き散らしながら出入りするのがはっきりと見える。

そして巫女の真下でゆるんだ口から涎を垂らし、半分呆けた男の顔も。

「い、いれさせて・・・」

小さく嘆願するも空しく、何も無い空間に何度も樹液を迸らせた。

そして、尽き果てた少年はようやく直腸に招かれた。

さすがに一滴も出ない。

巫女は下腹に力を込め、降参気味の少年のモノを自分の内臓で奮い立たせる。

「うーむっ・・・」

四十男の腰が持ち上がってきた。同時に膣も締まってきたのだ。

男の脇腹を甘噛みしていた巫女はふっと口を離し、上体を起こした。

この分だと少年より男のほうが早そうだ。

ぐるりとおかっぱがこちらを向く。

みちっ、と一回、筋肉繊維の千切れる嫌な音がした。

「あーっ・・・そんな・・・」

少年は目の前の光景に、理由も無く痛いほどいきり勃たたせた。

 自分の胸に、百八十度反転した巫女の首が真っ赤な舌を這わせていた。

関節を無視したありえない角度だ。

細い首には無数のシワが寄り、白い皮膚からは骨が飛び出ている。

下で呻く四十男も同様だった。

この一種妖怪じみた姿に萎えるどころかますます充血させる。

巫女はいっそう妖絶となった姿で、れろれろと生き物の様に胸板を舐めまわした。

舌がぐるぐると円を描く。

「うーっ・・・そ、そんな・・・バカな・・・」

深く腸に突き入れたまま少年が叫んだ。

中心に近づくにつれ、自分のモノが上に下に跳ねまわる。

その胸に、今まで無かった巫女の吐息がかかりはじめる。

胸と背が逆転したまま四十男の胸に両手をつくと、巫女はいよいよ腰を上下に叩きつけた。

両方同時に射精させ、自分もイくつもりだ。

少年と男の間で丸い尻が激しくかたちを変えながら往復する。

中だるみ気味だった四十男はふたたび背筋に電撃が走った。

ぐぐっ、と少年と巫女をまとめて持ち上げる。

「おう・・・」

びゅるうっ・・・。

最初に男が絶頂を迎えた。

次に少年が限界を超える。

四十男がみるみる生気を無くすのを眺めつつ、残らず腸の奥へと叩きつける。

白い腰を鷲づかみ、何度も上体を仰け反らした。

 

「ごくろうさま」

編集長はモニターの中の鷺宮にねぎらいの言葉を投げかけた。

 ひとりの有能な社員が忽然と消え、社内は様々な憶測が飛び交った。

取材を命じた編集長も責任を重く感じ、何度もこの村に向かおうとしたが

なぜか辿り着けなかった。

唯一の窓口である鈴野燐とも連絡が全く取れない始末だ。

警察にも捜索願を出したが、返ってきた答えは行方不明のひとことだった。

 それから十年後。

差出人名も住所も記されていない封書が編集長宛に届いた。

中身は一枚のデジタル媒体。

再生してみると、あの村の隅々が鮮明に撮れていた。生々しい粘液のこすれる音も克明に記録されている。

 終盤間際に鳥居が映し出された。神社のようだ。ずんずんと奥へ入ってゆく。

ここから先は手ブレがひどい。

カメラは本殿の中へと進み、ずらりと正座した巫女を端からざっと撮っていく。

一番最後に鷲宮の姿があった。

確かに彼女だ。

にこりと微笑み、そして静かに目を伏せる。

筋肉の裂ける嫌な音とともにぐるりと首が回りはじめた。

 

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